初期公開日:2022年12月1日更新日:2023年12月28日

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108号車(タンコロ)の魅力に迫る

【江ノ電120周年記念】レッツゴー‼タンコロ‼

みなさん、こんにちは!
神奈川県横須賀三浦地域県政総合センター企画調整部の担当者です!
前回に引き続き、江ノ島電鉄株式会社様の全面協力のもと、108号車(タンコロ)の見どころに迫りました!

みんなから愛される108号車(タンコロ)

前回に引き続き、江ノ島電鉄株式会社総務課長の阿由葉(あゆは)さんにお話を伺いしました。


現在も動く状態で保存されているめったに見ることができない、108号車(タンコロ)を特別に見せていただくことができました!

記念撮影

江ノ島電鉄株式会社との記念撮影(左側の車両がタンコロ)

108号車(タンコロ)とは

1931年から1980年の間に運行されていた108号車は1車両=単車(たんしゃ)だったことから晩年はタンコロという愛称で多くの人に親しまれたと言われています。
愛称のとおりコロっとした顔がとても可愛くて印象的なタンコロの最大の特徴は、1両ということです。
現在の江ノ島電鉄で走る車両は、2両編成か連結をした4両編成で運行します。
昭和初期にデビューしたタンコロには連結部分がなく、1両編成でしか走れないため、時には前の電車に続いて運転されるなどしていた時期もあります。

また、他の車両と比べてシンプルな造りになっており、昔ながらの路面電車の雰囲気を漂わせています。

タンコロ1

タンコロ2

タンコロ3

タンコロ4

108号車(タンコロ)

108号車(タンコロ)の内部へ

タンコロの車内に一歩踏み入れると昭和レトロの世界を体験できます。
ほぼ木材でできている車内のつり革や照明、窓などの部品は、1980年に運行されていた状態のままで残っています。
床には油が塗られており、また、網棚も本物の網が使われており、本当に細部までこだわった造りをしていることがタンコロの車内の特徴です。
当時の車両にはクーラーがなく、窓をあけて風を入れて空調管理をし、乗客は電車に乗りながらこの窓から海の潮風を楽しんでいました。
また、出入り口のドアは自動ではなく手動です。
駅によって降車するドアが左右で違うため、車掌は駅に着くたびにホーム側ドアに移動して、開ける必要がありました。
そのため、車掌の忙しい時には乗客が入口のドアの開閉をしていたという今では考えられないエピソードも残っています。

車内の様子

車内の様子

路線図

路線図

つり革や照明

つり革や照明

108号車(タンコロ)への想い

残念ながらタンコロはもうお客様を乗せて運行することはありません。
車両部品の一部はスペアがないため一度壊れると交換ができない状況です。
それでも、タンコロは江ノ電の社員の愛情により、1980年に引退したあとの現在においても、車両を整備して、いつでも動く状態で車庫に保管されています。
江ノ電の鉄道に対する熱い想いがタンコロを通じて伝わってきました。

車庫に保存されている108号車(タンコロ)

車庫に保存されている108号車(タンコロ)

 

今回はタンコロの魅力に迫ることができました。

三浦半島の魅力を体験しに、江ノ電、三浦半島にぜひお越しください!

 

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