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初期公開日:2023年8月28日更新日:2023年8月28日

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低出生体重児について Q&A

低出生体重児に関するQ&Aです。

Q&A
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Q1ミルクを飲んでもすぐに吐いてしまいます。

Q2予防接種はどうしたらいいでしょうか?

Q3浣腸がやめられません。

Q4頭の変形が気になります。

Q5反り返りが強いのですがどうしたらよいでしょうか?

Q6いつから外(お散歩)に出ても大丈夫ですか?

Q7離乳食はいつから始めたらよいですか?

Q8食べる量が少なく、決まった物しか食べてくれません。

Q9意味のあることばをなかなか話しません。

Q10成長、発達はいつ追いつくのでしょうか?

Q11退院した病院の他に、地域でかかりつけ医を探す必要はありますか?

 

Q1ミルクを飲んでもすぐに吐いてしまいます。

個人差はありますが生まれて間もない新生児、乳児では飲んだミルクが胃から食道に上がってきてしまう(胃食道逆流と言います。)ことがあり、小さく早く生まれたお子さんには、その特徴が目立つと言われています。

哺乳の途中でゲップを出してあげて、吐くことが減らないかを確かめましょう。

体重がしっかりと増えているのであれば問題はありませんが、毎回の哺乳ごとに大量に吐いてしまったり、噴水のようにすごい勢いで吐いてしまう場合には、かかりつけの小児科で相談しましょう。

 

Q2予防接種はどうしたらいいでしょうか?

小さく早く生まれた赤ちゃんであっても、修正月齢ではなく、歴月齢(生まれた日を基準に数えた年齢・月齢)で接種することが勧められています。

ワクチンの種類によっては受けられる期間が短いものもあるので、お住まいの市町村からの案内をよく確認し、かかりつけの小児科医に相談しながらスケジュールを決めていきましょう。

 

Q3浣腸がやめられません。

新生児期、乳児期は排便リズムの個人差が大きく、病気でなくても自力で十分に排便できず、肛門の刺激を必要とすることがあり、小さく早く生まれたお子さんでは、特にその特徴が目立つと言われています。この時期に浣腸をしっかりして正常な排便リズムを確立することで、成長に伴って多くは自分の力で排便できるようになり、将来の正常な排便習慣につながっていきます。

無理に浣腸をやめようとして便秘になると、排便を嫌がることもあります。浣腸は、いずれやめられるのがほとんどなので、焦らないでいましょう。

 

Q4頭の変形が気になります。

頭の歪みの原因は様々ですが、NICU入院中は長期に腹ばいで過ごすことが多く、その結果、頭の形が縦長になったり、左右非対称になったりすることがあります。

向き癖がある場合は、よく向く方向の反対側を向けて授乳をする、こまめに向きを変えてがあげるなど、なるべく一定の体位をとらないような工夫が大切です。ドーナツ型の枕を、呼吸が苦しくならないように使ってもいいです。

最近は、医師の診断の下で行うヘルメット矯正治療などもありますので、気になる場合は、フォローアップ外来の担当医に相談しましょう。

 

Q5反り返りが強いのですがどうしたらよいでしょうか?

反り返りが強いお子さんでは、頭が後ろに垂れた抱っこ姿勢は不安定で、余計に落ち着きにくくなります。首・背中・お尻をしっかり支え、ママ・パパの身体に密着させるように抱っこすると落ち着くことがあります。

 

Q6いつから外(お散歩)に出ても大丈夫ですか?

特に主治医から指示がない場合は、いつからでも大丈夫です。直射日光や気温、人混みには気をつけて、楽しんでお散歩をしてください。

 

Q7離乳食はいつから始めたらよいですか?

離乳食の開始は、修正5-6か月(予定日から5-6か月)といわれていますが、離乳食の進みかたには個人差があります。より小さく早く生まれたお子さんは、進みがゆっくりになることがあります。

お子さんの様子として、「家族が食べていると、じっと見つめて欲しそうにする」、「食べ物に手をのばす様子がある」、「口を閉じてもぐもぐする」、「首のすわりが安定している」、「支えるとお座りの姿勢ができる」などが、開始の目安として重要です。開始のタイミングを迷うときにはフォローアップ外来の担当医に相談しましょう。

 

Q8食べる量が少なく、決まった物しか食べてくれません

お子さんは食べることに慣れておらず、食べ慣れない物を怖く感じたりもします。食べなくても、続けて出しているうちに食べ始めることがあります。焦らずに続けましょう。

大切なことは、ママ・パパもお子さんもリラックスをして、食べる時間を楽しむことです。新しい食べ物には慣れて、自然と興味がわくように、せかさずに見守ることも必要です。

食事のことを専門にしている外来もありますので、困ったときは、フォローアップ外来の担当医に相談しましょう。食事に関するアドバイスをまとめたパンフレットもありますので、参考にしてみてください。

神奈川県小児保健協会パンフレット(別ウィンドウで開きます)

 

Q9意味のあることばをなかなか話しません。

個人差はありますが、出産予定日から修正1歳半頃までに、意味のある言葉が一つでも出ているかどうかが目安です。場面にあった声かけをして、言われたことの理解を待ちましょう。

言葉の発達がゆっくりな場合は、言わせようとすると余計に言わなくなることもあります。絵本などをゆっくりとした言葉で読み聞かせる、視覚情報と合わせて話しかけるなど、焦らず続けましょう。また、ジェスチャーは身体で話す言葉なので、手遊びや生活の中でたくさん教えてあげましょう。

言葉を話し始めて発音がうまくできないときは、無理に言い直しをさせないようにして、周囲の大人が正しい発音で、ゆっくり話して聞かせてあげましょう。

 

Q10成長、発達はいつ追いつくのでしょうか?

小さく早く生まれたお子さんも、成長や発達には個人差があります。

身長・体重の成長の目安として、3歳ごろまでに正期産児に追いつく(キャッチアップする)ことが多いようです。出生体重が小さいほどもう少し時間はかかりますが、ほとんどが6歳ごろ、遅くとも9歳ごろまでには追いつくとされています。

また、3歳でSGA性低身長の場合には、成長ホルモンによる治療対象となることがあります。詳細については、フォローアップ外来の担当医に確認してください。

発達の仕方やペースについては、さまざまです。できたことに気づき喜びつつ、できないことは見守っていきましょう。気になることがある場合は、フォローアップ外来の担当医に相談し、発達支援の必要性などを考えていきましょう。

 

Q11退院した病院の他に、地域でかかりつけ医を探す必要はありますか?

お住まいの近くで、予防接種を受けたり、少し体調をくずしたときなどにまず受診したり、継続的にお子さんの体調や成長発達を見守ってもらう「かかりつけの小児科医」の存在は大切です。

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