第12回かながわ食育推進県民会議「会議結果」

掲載日:2018年5月21日

審議(会議)結果

次の審議会等を下記のとおり開催した。

審議会等名称

第12回かながわ食育推進県民会議

開催日時

平成26年1月27日(月曜日)14時00分から20時00分

開催場所

神奈川県総合医療会館2階 A会議室

出席者【会長・副会長等】

(会長)中村靖彦 秋本和子 嵐由希 池部幸佳 石上信彦 石川雅子 門倉麻紀子 小泉政幸 小山正武 志澤勝 鈴木邦之 鈴木益江 手塚洋子 中﨑久雄 中村丁次 松井住仁 丸山善弘 宮田丈乃 安田和子

所属名、担当者名

健康増進課、担当者名 吉田

掲載形式

  • 議事録

審議(会議)経過

<開会>

〇健康増進課長

定刻となりましたので、第12回かながわ食育推進県民会議を開催させていただきます。私、保健福祉局健康増進課の課長をしております、川名と申します。

今年度から、環境農政局から保健福祉局の方に移りまして、健康増進課が担当しております。それでは、始めに菊池保健福祉局長から皆様にご挨拶をさせていただきます。


〇保健福祉局長

本日はお忙しい中、第12回かながわ食育推進県民会議にご出席いただきありがとうございます。先ほど健康増進課長から説明ありましたとおり、組織再編がございまして、今年度から、食育を保健福祉局が担当させていただくことになりました。
委員の皆様におかれましては、今後ともご協力を賜りますようお願いいたします。

さて、私ども県では、現在、健康寿命日本一を目指しまして、さまざまな施策に取り組んでございます。今年の年頭の知事定例会見におきまして、知事の方から、「未病を治すかながわ宣言」というものを発表いたしました。この宣言では、「未病を治す」取組として、食、運動、社会参加の三つの取組みを掲げてございます。食につきましては、医食農同源の考え方で、バランスのよい食生活を送る取組みとしておりますので、食育の重要性はますます高まってございます。

昨年の3月に、皆様にご意見をちょうだいしまして、第2次神奈川県食育推進計画を策定させていただきました。本年度は新たな計画期間の初年度ということになります。

本日の県民会議では、県の取組みのご報告をさせていただきますので、それにつきまして、委員の皆様が今後の事業をより効果的に行うためのご意見、アドバイスをいただきたいと考えてございます。委員の皆様におかれましては、活発なご議論をお願いしまして、私の挨拶とさせていただきます。よろしくお願いいたします。

<議題1 会長の選任について>

〇健康増進課長

それでは、議事に移りたいと思いますが、ただ今、局長からの挨拶にもございました通り、本日の食育推進県民会議でございますが、第2次食育推進計画に位置付けられました県の食育の取組みを、より効果的に推進するために、皆様から、意見やアドバイスをいただく、ということを目的に開催させていただいているところでございます。

また、本日の会議は、公開とさせていただきますのでよろしくお願いします。

では、議題1の会長の選任について、進めたいと思います。

資料1をご覧ください。こちらの第5条ですが、県民会議に会長を一人置く、という形で決めさせていただき、会長は、構成員の互選により定めるとさせていただいております。会長の選任でございますが、事務局としましては、東京農業大学の中村靖彦委員に引き続きお願したいと考えているところでございますが、皆様いかがでございましょうか。


【全委員承諾】

ご承認ありがとうございます。それでは、本会議の会長を中村靖彦委員にお任せしたいと思います。中村靖彦会長、どうぞよろしくお願いいたします。


〇中村靖彦会長

皆様からのご信任をいただきましたので、引き続き、会長を務めさせていただきたいと思います。よろしくどうぞお願いいたします。

去年の暮れに、和食がユネスコの無形文化遺産に登録されました。世の中の「食」についての関心が、かなり高まってきていると感じています。

それ自体は大変結構なことなのですが、和食が持っている雰囲気、ありがたみ、日本型の食生活といったものと、現実を比べてみますと、まだまだ、若い人を中心とした食生活の乱れが明らかで、落差というのを強く感じるものですから、和食が国際的にそういう位置づけになった後、食育というものは、どのように、日本の「食」というものを、見直していったらいいのか、というようなところに、落ち着くのではないかと思います。

ですから、各県でのこういった会合で、原点から和食というものを考え直して将来につなげていくということが、必要ではないかと思っています。

したがいまして、ささやかながら、こういった努力を続けていくことが大事と思っておりますので、皆様のご意見をいただいて、県の方の仕事に反映させて、これから先を見据えていきたいと思っております。


〇健康増進課長

それでは、これからの進行につきましては、会長にお願いしたいと思います。


〇中村靖彦会長

早速ですが、今日の議事の進行について、事務局から説明願います。


〇健康増進課長

本日の議事進行予定を説明させていただきます。


【事務局から説明】

<議題2 「第2次神奈川県食育推進計画」の平成25年度の取組状況について>

<議題3 神奈川県食育取組事例集(平成25年度版)(案)について>


〇中村靖彦会長

議題2「第2次神奈川県食育推進計画」の平成25年度の取組状況について、事務局からご説明をお願いします。

〇事務局

 【資料2-1から4について説明】


〇中村靖彦会長

大変盛りだくさんで、特に重点目標などは、興味のある項目が並んでおりまして、特に地産地消の学校給食を検討する会議の開催でありますとか、学生食堂、社員食堂への健康メニューの提供でありますとか、医食農同源とかありますね。

質疑はまとめて行いたいと思っておりますので、引き続きまして、議題3の「神奈川県食育取組事例集(案)」について、事務局から説明をお願いします。


〇事務局

議題3「神奈川県食育取組事例集(案)」につきまして、ご説明させていただきます。

【資料3について説明】


〇中村靖彦会長

今、説明がありました内容について、意見交換をさせていただきたいと思いますが、最初に保健福祉大学の事業の説明がございました、せっかくですから、中村丁次学長から、補足的に説明願えないでしょうか。


〇中村丁次委員

資料2-2を元に、説明させていただきたいと思います。

現在、医食農連携という研究が進んでいるのですが、これは従来農学の領域で食品の機能性について研究が行われ、例えば、この食材には、血糖値を下げる作用がある、血圧を下げる作用がある、とか言われております。しかし、農学の研究方法というのは、どうしても、動物実験で終わっていることが多くて、これが本当に人間にも通用するか検証が必要ということになります。そこで、国が大型の研究費を出し、医学と農学が一緒に研究することになり、これが成果を上げてきているのです。

この成果物を国民のために普及するためには、実際にその開発した食材が、消費者の口の中に入っていかなければ、意味がないわけであります。そのために食事に関する研究も医学と農学の中に入らなければならないということで、医と食と農が連携して、この新しい機能性を持った食材を消費者に届けていこうということです。

モノを届けることに関しては、流通を整理しなければいけないので、今、やっていることは、消費者がこのことを正しく理解して、正しい使い方をしないといけないので、消費者に正しい情報を提供する拠点づくりとして、栄養ケアステーションを立ち上げようとしております。

スーパー、デパート、コンビニとかそういう手軽なところで、情報拠点となるステーションを立ち上げ、正しい情報提供に役立てていけばいいと思っております。

一方で、私どもは科学的なエビデンスとして、本当にこの食材が間違いなく、機能性を発揮し安全であるということのデータベースを作っております。

今、情報が混乱しはじめてきて、ヘンテコな健康食品はたくさん出始めているのですが、正しい情報の元に、正しい教育をし、正しい食べ物を普及するお役に立てればいいのかなと思い、このようなことを今進めております。


〇中村靖彦会長

 ありがとうございました。それでは、事務局の説明について、ご質問等ありますでしょうか。


〇手塚洋子委員

「医食農同源」は、興味がある言葉でした。

 今教えていただいた機能性食材についても、これまで、サプリメントで補っていたものについても、できれば安心な食材を食べることによって、カラダにいい機能を摂れるのであれば、それに越したことはないと思います。

 今、若い方、特に栄養に関して勉強されている方は知識が豊富なのですが、例えば、妊娠初期の妊婦さんは葉酸が足りないといけないということで、サプリメントに頼っていらっしゃる場合があります。その知識は正しいことなのですが、足りないものを補うためのサプリメントが、過剰摂取によって、カラダに悪い影響を及ぼしてしまいます。そのようなことが、葉酸に限らず、ビタミンにしてもカルシウムにしてもあるということで、正しい知識をうまく世間に流せるような情報源というものが、消費者の方には一番大事なことだと思いますので、あまり難しくない内容で、情報提供ができるような、社会になってくれればいいな、と思います。


〇中村靖彦会長

ありがとうございます。


〇中﨑久雄委員

行政において、高齢者の方には、町の保健師が話をしていますが、子ども達に食の大切さというものを伝えるには、どのようにしていけばいいのか、理科の時間などで栄養というものは、こういうものを食べると血となり、肉となるというくらいは、教えているのかと思うのですが、学校で食育の心に関して、時間を設けてやった方が、インパクトがあるのかな、という気がいたします。

町ではそういうことをやっていきたいと考えていますが、県の教育委員会の方の考え方をお聞かせください。


〇保健体育課長

私どもの方でも、学校の食育について非常に大切だということは承知しておりますので、学校の栄養士を中心に食育を具体的に進めていただくよう常にお願いしているところでございます。


〇秋本和子委員

実際に学校現場では、学校によってそれぞれですので、一概には申し上げられませんが、栄養教諭、栄養士がそれぞれ、各校一人配置されているという訳ではございません。

兼務という状態の学校もございますが、栄養教諭が担任とともに、年間を通して、カリキュラムを組みまして各学年に応じた食事教育を行っています。

ただ、食育というのは、小学校の教科で申し上げますと、保健体育、家庭科、学級活動、という形の中で展開することが考えられますが、川崎市については、学校給食研究協議会、これは一年に一回、特別活動を研究されている先生方と栄養士、栄養教諭の先生方と一緒に毎年行っているものなので、学校現場での食育を推進する、という視点に立っているものなのですが、三栄養素がどれだけカラダにとって大切かということとか、カルシウムを摂りましょうとか、それだけではなく、全ての教科の中に、食育という視点をもって、担任が授業を進めなければならない、という意見をいただいています。

例えば、5年の社会科で農業を勉強します。農業の中で、農家の方々が、野菜やお米をどのように作っているのか、それをどういう経路で我々はいただいているのか、食育取組事例集にも載っておりますが、米作りなども各学校で取り上げております。栄養価だけではなく、私たちが健康のために、未来の食生活を豊かなものにしていくためには、人と人とのつながりがあり、食育を大事にしていかなければならない、ということで、社会であったり、理科であったり、全ての教科の中で、我々教師が食育という視点をもって授業をすべきである、という提言をいただきまして、改めてそれぞれの学校で、食育がカリキュラムにどのような位置付けになっているか見直しを進めているところ、というのが川崎の取組でございます。

また、県下、各地域でも同様の取組がなされているのではないかな、と思っております。なかなか「食育」という形で各学年、何時間もとることは難しいのですが、いわゆるイベント的、というと語弊がありますが、地域の方、関係団体の方にご協力をいただいて、出前授業という形で、各企業に参加していただいておりますので、学校の方にお出でいただいたり、子ども達が見学に行ったりとする中で、食育ということが広がっているのではないかな、と思います。


〇中村靖彦会長

ただ今、食育取組事例集の話がでましたけれども、事例集の中に、今日出席している委員の団体取組が記載されておりますので、せっかくの機会ですから、何名の方からご紹介いただきたいと思います。嵐さんからいかがでしょうか。


〇嵐由希委員

神奈川県の学校栄養士協議会では、家庭の自慢料理を応募しておりまして、ここ4年ほど、神奈川県産の食材を使った我が家の自慢料理ということで、料理募集を県の教育委員会ですとか、各市町村の教育委員会などの後援もいただきまして行っております。

先ほどお話がありました重点目標の一つ目に、深く関わってくるのかなと思っておりますが、家庭料理を募集して、この家庭料理のレシピを広めていくことで、この料理を元に、家族で食事をする、神奈川県産の食材を広めていく、それから学校給食でも、この入選したレシピを取り入れたりということもしていますので、このような取組をとおして、家庭の共食というところにも踏み込んでいけるのかな、と考えています。

また、入選作品を各地区の方からなるべく万遍なく選びまして、このようなレシピ集にまとめております。このレシピ集は、栄養士協議会の会員の学校に、お配りしております。できれば、給食を食べている全員の子ども達のお家に配れることができれば、もっと広がるのかなと考えているところですが、予算の関係もあり、今のところ、会員の栄養士がおります学校の方に配布しているところです。


〇中村靖彦会長

神奈川産の食材を使ったレシピ集ということですね。地産地消と結びつくところですね。それでは、もう一方、小山委員からどうでしょうか。


〇小山正武委員

神奈川県調理師連合会では、主に調理師の中でやっていたのですが、最近は一般の方にもお声がけして、講習会を行いました。その資料は、ウェブサイトで公表しています。これからはそういうところで、皆さんに少しでもお知らせしたいと考えております。また、ここのところ食中毒が多いですよね。食中毒はここ4、5年で、昔の食中毒と変わってきているので、その勉強会を行ったり、地産地消もいいのですが、時期によって、採れる場所によって違います。今、一年中同じ場所で、同じように採れると思っている人が多いのですが、実際はそうでなくて、その時期にその場所にあった野菜を食べるのが、一番美味しいし、それから、私の方では、野菜の加工もやっているのですが、本来であれば食べられる部分も、廃棄することがあるが、これを野菜のスープにして社員に飲ませたりしている。たまねぎの皮、大根の皮、にんじんの皮、ごぼうの皮なんか、スープにするとすごく良い味がする。サプリメントと違って、摂り過ぎるということはないので、できたら野菜の、今まで廃棄していた部分をスープにして、学校などで、飲ませてあげたらいいのかな、なんて私は思っております。


〇中村靖彦会長

ありがとうございました。もう一方お願いしたいと思います。


〇鈴木邦之委員

横浜市場の食育出前ということでございますが、出前というのは、小学校等に、市場の社員が参りまして、そこで直接説明しているということで、「出前」でございます。

どういう者が行くかといいますと、中央市場には、水産部と青果部がありまして、社員及び仲卸さんが、勉強して資格をとっています。水産におきましては、「おさかなマイスター」、野菜については「野菜ソムリエ」と、それぞれ内容を熟知している者がおりまして、小学校に出向きます。

出向く先の小学校が、どのような小学校かといいますと、本場がある神奈川区、南部市場がある金沢区、その中の小学校で、学校長会というものがあるのだそうですが、学校長会の中で、手を挙げられた学校に出かけていって、授業を行っています。

この事業の目的が何かというと、日本の豊かな魚の話と、美味しい食べ方、魚の栄養、野菜の旬、日本は横に長いですから、春になるとでてくる、産地、それから地元で出来る一番食べごろの時期、いわゆる旬があるということ、それから野菜の栄養等について、お話させていただいています。

中央市場、流通の段階で、食育にどういったお手伝いができるか、そして、どういう立場のお話ができるかと、検討したところが、この市場の食育出前授業であります。

先ほどから、学校給食の話がでておりましたけれども、幼児の頃から食習慣というものはついてくる訳ですから、子どもの食育、食の教育の場面として、学校給食を活用できるようご尽力いただきたいと思いますが、いずれにしても、概念、観念として、美味しいか不味いか、という問題、それがカラダにいいのか、悪いのかという問題、どちらを優先するのか、ということもあると思いますし、それから、手間がかかる面倒くさい、お魚の場合も生で持っていきまして、最後は料理して、食べるとなりますけれども、そういった手がかかることに対して、どう取り組むのだろうかと、現場の先生方はご苦労されていると思いますが、子どもの単なる欲望に対して、先輩、親として、多少まずくても良薬口に苦し、だから食べた方がいいんだよ、という説明も必要なのかなと思っております。

いずれにしましても、中央市場関係は、全国から集荷しております。あらゆるものがございます。しかしながら、先ほどの地産地消、地場の物を使うということについて、どういうふうにやっていくか、考えているところでございます。


〇中村靖彦会長

ありがとうございました。今ご紹介いただいたように委員の中にも、団体で、食育の取組をしていらっしゃるということが、引き続き、ご自分の事例でも構いませんし、県の取組の状況についてご意見がありましたら、お願いします。


〇志澤勝委員

昨年の11月、学校の栄養士会の方が畜産の現場、豚の飼育をし、加工している現場を見に来られました。私もお話をしたのですけれども、神奈川県では畜産の歴史が1860年代の横浜開港以来、例えば、牛乳の搾乳が中華街を中心に、あるいはペリーの来航に沿って、ハム作りをしたとか、歴史的な背景がございます。今現在、900万を超える人口がある中で、約450戸近くの畜産農家が、しっかりと、支えあっている。

医食農同源という考え方の導入があったからなのか、この会議の成果なのかは分かりませんけれども、これまで学校給食の栄養士の皆さんが、現場を見に来られるということはなかったのですが、非常に感動されて、コメントをいただきました。

小学校の5、6年生の社会の中で、地域の産業について理解力を高めるとともに、今日の学校給食は、こんな物語があって、その食材を食べていると説明すれば、子どもたちは、多分、残さずに食べてくれると思う。

ですから、ぜひ顔の見えることの豊かさを共感できる教育と同時に食材を導入していただければいいのではないかと思う。そのためには、まず栄養士の皆さん、先生方に、現場を見て、どんな苦労をして作っているのか、分かってもらいたいと考えている。

精神論で終わらないためにも、3つ子の魂なんて言葉もあるものですから、ぜひ小学校、中学校で取り入れていただいたら、効果的な食育につながるのではないか。現場を見てもらいながら、食材を取り入れていただければ、私は神奈川の農業の活性化にも繋がるのではないかと思う。


〇中村靖彦会長

わかりました。では、栄養士会の石川さんから何かありますか。


〇石川雅子委員

神奈川県栄養士会の石川でございます。

今まで、皆さんの発言の中にも栄養士という言葉があり、嬉しいというか、それだけ私どもに期待いただいていると感じております。

事例集の中には、子ども達を対象とした人形劇シアターですとか、内容で載せさせていただいておりますが、神奈川県栄養士会では、様々なグループがございまして、その中の一つとして、地域で活動している栄養士が「にんじんの会」というものを作りまして、活動しているところでございます。

それ以外にも、外食アドバイス委員会という委員会も立ち上げておりまして、その中で、重点的にやっておりますのは、いろいろな食材を使ってレシピを作成しているだけではなくて、要は料理が苦手である、料理に負担感がある方、調理時間を短くできるようなことを求めてらっしゃる方とか、そのような方々を想定した内容で、調味料については、砂糖、しょうゆ、砂糖といった基本調味料以外の調味料の思いがけない使い方ということでアイデアをだしたレシピ集を作成したり、野菜講座、セミナー、研修をとおして、啓発活動というものを進めておりますので、何かの機会に、皆さんのお目にとまるかと思いますけれども、よろしくお願いいたします。


〇中村靖彦会長

栄養士の方々だけではないと思いますが、現場を見て欲しいというところでございますが、いかがでしょうか。


〇丸山善弘委員

前から健康講座というのは結構やっていて、興味のある方は集まるということで、リーダーを育てるという点では、それでいいのですが、「食」に対して興味が薄い人、平均を、底をどういう風に上げるか、ということが一番大事なことだと思っています。

ですから、神奈川食育推進計画を県が作り、意欲的な、国よりもレベルの高い計画を作り、今回、第2次のところも、数値目標をしっかり持っている、という点は、とても大事だと思っています。

また、菊池局長から、紹介いただきました健康寿命日本一であるとか、未病を治すであるとか、食、運動、社会参加ということについては、私たち自身が、どのように連携しながら実施していくのかということで、大切なことだと思います。

私たち、消費者団体としましても、現場に行き、学ぶということはしておりますけれども、生活協同組合としても、興味・関心がない人でもどのようにしたら、「食」について、前向きになれるのだろうか、という点について、買い物をしていただく場面がたくさんあるわけですから、そこを出会いとして考えて、そこで、いろんな働きかけ、実践をしていくということが大事だろうということで、食育をすすめる会というのを始めたのです。これは、神奈川県内に本社があって、神奈川県内全域に店舗展開している生協と相鉄ローゼン、富士シティオ、こちらに、声をかけさせていただきました。

少しでも、「食」に関して興味関心を持ち、そして、「食べる」ということ「つくる」ということ、物を「選ぶ」ということ、私たちとしては、県民の食生活に貢献したいと願っておりますので、食育取組事例集にありますが、従業員の皆様と一緒に食育のキャッチコピーコンクールというものをやらさせていただいております。これは、パートさんも含めて、6,100人を超える人たちから魚介類を摂ることを応援するとか、旬を味わう、健康的な食生活を応援するという切り口で、どのようなことがコピーとして考えられるのか、を考えるというものなのですが、6,000人を超える人たちから出してもらえたということが、食品関連事業者として画期的だし、とても大切なことだと思う。

やっぱり、このようなことをすることによって、お客様との向かい合い方というか、私たちは、誰のためにどんなことをしているのか、ということが一つ一つ確認されてくるということなので、地道ですけれども、連携しながら取り組んでいきたいと考えております。

何よりも、健康寿命日本一という言葉で、県知事が打ち出されたことを、私たち、食育推進県民会議としてどういう風に受け止めて、スローガンではなく、実践して欲しいということだと思いますので、県の皆さん方も含めて一緒になってやっていこうじゃないかと、ぜひ共有化できればな、と思います。


〇中村靖彦会長

今日、非常にたくさんの団体の方が、お見えになっているので、それぞれの取組をご紹介いただきたいと思います。


〇石上信彦委員

本校では、知的障害の児童にも給食を実施しているのですが、これから社会にでていき、働いて自分で昼を用意しなければいけなくなるときに、どのように食べればよいのか考える機会を設けています。栄養教諭と学級担任とで連携して、授業の中で自分の家の朝食を紹介したり、朝の短い時間の中で、あまり凝った料理はできなくても、そこでもちゃんとバランスがとれて、給食は昼休みですけれども、生徒たちが、考えたものを出したりしてます。


〇門倉麻紀子委員

私は、JA横浜の食の教育マイスター制度に参加しています。

そこで、小学校の校長先生から子ども達に、食育を推進するためには、先生に対して農家の方から指導していただければありがたい、というお話がありました。

私たちが、子ども達に教えられるのは、年に何回か、という少ない回数なのですが、それだけでは、やはり子ども達には、大変さは伝わらないのですね、いつもそばにいる先生方が、今の先生方は旬もあまり分かっておりませんし、野菜を作ったこともございませんので、子どもに指導もできないということで、そこのところを、農家の方に指導をお願いしたいということでしたので、今後は、子どもだけではなくて、そのようなことにも力を入れていきたいと考えています。

あと個人的に大人に対しての食育ということで感じていることは、日本の果物や野菜は、世界的に見てもレベルが高いのですが、そのことを、日本人はあまりよく知らないのです。例えば、一つの果物に対して、剪定、摘蕾、摘果の3段階を経て良いものを作っている大人でもこの工程を知っている人は少なくて、自分の身近で食べているものが、これだけの工程を経て、いいものになっていくということが、大人の方が分かっていると、食育はもう少し違ってくるのではないか、と思います。

農業というものに対する興味ではなく、農産物がどういう工程でできるのか、そういうことを進めていくと、また少し違う食育の広がり方をするのではないか、と思います。


〇小泉政幸委員

歯科の場合、小学校・中学校で、学校歯科医による検診を含む歯科保健活動を行っているのですが、その中で、健康づくりの話しをしております。

20年前と10年前では、虫歯の数は半分になりました。10年前と去年でまた半分になりました。ですからこの20年間、歯科保健の推進により、虫歯の数はどんどん減っています。しかし、歯肉がよくない、歯並びがよくない、噛む回数がうんと落ちている。噛まない、あるいは噛めない。それによって、歯並びが健全に揃わない、そういったことが生じております。噛むことは肥満の防止になるとか、味覚の発達にいいとか、そのような効果の頭文字をとって、「ひみこのはがいいぜ」という標語があり、日本歯科医師会では、噛むことの重要性を広める運動を行っています。

もう一つ、食事と歯科の関係で、最近言われているのが、高齢者のたんぱく質摂取が足りないのではないか、ということです。歯がない人とある人では、血中アルブミン濃度に差があることが分かっています。


〇鈴木益江委員

小田原では、毎年、市の主催で食育シンポジウムをやっております。

去年は、県立保健福祉大学の山本先生が、今年は、1月30日に小田原短大の先生が、食育シンポジウムと銘打って開催します。それから2月13日には、小田原市の食育推進会議があります。市主催で、小田原市の委員の方が集まって、開催いたします。その中で、市は、農政部署、水産部署等、縦割りで、横のつながりがない、と申し上げたことがあります。だんだんと横の連携も進めてきてくださっています。小田原市も模索しながらやっております。県の方にも色々とご相談しながらやっていると思うのですが、地元の委員さんからは、農政課と水産課はもっと連携をとってくれとか、そういう話もあります。今日の県民会議の内容を踏まえて、2月13日の会議に臨みたいと思います。


〇中村靖彦会長

それでは、県漁連の池部さんどうですか。


〇池部幸佳委員

神奈川県漁連では、漁師さんとか、漁協さんですとかと一緒になって、地引網をやって、獲れたお魚をさばいて、バーベキューで食べたり、ワカメの種付け、お魚の工場の見学など、川崎市や横浜市の小学校の皆さんに来ていただいております。

もう少しいろんなことができるかな、と思いますので、色々と勉強して活動していきたいと思います。


〇中村靖彦会長

安田さんどうですか。


〇安田和子委員

農業経営士協会は、神奈川県全域に広がっております。伊勢原とか、平塚の方は耕地面積が大きいので、お米を学校給食に提供したり、大豆や小麦も作っているのですが、横須賀や三浦半島は大根やキャベツとか、穀類は少なくて、野菜が主になります。

地産地消に関しては、それぞれ学校給食の方とか、地域の方とかと何十年も前から協力して活動しています。地産地消は、だいぶ定着してきているので、その先を目指していけばいいのかな、と思います。高齢者のための、こういう栄養素が必要だ、という知識をもっと強く知らせて欲しいです。


〇志澤勝委員

第2次神奈川県食育推進計画の15ページに、生産力について、豚肉とか、牛乳とか、卵とありますけれども、豚肉については、県民が必要とする6%しか神奈川県内で生産されておりません。牛乳については、15%くらい、卵で12%くらいとなります。顔の見えるところでできている豊かさというのは、こんなに東京に近いところでも、国際化の中でも頑張っていかなければならないという中で、昨年の11月17日に、県庁の本庁舎を開放してもらって、6次産業、生産だけではなく、流通、販売までやっている自家農家と団体等を集めまして、かながわ畜産フードコレクションというものをやりまして、1万人近くの県民の方に来ていただいた。このイベントで、生産をしているということを知ってもらいたいということと、家畜とそこで触れ合ってもらって、応援団になってもらいたいということで、いろいろなことをやりまして、感動がありました。

また、県の職員は大勢いるので、県の職員食堂は、もっと、自ら県産物を取り入れてもらって、地産地消を推進していただくというのが、大事じゃないかと思う。ぜひ、足元から進めていただきたいな、という要望でございます。


〇松井住仁委員

医者としては、高血圧にならないよう塩分を控えよう、低栄養にならないようにしようと、一生懸命やっている。ただ、医学ですから、この食物のこれがいい、という捉え方ではなく、食事を全体として捉えています。


<議題3 その他>

 


〇中村靖彦会長

国の第二次食育推進基本計画を定めておりますが、一部が改正されましたので、事務局から説明願います。

〇事務局

【参考資料2に基づき説明】


〇中村靖彦会長

改正の趣旨は、学校給食における国産の食材を使用する割合の増加を目標として追加をしている、ということで、具体的には、平成24年度は77%となっている割合を、27年度までに80%以上とする、ということです。


〇安田和子委員

日本の食べものは優秀です。日本ではサルモネラが、完全にないとは言い切れませんが、ほとんど出していません。だから、日本の卵は生食が可能です。農産物も畜産物も、基準を優秀にクリアしていると思います。「国産」は多少高くとも安心して召し上がっていただく、最低の基準だと思います。


〇志澤勝委員

食料自給率は、日本では40%くらいです。またさらに、低くなるかもしれない。

金があれば、世界から食料が集まるというということはありえない話です。そういう点では、韓国にしろ、中国にしろ、南アフリカに自分たちの食料基地を設けようとしているが、日本は政策的にはまったくそういうことはされていない。インフラができていなかったら、ブラジルにたくさんあるから、といっても持って来ることはできない。

顔の見えるところで、食料ができるという豊かさというのは、大切であり世界の国々が求めている政策の第1である。

日本では、金があれば、という考えがあるが、金があっても持ってこられないかもしれない、という認識を持ち、地産地消を推進していかないといけないと思う。

食糧生産をしている立場で、警鐘を鳴らしているが、もっと、皆に、消費者に理解してもらうことが一番大事だと思っている。組織の代表で、誘導しているような話になるかもしれませんが、そうではなくて、食の安定供給と考えたときに、大事なことだと思う。これが、地産地消を推進するということにつながる、ぜひ、皆さんにもご理解いただきたい。


〇中村靖彦会長

ありがとうございました。私が与えられた時間、になりましたので、今日は色んな意見がでました。これからも神奈川県の食育推進のために、協力していきたいと、最後に申し上げまして、事務局にマイクを返したいと思います。


〇健康増進課長

学校給食から、高齢者の食まで幅広くご意見いただきましたが、やはり関心が薄い人に、いかに知らせていくか、いかに「食」の大切さを知っていただくか、そのためには、行政の取組では限界がありますので、皆さんからご意見を基に、連携して進めていきたいと思います。

また、先ほど、縦割りの話がございました。食育は、健康増進課で所管しておりますが、連携しながら進めていきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。

本日の議事録につきましては、事務局で取りまとめまして、後ほど、皆さんにご覧いただいて、公開したいと考えております。

本県民会議、年1回となります。来年のまたこれくらいの時期に予定させていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

それでは、これを持ちまして、本日の会議について終了させていただきたいと思います。お忙しい中、ありがとうございました。

本文ここまで
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