平成25年度 神奈川県生活習慣病対策委員会 がん・循環器病対策部会の審議結果

掲載日:2019年1月9日
審議会等名称 神奈川県生活習慣病対策委員会 がん・循環器病対策部会

開催日時

平成26年3月18日(火曜日) 18時30分から20時00分

開催場所

波止場会館 4階大会議室1

(役職名)出席者

(部会長)今村 清子 (副部会長)髙木 敦司
赤池 信、牧野 ゆり子、水嶋 春朔、皆川 とく江、柳田 瑩子

次回開催予定日

未定

問い合わせ先

健康増進課 健康づくりグループ 担当 吉田
電話045-210-4784(直通)
ファクシミリ 045-210-8857
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議事録

議事概要とした理由

 

審議経過

1議題

(1)部会長・副部会長の選任について
部会長を今村委員、副部会長を髙木委員と決した。

(2)各分科会の開催状況等について

事務局から資料2により説明。
<質疑>

(委員) 分科会で出た意見、例えば、何々してほしいという意見があった場合に、
何らかの形で返答しているのか。

(委員) 胃がんの分科会などは、資料2の矢印の後に県の対応が書いてある。

(委員) 矢印の記載がないものもある。

(事務局)その場で説明できなかったものもあるが、資料に記載した以外でも、例え
ば、受診率の向上については、県として、当然いただいた意見をもとに今後
も取組みを進めていくし、市町村にも意見の内容を伝えて取り組んでいただ
くようにしている。

(委員) 国の指標で何パーセント以上といったように目標設定がされているが、各
市町村ではリスク検診が増えてきている。県は国の指針に基づく検診しか認
めないという形になると、県として、がん検診の受診率等の捉え方をどのよう
に考えているのか。

(委員) 胃がんについては、ABC検診などのリスク検診のデータはいただいている。

ただし、公表しないでほしいという市町村の希望もあったので、一旦会議で
資料として出されたが、その場で全部返している。かなり綿密なデータは取れ
ているが、胃がん検診としてどこに位置付けられるのかという問題があるので、
データは蓄積してもらっているが、集計を公の場で出すことはしていない。

(事務局)実際に行われている検診の実態と目標値の齟齬については、課題として認
識している段階である。これを完全に整合させて政策の目標設定に調整してい
くところには至っていない。国が認めているもの以外についてもデータを持って
おいて、将来的に整合できた段階で合わせるということを考えていきたい。ま
ずは定められた検診方法について押さえた上で、バリエーションについても把
握していく努力をしている。

(3)神奈川県がん対策推進計画の概要について

 事務局から資料3により説明。

<質疑>

(委員) がん検診の「精度管理」や「精度向上」の「精度」とはどういうことを意味して
いるのか。

(事務局)大きく2つに分けられる。参考資料1として「がん予防重点教育及びがん検診
実施のための指針」をお配りしているが、各市町村が行うがん検診がこの国の
指針に基づいて行われていることということ、がん種ごとに定められた指標であ
る、目標値、許容値にしていくことである。分科会では、目標値、許容値と比べ
てどうかということを議論いただいている。
(委員) 例えば、画像診断をする場合の画像の質を担保する場合の精度というのが
あるが、それがある程度標準化されて、どの機関で受けても一定のレベルにな
れば、全体の精度は向上する。それによって検診をすれば、例えば、胃がんな
らば、質のいい画像で診断すれば、マスを対象に検診するので何人かが引っ
かかるので、要精検率は何パーセントにしなさいといったような基準を決めてい
るということである。また、エックス線と内視鏡では内視鏡の方が精度がいいと
いう問題ではなく、エックス線ならばどの機関で受診しても10パーセント程度の
要精検率、便潜血検査ならばどの検査キットで2回行っても5~6パーセントの
陽性者というような基準を決めておいて、その基準に合わせていくというのが、
精度管理をするという意味である。Aという機関とBという機関の質はかなり違う
ので、個々にレベルを管理することも大事だし、また、レベルを一定にしてレベル
 を向上していくのも大事という意味で「精度」という言葉を使っている。

(委員) 各機関によって、検診の能力に違いがあることが前提に考えての話か。

(委員) それをゼロにしたいということ。

(委員) それはありえないのではないか。

(委員) 野放しにするととんでもない検診をすることになるので精度管理が必要。

(委員) 精検にまわす率の管理ということか。

(委員) 端的にいえばそういうこと。大きなマスを対象にするので、この集団の中には
大体何人くらいのがんがあるという想定でいく。がんだけを拾うことはできないの
で、プラス何パーセントかを拾うことになる。検診の場合、多くは異常なしであり、
べらぼうに要精検になったら医療を圧迫する。だから、国は精度管理を厳しく要
求してきている。検診の場合の「精度」とは、小さいものを見つけるというより、マ
スを対象にしたものと取っていただければよい。

(委員) リーフレットの「取組みの方向性」の「がんにならない取組みの推進」にある「
発がんに関わるウイルス等の感染に対する予防」とは、具体的にはHPVワクチ
ンのことを書こうとして具体的に書けていないということか。何を意味するのか分
からない。

(委員) 生活の中でHPVや肝炎ウイルスなどに気をつけていただくという意味合いと
理解している。

(委員) 公衆衛生の授業では、ワクチンは一次予防における特異予防ということを教え
ている。
一次予防としてここに書くとなると、県民向けには具体的にイメージできるもの
があった方が分かりやすいと思う。
(事務局)計画本体には、HPVや肝炎ウイルスといった腫瘍ウイルスに関する記載があ
るが、このリーフレットは概要で細かく書けないということで、このような表現にな
っている。

(委員) せっかく部位別の5年相対生存率のデータもあるのだから、このがんはウイル
スに関係するといったことは、普及啓発の観点から記載があった方がよいと思う
ので検討を。

(委員) このリーフレットは誰に配布することをイメージして作ったのか。

(事務局)県民の皆さんに計画について知っていただくことを目的に作成した。

(委員) 具体的に市町村で活用する場合、県はこういうことをやっているということを説
明する、がん検診を受けましょうということを進めるには、もっと表現が分かりやす
い方がよいと感じた。

(委員) このリーフレットは全体をみたものだが、個々についてのものはないのか。

(事務局)別途、「がん検診を受けましょう」というリーフレットを作成し、県民の皆さん向
けに配布している。

(委員) これはあくまでも県の計画のリーフレットなので、目標に向けて色々とやりまし
ょうということが主になっていると考えたらいいのではないか。この場でこういう
意見が出たということで、今後リーフレットを作る際には分かりやすいものを作っ
ていただけたらと思う。

(4)がん検診の実施状況等について

事務局から資料4、5により説明。
<質疑>
(委員) 職域の受診状況は把握できているのか。
(事務局)職域の受診者については、国も県も含めて把握できていない。サンプル調査
で3年に一度実施される「国民生活基礎調査」では、職域も含めて調査できて
いるが、毎年のデータというのは把握できていない。

(委員) 企業は、がん検診の対象年齢であるかどうかに関係なくやっているので、市
町村のデータとは多少違ってくると思う。
(事務局)「国民生活基礎調査」によると、がんの部位によって異なるが、受診率は20
~30パーセント台となっている。

(委員) 部位別の標準化発見比というのは非常に興味深いが、予測発見数はどのよ
うに算出しているか。未受診者も入れた予測発見数なのか。

(事務局)受診者数に10万人あたりの年齢区分別の罹患率を乗じて10万で除している。

(委員) 例えば、65歳から69歳の男性10万人では、胃がんは116人見つかるはずだと
いうことだが、その数はどこから持ってきたのか。

(事務局)罹患率は、神奈川県悪性新生物登録事業年報のデータを使用している。

(委員) 神奈川県の罹患率から予測発見数を計算したということでよいか。

(事務局)はい。

(委員) 部位別実績の推移を見ると、要精検率等が20年度からよくなっているが、こ
の時期に何かあったのか。

(事務局)国がデータの集計方法2年分の追跡に変えたことによると思われる。どの部
位も同じ傾向なのでおそらくそうだろうと思う。

(委員) 受診したかどうかの把握を追跡するほど、データはより正確になるが、データ
が出るのが遅くなってしまうので、現時点では22年の分しか出せていない。

(委員) 資料4の4ページを見ると、胃がんの受診率で上位を占めている市町村が、
必ずしも別の部位でも上位というものではない。どうしてこうなるのか。女性とい
うことであれば、子宮頸がんと乳がんは連動してもいいように思うのだが。

(委員) 子宮頸がんは20歳から、乳がんは40歳からと、受診年齢が違うからではない
か。同じ女性でもここは違っていいかと思う。
(委員) その市町村の女性全体の意識ということではないということか。

(委員) 町で検診を実施しているが、胃、大腸、肺は、ワンセットで1日で実施できる。
子宮頸がんも一緒にできる。乳がんは触診とマンモグラフィをやるので、別日に
なってしまう。同じ日に全部受診するのは難しいので、受診者の意識として、こ
こは気になるから受けるが、ここは受けないというのが出てしまう。

(委員) 先ほどの追跡調査についてだが、がん検診を1月、2月までやる市町村があ
る。精検が出るまで4週間くらいかかり、それから追跡となると、結局4月以降
になってしまう。単年度で精検の結果をまとめるのは不可能になっている。

(委員) 我々も検診の受診率を上げるため、保健師が勧奨のために電話をしている。

検診を受けていただくと検診結果が市町村に返ってくる。返ってこないケース
には全部電話するなどしているが、その努力がある市町村と、力を入れられな
い市町村によって、精検受診率が違ってしまう。電話して皆喜ぶのかというと、
非常に怒られることもある。おかしな話だが、毎年受診することに意義があると
考えているような者もいる。精検は受けずに、いつか異常なしになると期待し
て毎年検診を受診するような者もいて、毎年精検になっている。市町村として
はやめてほしいと思うが、色々な方もいるので、精検受診率を100%にするのは
難しい。
(委員) コール・リコールをやると、受診率や精検受診率は上がると言われている。

迷惑がられている部分もあるということですね。

(5)特定健診・特定保健指導の実施状況について

事務局から資料6、7により説明。

<質疑>
(委員) 県内だけではなく、全国の好事例(グッドプラクティス)を収集し、共有するよう
お願いしたい。

(6)がん検診受診率の向上に向けた取り組みについて

事務局から資料8により説明。

<質疑>

(委員)先日、この受託業者のキャンサースキャンと同席する機会があったのだが、マ
ーケティングの手法を駆使して、何かを売る人達には、「元値がこれで、これだけ
お得」というようなチラシを多く作っている。そういう発想、ソーシャルマーケティン
グや行動心理学の手法を駆使している。保健医療部の事業にも、こうしたソーシ
ャルマーケティングの手法が役に立つと実感した。

(委員) 「保険に入れ」というようなコマーシャルは一切使えないのか。

(事務局)アフラックと協定を結んでいるが、営利性はなく、純粋に普及啓発としてやっ
ている。企業の社会貢献ということで事業に協力いただいている。

(委員)それでも名前は売れると思う。

(委員)企業は、CSR、社会貢献を大事にしているので、むしろ巻き込むことも大事で
はないか。広告も企業の方が上手である。

(委員)県や市町村は、公的ということを意識しすぎて、こういうものを利用するというこ
とから少し遠のいていたような気がするので、非常にいいことと思う。

(委員) アフラックと一緒に組んでやることについて、受け手からの反発はなかったか。

(事務局)今のところ聞いていない。包括協定を結んでおり、この事業をやるときに、受
け手の市民の方に対してアフラックの名前が出るわけではない。これまでもアフ
ラックと一緒に作った県のリーフレットがあり、CSRを活用してきた歴史もある。
市民の方に誤解のないように、営利性のある活動は一切断っている。

企業の社会貢献ということで、がんの死亡者を減らすという同じ目標に向かっ
て一緒にやっているということを絶えず説明しているので、理解いただけている
と思っている。

(7)神奈川県悪性新生物登録事業の実施状況について

事務局から資料9により説明。

<質疑>

(委員)がんに罹る人は増えているが、亡くなる人は減っているのか。

(事務局)罹る方の方が多い。

(委員) 治療効果としては、年齢調整をかけるとほとんどのがんで下がっている。年齢
調整後でも下がらないのは2、3しかない。実数としては増えているが、治療の効
果は現われている。まだまだ下がり方が低いというところはある。


2 その他(事務局からの連絡事項)

本日協議した内容は、3月24日(月曜日)開催予定の神奈川県生活習慣病対策委員会へ
報告する。

3 会議資料
資料1 神奈川県生活習慣病対策委員会部会設置要綱[PDFファイル/6KB]
資料2 神奈川県生活習慣病対策委員会がん・循環器病対策部会各分科会開催状況等について[PDFファイル/11KB]
資料3 神奈川県がん対策推進計画(抜粋)[PDFファイル/11KB]
資料4 平成22年度がん検診実績報告書[PDFファイル/268KB]
資料5 平成24年度がん検診推進事業の実施状況[PDFファイル/300KB]
資料6 平成20~24年度特定健診・特定保健指導実施状況[PDFファイル/10KB]
資料7 特定健診等実施率向上のための取組み事例[PDFファイル/8KB]
資料8 記者発表資料「がん検診受診率向上のモデル事業で乳がん検診受診者が約2倍に増加[PDFファイル/75KB]
資料9 神奈川県悪性新生物登録事業年報(第36報)
※ホームページ掲載が困難(冊子)なため、掲載しておりません。

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