かながわの交通安全教育

掲載日:2020年3月27日

基本方針

神奈川県交通安全計画、「みんなの交通安全教育推進運動『スタートかながわ』」の趣旨に基づき、学校、保護者、地域、関係機関・団体との相互連携を促進して、交通安全教育推進体制を確立し、小・中・高各段階の系統的な交通安全教育を通して、児童生徒が生涯にわたって交通社会を「生きる力」を育む交通安全教育を推進する。


「スタートかながわ」とは

昭和55年「神奈川県高等学校交通安全教育推進会議(注1)」が結成され、「4+1ない運動」を経て、平成2年から展開してきた「かながわ新運動(注2)」の理念を継承・発展させるとともに内容を整理し、児童生徒の発達段階と小・中・高・特別支援学校等、それぞれの交通事故の実態を踏まえた、全人教育としての交通安全教育推進運動、「スタートかながわ」を平成22年4月より推進しています。

基本的な考え方

理念

児童生徒の発達段階及び交通事故の実態を踏まえ、「生命尊重」と「遵法」及び「思いやり」の精神を基盤とした態度・行動と車両運転や危険予測などの知識・技能を身に付け、交通事故の被害者にも加害者にもならないようにします。小・中・高、各段階での系統的な交通安全教育を通して、生涯にわたって「くるま社会」を生きる力を育成することを理念とします。

ネーミングについて

「スタート」という言葉には、「常に新たな気持ちで、主体的に取り組んで欲しい」という願いをこめています。また、「さあ、はじめよう!」「できることから行動しよう!」「初心忘るべからず!」などの意味を持たせています。

各団体で目指す内容

小学校段階

  • 自他の生命の大切さと交通事故の怖さを知り、他人を思いやる優しさとマナー、ルールを守って行動できるようになる。
  • 低・中・高学年の発達段階や地域の実情に応じて、主に歩行者及び自転車の運転者として必要な実践的な知識と技能を習得する。
  • 道路及び交通の状況に応じて安全に通行するために、道路交通における危険を予測し、これを回避する意識及び能力を身に付ける。

中学校段階

  • 生命の尊さと交通事故の責任及び交通ルールとマナーの重要性を認識してこれを遵守するとともに、思いやりを持ち、自己の安全だけでなく他人の安全にも配慮した行動がとれるようになる。
  • 主に自転車の運転者として、安全に道路を通行するために必要な科学的知識と技能を習得する。
  • 道路及び交通の状況に応じて安全に通行するために、道路交通における危険を予測し、これを回避する意識及び能力の定着を図る。

高等学校段階

  • 生命の尊さと交通事故の責任及び交通ルールとマナーの重要性を自覚してこれを遵守するとともに、交通社会
    の一員として、思いやりと責任ある行動が常にとれるようになる。
  • 主に自転車及び二輪車等の運転者として安全に道路を通行するために必要な総合的知識と技能を習得する。
  • 道路及び交通の状況に応じて安全に通行するために、道路交通における危険を予測し、これを回避する意識及
    び能力を高める。

児童生徒の取り組み

小学校

  • 交通安全教育に関する児童会活動、学校行事等へ積極的に参加する。

中学校

  • 交通安全に関する生徒会活動、委員会活動、学校行事等へ自主的に参加する。

高等学校

  • 交通安全に関する生徒会活動、委員会活動、学校行事などの校内行事や、地区高校生大会等の校外行事へ主体的に参加する。

保護者・学校の取り組み

保護者の取り組み

  • 子どもに交通安全についての適切な助言を行うとともに、出掛ける際の「ひとこえ」を心がける。また、自ら模範的行動を実践し、指導する。
  • 交通安全に関する行事などに積極的に参加し、学校や地域と常に協力・連携する。

「スタートかながわ」の働きかけ例

保護者(あるいは新入生)に対して

  • 入学前

備説明会等の場を利用して、「スタートかながわ」及び各校の交通安全教育指導方針を説明し、理解を求める。

  • 入学後

新入生オリエンテーションなどを利用して、「スタートかながわ」及び学校の交通安全教育指導方針の周知徹底を図る。

在校生及びその保護者に対して

  • 各年度のはじめに「スタートかながわ」及び各校の交通安全教育指導方針についての再確認を行う。
  • PTA総会・保護者面談などを通じて、「スタートかながわ」及び各校の交通安全教育指導方針を再確認するとともに理解を求める。
  • 各校の交通安全推進委員会(教職員・保護者等で構成)として、具体的な啓発資料を作成・配付したり、各種啓発活動を行ったりして周知徹底を図る。資料作成にあたっては、県小中学校交通安全教育研究会、高等学校交通安全教育研究会が作成する啓発資料等を活用する。

(注1)神奈川県高等学校交通安全運動推進会議

昭和55年、増加する高校生の二輪車事故に対応するため、公・私立高校の代表者とPTAの代表が参加して結成された交通安全教育を推進する会議。平成12年からは「かながわ新運動」の充実・発展と、学校・家庭・地域社会が連携し、児童生徒が自ら学び、考え、行動できる、小・中・高一貫した総合的な交通安全教育を確立することを目的に、県教育委員会が神奈川県学校交通安全教育推進会議を設置した。県内の公立・私立学校長会、PTA関係団体、関係機関で構成。

(注2)「かながわ新運動」

禁止・規制的な指導の側面が強かった「4+1ない運動」を見直し、高校生自身が主体となり、学校・家庭・地域が相互に協力連携しつつ支援していく「高校生の、高校生による、高校生のための交通安全運動」であり、平成2年より平成22年3月まで展開されていた。


概況

県内児童生徒の交通事故発生状況(件数・死亡者・負傷者・重傷者)[PDFファイル/26KB]

発生件数・負傷者(1万人当)は、小学生、中学生、高校生とも減少傾向にある。(統計1/グラフ1-1、1-3)

平成30年の死亡者は、小学生が2名、高校生が3名である。

県内児童生徒の交通事故発生状況(状態別死傷者数)[PDFファイル/21KB]

状態別死傷者(1万人当)について、小学校においては、歩行中、自転車による事故が全学年で多く発生している。
中学校においては、自転車による事故が多く、負傷者数の約50%となっている。高等学校においては、自転車が最も多く、ついで二輪車による事故が多く発生している。小・中・高、全ての段階において、自転車による事故が多く発生し、被害者となるだけでなく、加害者となる事故も発生している。(統計2/グラフ2-1から3)

平成30年県内小学生交通事故発生状況[PDFファイル/10KB]

平成30年県内中学生交通事故発生状況[PDFファイル/8KB]

平成30年県内高校生交通事故発生状況[PDFファイル/6KB]

「4+1ない運動」から「スタートかながわ」にかけての県内高校生の交通事故発生状況[PDFファイル/35KB](PDF:91KB)

発生件数、二輪死傷者数(1万人当)は、平成12年まで横ばい傾向であったが、それ以降はおおむね減少傾向にある。(統計3/グラフ3-1)

死亡者数については、増減はあるが、ここ5年間は3人から10人の間で推移している。重傷者数については、ここ数年から横ばい傾向であったが、平成30年に増加している。(統計3/グラフ3-2)

高校生年代の自動二輪運転免許取得状況[PDFファイル/17KB](PDF:83KB)(PDF:83KB)(PDF:83KB)

「かながわ新運動」に移行した平成2年以降の高校生年代の自動二輪運転免許取得者は、平成2年当時は1千人当たり45人であったが、平成15年には18人に減少、平成26年からは、8人程度に減少している。原付運転免許取得者は、平成2年当時は1千人当たり174人だったが、平成22年以降は減少し、平成30年は1千人当たり21人である。

主要事業

学校交通安全教育推進会議の開催

県内教育関係者、交通安全教育関係者が一同に会し、学校・家庭及び地域社会が連携し、児童生徒が自ら考え、主体的に活動する小・中・高段階の一貫した総合的な交通安全教育を推進する。また、小学校等の登下校時のスクール・ゾーン等における児童生徒の安全確保を行うとともに、「みんなの交通安全教育推進運動『スタートかながわ』」の充実・発展について協議を行う。

指導者研修の充実

(独)教員研修センター「健康教育指導者養成研修」への教員の派遣

  • 小・中・高等学校等における交通安全教育に関する内容や指導方法及び当面する問題について研修し、各学校の実態に即した具体的な交通安全教育の充実を図る。

交通安全教育研修会の開催(年1回開催)

  • 小・中・高等学校等交通安全教育研修講座を開催し、小・中・高段階の一貫した総合的な交通安全教育及び、近隣学校間の連携・協力した交通安全活動の推進を図る。

小・中・高等学校の連携の促進

小・中・高一貫した系統的な交通安全教育を確立・推進するため、「学校交通安全教育連絡会」を開催し、公立小・中、高校の各研究組織が、情報交換・研究協議を行う。

指導法の研究・指導資料等の作成及び交通安全教育等状況調査

小・中・高等学校等交通安全教育研究委員会及び県立高等学校等交通安全教育推進協議会と連携・協力し、指導・啓発用資料を作成する。また、交通安全教育等の状況調査を行う。(4年毎に実施)

連携・協力の推進

小・中学校においては、小学校校長会郡市幹事会、中学校校長会地区幹事会で、交通安全教育に関する啓発を行い、郡市・地区内各校の交通安全教育の活性化を図る。

  • 小学校等におけるスクール・ゾーンの設定の促進と、その対策の充実を図るとともに、スクール・ゾーン設定に関して、広く県民に理解が得られるよう周知の徹底を図り、登下校時における児童等の安全確保を行う。

県立高等学校等交通安全教育推進協議会との連携

  • 地区交通安全教育担当者会議、地区交通安全大会、スケアードストレイト式交通安全教室、ヤングライダースクールなど、学校・生徒・地域が一体となった交通安全教育への協力・支援を行う。
  • 「みんなの交通安全教育推進運動『スタートかながわ』」推進モデル校の推薦及び活動に係る連携・協力。

通学路の交通安全の確保

  • 小学校等における通学路の交通安全の取組状況を把握し、情報を共有することにより、登下校時における児童等の安全確保を図る。
  • 各市町村の通学路交通安全プログラム(通学路合同点検結果を含む)
    藤沢市 南足柄市 中井町 大井町 湯河原町 清川村
    ※リンクの許可が得られた自治体

関係諸機関との連携・協力

県警との連携

公益財団法人神奈川県交通安全協会との連携

  • 自転車大会、二輪車大会など、諸事業の各学校への周知を行う。

交通安全教育資料


関連情報

神奈川県庁の関連ホームページ

関連リンク

Adobe Acrobat Readerのダウンロードページへ

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Acrobat Readerが必要です。Adobe Acrobat Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。