トマト新品種‘湘南ポモロン・レッド’‘湘南ポモロン・ゴールド’

掲載日:2018年5月11日

レッド

ゴールド

湘南ポモロン・レッド 湘南ポモロン・ゴールド


1 背景

消費者ニーズに対応した地産地消の推進を目的に、大型直売所の整備支援が進められています。その中で、多様な消費者ニーズに適合し、直売に適する新規性の高いトマトF1品種の育成に取り組みました。

国内で栽培されている大玉トマト品種は、生食には適していますが、酸味が強く、加熱によって煮崩れしやすいなど調理には向きません。一方、イタリアや米国で利用されているサンマルツァーノやローマ系品種は、調理には向きますが、糖度や酸度が低く、生食には向きません。そこで、生食・調理兼用という特性に新規性を見いだし、育成を行いました。

2 育成経過

平成7年から、中玉育成系統、米国導入系統(ローマ型)のかけ合わせを基本に、国内の主要品種などとの交配を行い有望系統を育成しました。その中からF1組み合わせ検定により有望と認められた組み合わせから、果皮色が濃桃色の‘SPL25R’と橙黄色の‘SPLG3’を有望と認め、特性検定や栽培試験を行い育成を完了しました。育成の過程では、生食・調理兼用の形質を持ち、さらに見た目に特徴のある果実の形状(イタリアンタイプの長円筒形)に注目し選抜しました。そして平成25年3月に‘SPL25R’は‘湘南ポモロン・レッド’と‘SPLG3’は‘湘南ポモロン・ゴールド’と黒岩知事により命名されました。

3 特性

‘湘南ポモロン・レッド’は、果皮色が濃桃色で長円筒形の形をしていて、着花数が多く、5から7果程度着果し、果実の揃いも良好です。13から15段収穫では1株当たり4から6kgの収量が得られます。果肉は鮮赤色で硬く、‘ハウス桃太郎’と比較し、Brix(糖度)、酸度は同等程度で生食用として利用でき、アミノ酸は1.2培、リコペン含量は1.5倍あり、調理加工用にも適しています。

‘湘南ポモロン・ゴールド’は、果皮色が橙黄色で長円筒形形をしていて、着花数が多く、6から9果程度着果し、果実の揃いも良好です。13から15段収穫では、1株当たり4から6kgの収量が得られます。果肉は黄色で硬く、‘ハウス桃太郎’と比較し、Brixは同等程度で生食用として利用できます。またアミノ酸含量は調理加工用品種と同等程度あり調理加工用にも適しています。

また、両品種とも葉が濃緑で小さく、採光性の高いさっぱりした草姿をしています。無限成長型で草勢は安定しており、茎は細いが生育後半になっても樹勢は衰えず、安定して着果します。また、両品種とも萎凋病レース1及びレース2、半身萎凋病並びにトマトモザイクウイルスTm-2a型に抵抗性を持ち、Tm-2a型に対応した多くの台木を利用することができます。

内部湘南ポモロン

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