webnews16号 ナギナタガヤを利用して‘一石三鳥’

掲載日:2018年5月14日
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環境にやさしい果樹園管理から
ナギナタガヤを利用して‘一石三鳥’


地面に草を生やすことによって果樹園を管理する草生栽培は、肥料成分が流されないようにしたり、除草剤の使用量を減らしたり、環境保全型果樹栽培を推進するためには重要な技術です。

最近では、湘南地域を中心に草刈り作業等が軽減される省力的な草生栽培法として、マメ科牧草ヘアリーベッチが利用されていますが、この草はつる性でからみつき、脚立等での作業がしにくいなど問題も残されています。

そこで、雑草の生育を抑え、草刈作業や除草剤を散布しないですむ草として、愛媛のカンキツ産地で雑草を抑える効果が高いことで話題になっている「ナギナタガヤ」(写真1)について落葉果樹園(ナシ、ブドウ、ウメ等)への適応性を検討したところ3つの利点がありました。
(写真1)ナシ園での試作状況(6月上旬、小田原)写真:ナシ園での試作状況

利点その1:省労力

草丈は最大で約50cmになり(写真2)、ヘアリーベッチと同程度ですが、ピークとなる期間が比較的短く、6月上旬に自然に倒れ、中旬には枯れるため、刈り取り作業は必要ありません。(写真3)

また、倒れた後はワラを敷き詰めた状態になるので、からみつくこともなく、果実管理や脚立による作業等への支障はありません。
(写真2)
(写真3)
(写真4)
16年1月2日
16年1月3日
16年1月4日
5月中旬
6月中旬
7月中旬

利点その2:省農薬

夏雑草(イヌビエ、メヒシバ等)の発生を抑える効果はヘアリーベッチよりも高く、6月上旬から8月下旬までの約2ヶ月に及ぶため、除草剤を使用せずに済みます。(写真4)

利点その3:土づくり

草の量がたいへん多く、乾いた状態で10アール当たり800kgを超えるため土への有機物補給、土づくりの面からも効果が高いと考えられます。

以上のように、ナギナタガヤを利用して環境にやさしい果樹園の管理を目指していきます。
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