webnews22号 20年間の土壌調査結果から

掲載日:2018年5月14日
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20年間の土壌調査結果から
農地の地力が落ちています。その原因は堆肥の不足です。
農業環境部

農業生産にとって大切な土は、栽培する作物や栽培方法によって年々その性質が変わっていきます。当所では、県内の農地の中から200ヶ所以上の調査地点について、昭和54年から5年ごとに土の物理的な性質や化学的な性質の変化を調査してきました。そして20年間にわたって調査してきた結果、地力が低下していることがわかりました。

地力とは、一般的には土の持つ潜在的な作物生産力のことを言いますが、この調査では、肥料を入れなくても、土自体が窒素を供給する力(可給態窒素量)のことを示します。

この調査によって、土の種類と作物別に可給態窒素量を測定したところ、普通畑や、特にミカン園では、年々、可給態窒素量が減少する傾向が見られました。一方、飼料畑は普通畑に比べて可給態窒素量が多く、年々増加する傾向が見られました(図)。

その原因は堆肥の施用量と関係があります。堆肥をまく量が激減しているミカン園では可給態窒素量も激減していますが、堆肥を過剰にまいている飼料畑では増加しています(表)。

よって、地力の低下が見られる普通畑やミカン園では、堆肥を積極的に投入し、地力を高めることが必要ですが、地力の高い飼料畑では、過剰な窒素の供給力を減らすために、堆肥の施用量を抑制する必要があります。以上のことから農業生産を持続させるためには、土や作物の種類に合った質や量の堆肥を施用し、地力を維持することが重要です。
図 可給態窒素量の変化
 
表 堆肥を施用している畑の割合
 
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