webnews24号 キュウリの葉を数えて化学肥料を削減!!

掲載日:2018年5月14日
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キュウリの葉を数えて化学肥料を削減!!
生産技術部


写真:現地実証試験の様子
現地実証試験の様子


当所では、キュウリの養液土耕栽培の窒素施肥量を最大で35%程度、慣行栽培より削減することに成功しました。

温室やハウス栽培のキュウリでは化学肥料の過剰施用が問題になっています。特に窒素肥料が多すぎると、作物生育に支障をきたしたり、窒素が硝酸に変化し地下水の水質に悪影響を及ぼす恐れがあります。また、肥料コストや施肥労力もかさみます。そこで当所では、養液土耕栽培の技術開発を進めてきました。「養液土耕栽培」とは、作物が1日あたりに必要な栄養分の量を簡単な方法で推定し、養液土耕装置を用いて水やりと一緒に毎日与える栽培方法のことです。しかし、キュウリが1日に必要な量を推定する簡易な方法が未開発でした。

今回の技術のポイントは、生育中の葉の枚数から、適正な施肥量を推定することができたことです。2週間に一度、葉の枚数を数え、増えた葉の枚数からキュウリに吸収された窒素量を推定する式を作成しました。実際にキュウリの全植物体を分析して得られた窒素吸収量と比較するとぴたりと一致しました。その結果、従来の経験や勘に頼った慣行栽培での窒素施肥の35%減の施肥量でも十分な生育・収量を得られました。

この栽培方式を普及するため、県内の農家で現地実証試験を行ったところ、省力化、コスト削減が可能になり、好評でした。なお、植付け本数や栽培時期によって、肥料の必要量の推定値は異なります。このため作型ごとに「葉数による窒素施肥量の早見表」も作成してあります。過剰施肥を避けたいという意識も生産者の間で高まっているため、今後の活用が期待されます。
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