webnews25号 キウイフルーツ栽培のやっかいもの キウイヒメヨコバイの生態と防除

掲載日:2018年5月14日
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キウイフルーツ栽培のやっかいもの キウイヒメヨコバイの生態と防除
根府川試験場

写真:成虫
成虫

キウイフルーツの葉を加害するキウイヒメヨコバイは、1991年夏に小田原市で初確認された新属新種の昆虫です。成虫と幼虫が葉裏に寄生し養分を吸うため、葉が白色のカスリ状となったり、排泄物により果実や葉が汚損される被害がでます。
写真:孵化幼虫
孵化幼虫

発生以来根府川試験場では本種の発生生態や防除法の研究を行い、次のようなことがわかりました。
成虫は雄が鮮やかな紅赤色で、雌は全体が黄白色を示します。秋に発生した雌成虫はキウイフルーツの冬芽周辺に産卵し、卵の状態で越冬します。
翌春の幼虫の孵化はキウイフルーツの発芽期である4月上中旬であり、幼虫は5齢(5回脱皮)を経て成虫になり、春から初秋では葉裏面の葉脈内に産卵を繰り返します。
写真:4~5齢幼虫
4から5齢幼虫

また、いくつかの温度段階で卵や幼虫を飼育した結果、発育零点(それ以下では発育が停止する発育限界温度)と有効積算温度(成長や発育を完了するまでに要する温度と期間の積算値)が求められました。
これらの値と月平均気温から発生時期を予測したところ、越冬卵の孵化時期は4月上旬であり、また成虫の羽化時期は5月中下旬、7月上中旬、8月中下旬、10月上旬が発生ピークとなり、1年に4世代を繰り返すことがわかりました。
写真:被害葉
被害葉

防除についてはカルタップ水溶剤とピリダベン水和剤が有効であり、上記の発生ピークを中心に散布を行えばキウイヒメヨコバイに悩まされることは少なくなるでしょう。
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