webnews26号 ヒートパイプを用いた培土の消毒

掲載日:2018年5月14日
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ヒートパイプを用いた培土の消毒
農業環境部
図:二重管式ヒートパイプ
図 二重管式ヒートパイプ

県内では、育苗用・鉢物用培土の消毒に、多くの臭化メチル剤が用いられております。2005年に全廃される臭化メチル剤の代替として、さらには化学合成農薬の使用を削減した技術の開発が緊急に求められています。そこで、安全・低コストで熱量効率のよい二重管式ヒートパイプを用いた土壌消毒装置及び消毒方法を開発しました。
二重管式ヒートパイプは、水平設置型でアルコール系作動液を用い、熱伝導性・保温性にすぐれた熱媒体です(図)。
これを用いて、写真のような消毒装置(幅600mm×長さ1,300mm×土の高さ400mm、長さ1,100mmのヒートパイプ×3本を使用)を試作して、7日間作動させると、土は50℃以上の高温が100時間以上維持できました。
消毒期間に温湯ボイラー(出力29.1kW、燃料消費量3.5L/h、約80℃の温湯を供給)が要した灯油は11.7Lでした。土壌病原菌であるトマト萎凋病菌とキュウリ苗立枯病菌の汚染土への影響を調べたところ、この消毒法により菌密度は検出限界以下まで減少し、実用上問題ない程度に消毒されました。
写真:消毒装置
消毒装置


二重管式ヒートパイプの値段は9,000円/1mから18,000円/4m程度になり、各種長さのものを連結して様々な形の土壌消毒に対応が可能です。また、本試験と同規模のボイラーを用いて20から30mまで連結が可能で、適度に連結して用いることで燃費はさらに向上します。このヒートパイプは、農業分野において今後様々な応用が期待されます。
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