「加圧脱水処理法により製造される浄水場ケーキがイチゴの育苗と収量に及ぼす影響」の摘要

掲載日:2018年5月11日
加圧脱水処理法により製造される浄水場ケーキがイチゴの育苗と収量に及ぼす影響
摘要
神奈川県内広域水道企業団の伊勢原浄水場から産出される湿式造粒脱水ケーキ(通称:さがみ粒土)は,本県のイチゴの育苗培土として広く用いられてきたが,浄水場ケーキの処理方法の変更に伴い,製造中止が予定されている.一方,綾瀬浄水場及び相模原浄水場では製造方法が異なる加圧脱水ケーキが産出されている.そこで,加圧脱水ケーキがイチゴの育苗培土として利用できるかどうかを検討するために,本県における主要なイチゴ3品種を供試して,育苗時の苗の生育や収量に及ぼす影響について調査した.
その結果,各浄水場ケーキの理化学的特性に違いがみられた.育苗時の生育は,雨ざらし処理の有無に関わらず,湿式造粒脱水ケーキと比較して加圧脱水ケーキの単体区では生育や収量が劣り,‘さちのか’ではこの傾向が顕著であった.一方,加圧脱水ケーキに十分な雨ざらし処理を行い,園芸培土を25%(v/v)混合した場合は苗の生育が良好となり,収量も湿式造粒脱水ケーキを用いた場合と同等となった.また,園芸培土の混合率が苗の生育に及ぼす影響について調査したところ,0%(v/v),6.3%(v/v)では生育が劣り,生理障害が認められたが,25%(v/v)では生育が良く,生理障害が認められなかった.また,12.5%(v/v)では軽い生理障害が認められたが,生育は25%(v/v)と同等であった.
以上より,加圧脱水ケーキをイチゴの育苗培土として用いる場合は,単体で使用すると育苗時の苗の生育及び収量が劣ることから,雨ざらし処理の有無に関わらず,園芸培土を12.5%(v/v)より多く混合する必要があることが示唆された.

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