研究報告 第162号 摘要一覧

掲載日:2018年5月14日

トマト‘湘南ポモロン’の作型別生育特性及び収量特性 

本県で育成した生食・調理兼用長円筒型のトマト‘湘南ポモロン・レッド’及び‘湘南ポモロン・ゴールド’の異なる作型における栽植密度,促成作型における夜温管理及び夏秋作型における着色不良果の発生条件について検討した.栽植密度について,半促成及び夏秋作型において検討した結果,半促成作型での上果収量は標準区(2,180株/10a)と密植区(2,960株/10a)で同等となったが,標準区の1果重は増加した.夏秋作型では,高密植区(4,350株/10a)が中密植区(2,900株/10a)及び標準区(2,170株/10a)に比較して,上果率及び上果収量ともに優った.促成作型における夜温管理では,最低夜温8℃に設定しても同10℃と同等の上果収量が得られた.夏秋作型における着色不良果の発生程度は,側枝を伸長させて果実への日射を遮蔽することにより軽減し,結果として総収量及び上果収量の増加につながった.

ブドウ‘シャインマスカット’の長梢剪定栽培における新梢管理が生育および果房特性に及ぼす影響

ブドウ‘シャインマスカット’の長梢栽培における,新梢管理が生育と果房特性に及ぼす影響について調べた.その結果,開花始期に新梢の先端5mmの未展葉部分を摘心し,袋かけ後に再度,摘心を行った節の先1節で剪除し,果房より基部側の副梢を多く残した場合,対照区に比べて約1gの果粒肥大効果が認められ,果実品質も問題がなかった.さらに,開花始期に行う摘心の強さを新梢先端1cmとし,果房より基部側の副梢を多く残した場合,対照区に比べて約2gの果粒肥大効果が認められ,果実品質は,若干の糖度低下が認められた.結論として,ブドウ‘シャインマスカット’長梢栽培においては,開花始期に新梢先端の摘心を行い,副梢を果房より基部に多めに残すことにより,果粒肥大促進効果があることが示された.

スイートピー新品種群‘スプラッシュシリーズ’(‘スプラッシュレッド’,‘スプラッシュブルー’,‘スプラッシュパープル’,‘スプラッシュヴィーノ’)の育成

神奈川県のスイートピー切り花栽培では主に冬咲き性品種が用いられている.品種のバリエーション拡大のため,既存の冬咲き性品種にない特徴を持つ品種育成に取り組み,今回,市場性の高い刷毛目模様形質を持つ冬咲き性品種群‘スプラッシュシリーズ’4品種を育成した.刷毛目模様を持つ夏咲き性品種と冬咲き性との交雑を行い,その後代を選抜することで冬咲き性系統に刷毛目模様形質を導入し,その後さらに交雑することにより花色を多様化した.育成した4品種はいずれも花弁両面に刷毛目模様を持ち,模様色が明紅のものを‘スプラッシュレッド’,濃青味紫を‘スプラッシュブルー’,鮮紫を‘スプラッシュパープル’,そして暗紫赤色を‘スプラッシュヴィーノ’と命名した.いずれの品種も花弁の波打ち程度が大きいウェーブ花で,収穫期間をとおして安定した切り花本数が得られる.これら4品種は既に普及しており,その生産性,花弁模様の希少性は高く評価されている.

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