更新日:2023年12月8日
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神奈川県農業技術センター研究報告の摘要のページです。
スイートピー栽培の経営安定に向け,安定して連続採花を行うため神奈川県の主要品種でのLED処理による切り花本数及び切り花品質に対する影響について検討した.低日照時のLED処理はスイートピーの小花数が安定することから落蕾を抑制すると考えられ,特に草勢が不安定な収穫初期での効果が高かった.栽培期間中にLED処理を継続すると小花数は安定し,小花数4個以上の出荷可能な切り花は増加するが,花茎長が短くなり切り花の品質が低下する.安定した連続採花には草勢を維持する温度管理,かん水・施肥管理法の検討や草勢,品種特性に応じた処理の期間・時間等を検討する必要がある.
近年ブルーベリーにおいて白紋羽病の発生が報告されており,神奈川県内でも類似の症例が散見される.ブルーベリー白紋羽病に対する防除方法の一つとして白紋羽病温水治療法の適用が考えられるが,実施事例はない.そこで,適用可否の判断に資することを目的として,ブルーベリー成木に対する温水処理を実施し,その影響を調査した.その結果,12月処理では樹容積に若干影響した可能性があるが,処理翌年の単位樹容積当たりの収量には影響がなかった.また,10月処理では樹体への影響と収量への影響ともに観察されなかった.
企画経営部(研究企画担当)
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