植物病害や薬剤耐性菌の遺伝子診断

掲載日:2018年3月7日

-農作物に被害を及ぼす病害の診断・同定や難防除病害の薬剤耐性菌を遺伝子診断により検定しています-

近年、遺伝子診断は医学をはじめ様々な分野において利用されています。遺伝子診断とは、ある生物の個体や個体集団の特有な遺伝子情報の研究に基づいて、対象の遺伝子を解析することでその生物を特定したり、生物やその集団の特徴について情報が得られる方法です。

農業環境研究部では普及指導部や病害虫防除部と協力して、農作物の病害虫の診断・同定を行ったり、難防除病害虫について薬剤耐性病原菌や薬剤抵抗性害虫の発生によるか調査しています。このような調査はこれまで顕微鏡観察、病原菌の分離、生物検定など、経験が必要な判定や煩雑で時間のかかる操作によって行ってきましたが、より迅速で正確な調査結果を得る目的でこれらをサポートする新しい技術として遺伝子診断を利用しはじめています。また、併せて新しい遺伝子診断技術の開発を行っています。

例えば病害の診断・同定については、ウイルスやウイロイドによる病害(トマト黄化葉巻病等)、人工培養のできないファイトプラズマによる病害、病徴部分に病原菌の量が少なく分離がむずかしい病害(ブロッコリーべと病菌等)を遺伝子診断により検定しています。また、農薬に対する薬剤耐性については、いくつかの病原菌のストロビルリン系薬剤に対する耐性やキュウリうどんこ病菌のDMI剤耐性の程度を判定できる遺伝子診断技術の開発を行っています。


写真 トマト黄化葉巻病の症状写真 ブロッコリーべと病菌の症状

遺伝子診断を行っている病害

写真 イチゴ炭疽病ストロビルリン系薬剤耐性菌の遺伝子診断写真 キュウリうどんこ病DMI剤耐性菌の遺伝子診断

PCR-RFLP法を用いた薬剤耐性菌の遺伝子診断:PCRにより増幅されたDNA断片を制限酵素処理して、

切断されるかされないかによって遺伝子の配列を特定し、検定する

本文ここまで
県の重点施策
  • 未病の改善
  • ヘルスケア・ニューフロンティア
  • さがみロボット産業特区
  • 県西地域活性化プロジェクト
  • かながわスマートエネルギー計画
  • 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会
  • ラグビーワールドカップ2019
  • 神奈川県発、アート・カルチャーメディア「マグカル」
  • ともに生きる社会かながわ憲章
  • SDGs未来都市 神奈川県 SDGs FutureCity Kanagawa