家庭用園芸資材の特徴とその利用

掲載日:2018年3月6日

1はじめに

ガーデニングはブームからしっかり定着し、ガーデニング用の園芸資材も様々な物が登場しています。園芸培土、肥料、有機物も何十種類も出回っていてそれぞれの特徴をよく知らないと、思いがけない失敗をすることもあります。そこで家庭用に販売されている園芸培土、肥料、有機物の何種類かを取り上げてその特徴と利用法について説明します。

2 園芸培土

市販の園芸培土は、各種資材が配合されていてそのまま使用できる物、赤玉 土、ピートモス、バーミキュライト、鹿沼土のように他の資材と混合して使用する物とがあります。

この中で最近多く販売されはじめましたピートモス主体の培土は、そのまま使用でき、多くの物が肥料も入っています。ピートモスの他、バーミキュライト、パーライト等が配合されています。用途別に播種用、育苗用等に分かれています。

培土に含まれている窒素の含有量は資材ごとに違いがありますが、播種用は100~150mg/l、育苗用は250~400mg/lくらいになっています。播種用の肥効は発芽から初期生育まではあり、中には40日間ある物もあります。育苗用も植え替え直後からしばらくは肥効があり、資材により違いがありますが30~ 40日くらいは肥効が続きます。ただ温度や水やり回数などで肥効は変わりますので、葉色をよく見て色が淡くなってきたら、液肥等で追肥して下さい。

赤土や赤玉土は、石灰(カルシウム)が多く含まれpHも高いので、石灰資材をやる必要はありません。しかし土がりん酸を吸収して植物に利用できなくなってしまいますので、使用する時はかならずりん酸肥料を混ぜて下さい。

ピートモスはそれ自体は酸性が強く、普通の植物を栽培するときは、石灰を 混ぜて使用しなくてはなりませんが、中にはpHを調整してある物もあります。ただツツジ・サツキ・シャクナゲのように酸性を好む植物には、そのままで使用します。

ピートモスはまた保水力が大きく、排水性が悪いため、他の排水性のよい資材と混ぜて使われます。

3 肥料

市販されている肥料は、大きく分けて化成肥料と有機質肥料とあり、化成肥料は、速効性の化成肥料、ゆっくり長期間効く緩効性の化成肥料、窒素・りん 酸・カリそれぞれの単肥、液体肥料などがあります。

前で説明したピートモス主体の培用土での栽培は、含まれている肥料が切れてきたら育苗中は窒素(N)ーりん酸(P)ーカリ(K)が等量の液体肥料を与えるとよいでしょう。開花期はりん酸、カリの比率の高い液体肥料を与えます。赤土、黒土で栽培する場合、りん酸は追肥で与えても効果が少ないので、用土を作るときに基肥としてりん酸を与えます。

緩効性の化成肥料は、ゆっくり長く効く肥料ですが、約2ヶ月から1~2年 間効く肥料までいろいろ販売されていますので、植物の生育期間に効くように種類を選ぶとよいでしょう。例をあげると年2回伸長する植木には、春と夏前に肥効が約2ヶ月のIB化成を、1年中生育している観葉植物には肥効が1年以上ある肥料を使うとよいでしょう。

有機質肥料として市販されている物は、油かすと骨粉が代表的なものです。油かすは、窒素が6%、りん酸が2%、カリが1%くらい、骨粉は窒素が2.5%、りん酸が20%くらい含まれています。しかし化成肥料と違って、含まれている肥料成分の内、約80%くらいしか効きません。

油かすは窒素を主成分とする肥料で、窒素の無機化率は温度27℃で最初の1週間で約30%、2週間で約50%、3週間で約60%となる遅効的な肥料です。

骨粉は窒素も若干ふくまれていますがりん酸質肥料で、中に含まれるりん酸は緩効性であるので元肥として施し、永年性作物で効果が高い物です。

4 有機物

牛ふん堆肥、豚ぷん堆肥、鶏ふん堆肥などが市販されていますが、有機物の効果は養分の供給による土壌の化学性の増大と、土壌を団粒化し保水性、通気性をよくする土壌の物理性改善などがあります。 養分供給としては、窒素、りん酸、カリの3要素のほか、石灰、苦土、ケイ酸、マンガン、ホウ素、モリブデン、鉄などの必須成分を総合的に含み、これらの養分を持続的かつゆるやかに作物に供給します。 窒素の1年間の分解率は、牛ふん堆肥は20%前後、豚ぷん堆肥・鶏ふん堆肥 は30%前後です。 牛ふん堆肥(窒素量2%とする)10kgから1年間に放出される窒素の量は次のようになります。

(有機物施用量)×(窒素量%)×(肥料代替率%)=(窒素放出量)

牛ふん堆肥:10kg× 2.0/100 × 20/100 =0.04kg

5 終わり

家庭用園芸資材は数えられない程出回っていますが、植物の生育に合った資材を選ぶ必要があります。それらをうまく組み合わせれば家庭用資材でもプロ級の作物を栽培することができることでしょう。

本文ここまで
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