土壌モニタリング調査

掲載日:2018年3月9日

農業環境部生産環境保全分野では、研究所内のほ場で肥料の施用方法や効果に関する研究を行っている以外に、県内の農耕地に定点を設け、定期的(5年に1度)に土壌の調査を行っています。この土壌モニタリング調査は、昭和54年から平成10年までの20年間行われた土壌環境基礎調査を引き継ぎ、平成11年から新たに実施しています。県内農耕地の主要な土壌で、継続的な調査が可能な農耕地33地区81地点を、調査地点として設置しています。

県内を4地域に分け、1年に1地域において、土壌断面調査、硝酸態窒素の垂直分布調査、土壌の理化学性の測定、栽培管理実態の調査を行っています。

モニタリング調査地点

モニタリング調査地点

調査対象土壌の割合

調査対象土壌の割合

土壌断面調査は、農地に深さ数10cm~1mの穴を掘り、断面の調査を行います。土壌の層ごとに、土色、土性(土の粒子の大きさによる分類)、硬度、腐植(動植物の遺体が土壌中で生物的に分解、合成されてできる高分子化合物)の量、礫(レキ)(土壌に含まれる直径2mm以上の鉱物質粒子)の量や性質、可塑性(形の作り易さ)、透水性(水の通り易さ)などについて調べます。このときに、各層の土壌を採集して持ち帰り、理化学性の測定を行います。


土壌断面調査のようす

土壌断面調査

硝酸態窒素の分布調査は、農地の土壌を90cmまで15cmごとに採取し、土壌中に含まれている硝酸態窒素の濃度を測定します。この調査は、窒素の施肥による土壌環境への影響を調べるために行っています。

土壌の理化学性とは、土壌の物理的性質と化学的性質のことで、モニタリング調査では、保水性、孔隙率(土壌中の空気と水の占める割合)といった物理性、pH、EC(電気伝導度のことで、土壌中の塩類濃度の指標となる)、土壌養分(多量要素、微量要素)や重金属の量などの化学性の測定を行っています。

また、調査地点の営農家に対して、栽培管理実態調査として、作付体系や施肥管理、ほ場管理などに関する聞き取り調査を行っています。

モニタリング調査を行うことにより、県内農耕地の土壌環境の実態と経時的変化を総合的に把握することができます。また、これらの結果を、作物生産と農業環境に対する適切な土壌管理対策に活用し、安定した農業生産と環境にやさしい農業を推進していきます。

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