ミミズをめぐる冒険

掲載日:2018年3月9日

神奈川県農業技術センターでは、例年、夏休み中の小学生を対象に、施設公開事業<科学技術週間>を行っています。

ここでは、その一環として生産環境部の土壌環境研究課が担当した企画、<ミミズをめぐる冒険>の内容を紹介します。

対象:小学4年生から6年生

講義内容

1:ミミズのからだ

環体と卵胞、雌雄同体、ミミズの受精と発生の仕組みの説明

剛毛の説明、フトミミズとツリミミズの違い

<観察>

実体顕微鏡による剛毛観察

背と腹

シマミミズのステージ

ミミズの卵胞

卵胞

生まれたてのミミズ

生まれたてのミミズ

孵化後1週間のミミズ

孵化後1週間のミミズ

孵化後3週間のミミズ

孵化後3週間のミミズ


2:土とミミズ

土壌団粒の説明

<実験>

ミミズふんが耐水性団粒であることを確かめる。

1:赤土とミミズフンを水に入れて観察する。

2:攪拌する。

3:結果を用紙に記述する。

ミミズのいる土/ミミズのいない土

ミミズのいる土/ミミズのいない土


3:ミミズの住める土

<実験>

3L水槽(中間にミミズ通過可能なスリット間仕切り)に、対象土壌と各種土壌を入れ、上部1cmに枯葉および腐葉土を入れて、フトミミズ2種類、ツリミミズ1種類(ハタケミミズ)を各2頭づつ入れて、25℃、24L(ときどき変温状態の机上に放置)で4日間または1月間、飼育した。

ミミズの有無、土壌のかたさ、ミミズの穴、ミミズフン、有機物の攪拌状況などを、子どもに観察させた。

飼育箱1
飼育箱3
飼育箱4

飼育箱

アンモニア添加

アンモニア添加

土 VS 砂

土 VS 砂

ミミズのいる土(飼育一ヶ月目)

ミミズのいる土(飼育一ヶ月目)

ペットボトルでの飼育

ペットボトルでの飼育

結果

    試験区 対照区(赤土+街路樹選定くず堆肥)
  塩化ナトリウム添加 ミミズなし(移動) ミミズあり
  酢酸添加 ミミズあり ミミズあり
  アンモニア添加 ミミズあり ミミズあり
  化学肥料大量添加 ミミズ死亡 ミミズあり
  ミミズ死亡 ミミズあり

一ヶ月間飼育した、<化学肥料区-対照区>の水槽では、対照区のほうのみに多量のミミズフンが観察された。

別に以下の実験も行った。
牛糞堆肥添加区-街路樹選定くず堆肥添加区を水槽の左右に入れてミミズを飼育した。ミミズは、4日間で全て剪定くず堆肥区のほうに移動した。


4:ごみとミミズ

シマミミズの紹介。

<観察>


5:ミミズ法による堆肥熟度検定の実験(時間の都合により実験は中止して説明のみ)


6:まとめと屋外観察時の注意。

留意点など

飼育実験時のアンモニア(酢酸)添加量は、1.5L土壌に対して原液(アンモニア25%、酢酸は氷酢酸)10倍希釈液50mlで行った。
これはかなりの高濃度であり2日後も匂いで判別できるが、pHに影響するほどではない。化学肥料添加量は、NPK15時15分15秒を7g/1.5Lであり、野菜栽培可能な上限に近い。

飼育実験の条件については、細かい予備試験を行っていないので、最適かどうか解らない。また一連試験なので、結果の再現性は保証されない。

使用するミミズの種類をハタケミミズに限定したほうが良いとも考えられるが、より大型のミミズも入れないと観察が困難である。

飼育時のLDは24L0Dでないとミミズが逃亡しようとして疲弊する恐れがある。飼育時、水槽の横と底はアルミホイルで遮光し、上部を露光した。

ミミズは屋外で採集したものを使った。

本文ここまで
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