県内農耕地の地力の推移(20年間の土壌調査結果から)

掲載日:2018年2月28日

農業生産にとって大切な土は、栽培する作物や栽培方法によって、その性質が変わってきます。このため、当所では、県内の農地の中から200ヶ所以上の調査地点について、昭和54年から5年ごとに20年にわたり、土の物理的・化学的性質の変化と肥培管理の状況について調査してきました。この調査の結果、地力の20年間の推移が明らかになりました。

地力は土の持つ潜在的な作物生産力ですが、一般には、地力は、肥料を入れないでも窒素を供給する力(可給態窒素量)で表すことができます。この可給態窒素量の変化を土の種類と作物別に見ると次のようになりました。

水田普通畑飼料畑樹園地

普通畑やミカン園では、年々減少する傾向が見られました。特にミカン園では激減しています。

一方、水田や飼料畑では普通畑と比べて量が多く、飼料畑では、年々、増加する傾向が見られました。

この可給態窒素量の変化は、畑に施用した堆肥の量(表1)と関係が深く、堆肥の施用量が激減しているミカン園では可給態窒素量が激減していますが、堆肥を過剰に施用している飼料畑では増加しています。

このように20年間、同じ地点の土壌を調査することによって、堆肥の施用量と地力には、密接な関係があることが明らかになりました。

この調査から、地力の低下が見られる普通畑やミカン園では、堆肥を積極的に投入し、地力を高める必要がありますが、反面、地力の高い水田や飼料畑では、過剰な窒素の供給力を抑制するために、過剰な施肥を抑制する必要があることがわかりました。

県では作物別に堆肥の施用基準(表2)を決めていますので、この基準を参考にして下さい。

持続的農業生産のためには、土や作物の種類にあった質や量の堆肥を施用し、地力を維持することが重要です。

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