農薬の残留を減らす新たな技術

掲載日:2018年2月28日

神奈川県では都市との共存を目指す農業を進めており、どこまで農薬を減らして栽培できるのか試験を行っています。しかし作物を育てていると、無農薬で栽培するというのはなかなか難しいことがわかります。

そこで農産物の栽培に最低限の農薬が必要なのであれば、農薬がその役割が終えた後、作物上に残った農薬を光触媒により人為的にすみやかに分解させることで、環境に農薬の残らない、より安全な技術を確立しましょうという研究を行っています。

最近環境浄化への応用技術として研究されている光触媒(光があたることで、それ自身は変化することなく接触する有機物に対し化学反応を促進する物質)を用いて、農薬の分解が出来るのかどうかについて検討した結果を報告します。


光触媒による農薬残留低減の模式図。農薬に酸化チタンを混ぜて散布します。自然分解区と比較して酸化チタンを用いた区では農薬の分解が早く行われました。

上のグラフは、肩掛け散布機の中に、ある農薬と光触媒用酸化チタンを一緒にし、よく混ぜて作物に散布した後の、作物上における農薬残留量の推移を示したグラフです。

このグラフで示されるように、自然分解区と比較して酸化チタンを用いた区では農薬の分解が早く行われたことがわかります。

ここで用いた農薬の他にもいくつかの農薬で実験室レベルでの試験を行ったところ、いずれにおいても酸化チタンを用いることで分解が進むことがわかりました。この技術が実用化できるようになるためには、まだ解決しなければいけない問題はいくつもありますが、将来、残留農薬を分解させる技術としての確立が期待されます。

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