近赤外分光法による湘南ゴールドの品質評価

掲載日:2018年3月9日


図1 湘南ゴールド
図1 湘南ゴールド

湘南ゴールドは、神奈川県農業技術センターで育成され2003年に品種登録(平成15年11月第11469号)された柑橘です(図1)(研究報告)。黄金柑と今村温州との交配種で、果皮・果肉とも黄色く、多汁質で、糖・酸のバランスが良く、爽やかな香気を持つ良食味品種です。新しい品種なので、その品質や貯蔵特性について研究を進めているところです。
生産現場では、収穫後、初期の貯蔵中に果肉に空洞が生じる(す入り)現象(図2)が現れることがあります。

図2 湘南ゴールドの果肉(左:正常果、右:空洞果)
図2 湘南ゴールドの果肉(左:正常果、右:空洞果)

現在、空洞が生じない貯蔵方法についての研究の他に、果実中の空洞の有無を調べるために、果実を切らずに果実内部を調べて空洞を検出する方法の研究も行っています。
これは、近赤外分光法という手法を使い、果実に光を当て、そのうちの近赤外線を解析することにより空洞を検出します。また同時に、果実糖度の予測を行えるように研究中です(図3~5)。

図3 携帯型近赤外分析装置による湘南ゴールドの測定
図3 携帯型近赤外分析装置による湘南ゴールドの測定

図4 近赤外分析法による湘南ゴールドの空洞検出結果
図4 近赤外分析法による湘南ゴールドの空洞検出結果
:空洞多、◆:空洞やや多、▲:空洞やや有り、●:空洞なし

図5 近赤外分析方法による湘南ゴールドの糖度予測
図5 近赤外分析方法による湘南ゴールドの糖度予測
Actual:従来法による搾汁の糖度
NIR:近赤外分析法による果実内糖度の予測糖度

これらの研究によって、果実内部の状態と味に関する検査が迅速に行われ、品質の良い湘南ゴールドが消費者の皆さんに提供されることが期待されます。

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