アスパラガス露地長期どり栽培

掲載日:2018年2月27日

日本のアスパラガスは、寒冷地での栽培が主流でしたが、グリーン(生食用)の消費量が増加するのに伴って全国各地で栽培されるようになりました。現在は、北海道、長野県、福島県、秋田県といった寒冷地の他、佐賀県、長崎県や香川県などの西南暖地でのハウス栽培の割合も高くなっています。寒冷地では、露地栽培による春芽だけを収穫する作型が主体ですが、西南暖地では、長期間にわたって収穫する半促成長期どり作型が普及しています。

天を突くアスパラガス

神奈川県では、一時寒冷地型の作型で広く導入されましたが、茎枯病など病害の多発により栽培は減少してきました。しかし、地場産品として直売などへの導入が望まれているところです。そこで、農業総合研究所では、神奈川県にあった栽培法の検討を行っています。長期間(4~10月上旬)継続して収穫が可能で、定植2年目から高収量(2t/10a)が得られる技術について紹介します。

アスパラガスは栽培体系が複数年にわたり、定植した翌年から本格的な収穫が始まります。露地の長期どり栽培では、春の収穫終了後、数本の茎を収穫せず残し茎葉を繁茂させます。これを立茎と呼び、その後再び萌芽する若茎を秋まで収穫し続けます(図1)。

図1 露地長期どり栽培暦