トマトの養液土耕栽培技術

掲載日:2018年2月27日

「養液土耕」(別名:「点滴灌水・施肥」、「灌水同時施肥」)とは、野菜や花きの生育ステージに合わせて、必要とする肥料と水を液肥で点滴灌水チューブを用い過不足なく与える栽培方法です。養液栽培との違いは、緩衝能や養分保持力といった土の機能を活かしている点にあります。毎日必要とする分だけ灌水・施肥されるので、塩類集積や養分の流亡がなく環境への排出を軽減できると考えられます。
神奈川県内の農家にも導入されつつあります。農業総合研究所として昨年度から試験研究に取り組み始めました。現在、トマト、キュウリ、スイートピーの養液土耕方法の確立を目指しています。トマトについては、促成トマトにおいて(1)吸水量に基づくかん水方法の開発、(2)好適受光体制管理技術の開発、(3)整枝法に適した施肥方法の開発、(4)高糖度トマト果実生産のための栄養管理技術の開発に取り組んでいます。昨年度は隔離ベット(箱に入った土)を用い養水分の収支から吸収量を求めたところ、N施肥量30kg/10aで収量9t/10aが得られました。今年度は昨年度の結果を基に、普通栽培において、更に灌液管理方法を土壌診断方法を含めて検討します。
養液土耕のシステム導入の際は、お近くの農業改良普及センターへ、まず相談することをおすすめします。

キュウリ