トリコット編み被覆資材を利用した環境にやさしいコマツナ栽培

掲載日:2019年1月31日

 県内で栽培が盛んなコマツナ等の軟弱野菜類では、農薬を用いない害虫防除技術として防虫ネットが利用されています。そこで当センターでは、最近県内で開発されたトリコット編み被覆資材(商品名:スーパーソフトネット)と不織布被覆資材(商品名:パオパオ90)や平織り被覆資材(商品名:サンサンネットソフライト・目合い0.6mm)を、露地コマツナ栽培の収量、品質に与える影響や防虫性について比較しました。

平織りネット資材被覆の拡大画像

図1 平織りネット資材の拡大画像

単純な織物でできています

トリコット編み資材の拡大画像

図2 トリコット編み資材の拡大画像

織物でなく、編んだもの(ニット)なのがわかります

トリコット編み被覆資材のべたがけ栽培、収穫間近の様子

図3 トリコット編み被覆資材のべたがけ栽培、収穫間近の様子

 その結果、トリコット編み資材で被覆することで、キスジノミハムシ、ナモグリバエなど微小害虫をほかの資材と同等以上に効果的に防除できることがわかりました。また、品質も年間を通じ同等で、春・秋作では生育を促進し、防風資材としても有効でした。伸縮性に富むことから、べたがけにも好適でした。

 

各資材を使った被覆栽培の収穫時の生育

図4 各資材を使った被覆資材の収穫時の生育

左上から順に、無被覆、不織布資材、平織りネット資材、トリコット編み資材です

表1 夏どりコマツナの収量、生育、害虫被害度

表

品種:夏楽天、播種は2006年7月3日、収穫調査は8月29日

SSN:トリコット編み被覆資材 スーパーソフトネット

SLN:平織り被覆資材 サンサンネットソフライト目合0.6mm

PPN:不織布被覆資材 パオパオ90

 

 このように、新しいジャンルのトリコット編み資材は、既存のいずれの資材とも異なる特性を持ち、コマツナの周年栽培等で省農薬・無農薬栽培に有効な被覆資材であることがわかりました。