バラのアーチング栽培における株元加温による高品質・高生産技術の開発

掲載日:2018年2月27日

バラの株元加温について

背景

冬季のバラ栽培では、従来より温湯又は温風加温機を用いて温室内全体を暖めることにより生産性を維持していますが、重油価格が高騰している状況では、従来の加温方法では暖房経費の負担が大きく、経営を圧迫しています。
そこで、温室内全体を暖めるのではなく局所的に株元部分のみを加温し、バラの出芽・伸長の促進、高品質な切り花の採花、安定した生産性の確保を可能とする技術開発に取り組んでいます。

栽培システムの概要

図1のように、高設ベンチ上に定植したバラ苗を挟み込むように温湯パイプを設置し、株元より光合成枝を折り曲げて、パイプの上に配し、アーチング仕立てにて栽培を行います。温湯パイプには、30℃程度に暖められた温水をポンプを用いて循環させ、効率よく株元を暖めます。

株元加温システム図

図1 株元加温システム図

株元加温の効果

採花本数や切り花長が増加、開花までの日数が短縮

室温18℃の‘ローテローゼ’では、採花本数の増加、開花までの日数の短縮がみられ、切り花長は平均10cm程度長くなり、高品質な切り花の比率が増加しました(図2)。また、節数も2節ほど増加しました。

このことから、冬期のバラ栽培(アーチング仕立て)において、株元を温湯パイプ等を用いて効率良く暖めることは、品質および生産性を向上させる有効な技術であると考えられました。

株元加温の効果

図2 株元加温の効果 中央より左:通常栽培(株元加温なし)、右:株元加温

バラ株元加温技術導入マニュアル

本技術のバラ株元加温導入マニュアルを公開しました。

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