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初期公開日:2026年3月18日更新日:2026年3月18日

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金目川水系初記録!キタドジョウの生息確認

2026年03月18日
記者発表資料
(県政・平塚記者クラブ同時発表)

神奈川県内の金目川水系にて、全国的にも分布情報が乏しい希少種キタドジョウの生息が確認されました。県民参加型の環境DNA調査(注1)で生息の可能性が浮上し、東海大学の協力のもと実施した捕獲調査で実証されたもので、同水系初の記録となります。本成果は、県民・大学・行政の連携によってネイチャーポジティブ(注2)推進のモデルケースといえ、今後はこの成果を関係団体と共有し、希少種保全に活用していく方針です。

1研究背景と成果

キタドジョウ(Misgurnus sp.(Clade A))は2017年に和名が提唱された種であり、全国でも分布情報がほとんどわかっていません。環境科学センターでは環境DNA調査という新しい生物調査手法を活用し、東北大学との協働の取組で令和5年度より県内の河川での県民参加型環境DNA調査を実施しています。その調査結果から、金目川水系にキタドジョウが生息している可能性が高いことがわかっていました。そこで今回、東海大学教養学部人間環境学科の北野忠教授と研究室の学生にご協力をいただき、捕獲調査を実施したところ、金目川水系でキタドジョウが生息していることを発見しました。生体でのキタドジョウの発見は、県内で2例目、金目川水系では初記録となり、この成果は神奈川自然誌資料第47号に掲載される予定です。

論文タイトル:ミトコンドリアDNAの遺伝解析にもとづく金目川水系におけるドジョウ属の生息状況(URL:https://nh.kanagawa-museum.jp/publications/nhr/(別ウィンドウで開きます))

2アピールのポイント

環境DNA調査は誰でも参加可能な新たな生物調査技術であり、ネイチャーポジティブの評価のための重要な技術の一つと期待されています。本成果は県民、大学、行政の協働により地域のネイチャーポジティブ推進の見本的な事例といえます。

3今後の展開

地域の希少種の生息を適切に把握し、保全することはネイチャーポジティブな社会の実現にとっての重要な第1歩となります。今回の結果は金目川水系の流域関係者(自治体、県民、流域の保全団体等)と共有し、希少種の保全のための基礎資料として活用します。

※注1 環境DNA調査とは

河川などの水を採取し、その中に存在するDNAを分析することにより、間接的にそこに生息する生物を調査する手法のことであり、近年新たな生物調査手法として注目を集めています。捕獲調査に比べ、安全に調査が可能、現場での作業が採水のみで簡単といった特徴があり、全国の中でも神奈川県は実用化の取組が進んでいます。

<環境DNA調査のイメージ>

edna

出典:「環境DNA分析技術を用いた淡水魚類調査手法の手引き(第3版)」(環境省自然環境局生物多様性センター)(https://www.biodic.go.jp/edna/reports/mifish_tebiki3.pdf(別ウィンドウで開きます))

※注2 ネイチャーポジティブとは

日本語では「自然再興」と訳され、自然を回復軌道に乗せるため、生物多様性の損失を止め、反転させることを意味します。2020年を基準として2030年までに生物多様性の損失を食い止め、2050年までに完全回復を目指すという世界的な目標が設定されています。

《SDGsの推進について》

環境科学センターでは、SDGsの達成にもつながる取組として、環境DNA技術を活用した様々な研究を展開しています。

sdgs

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所長 加藤 電話0463-24-3311(内線200)

調査研究部長 三島 電話0463-24-3311(内線350)

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