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更新日:2023年5月2日
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大学生を対象とした省エネ住宅の見学・宿泊体験の参加者を募集しています。
省エネルギー住宅の良さを体感していただくことを通じて、その効果やメリット等を多くの方に普及していくため、冬の寒い時期に大学生を対象とした「省エネルギー住宅の見学・宿泊体験」を行いました。(※募集は終了しています。)
当日は、夏に引き続きご協力いただきました株式会社イソダ様の講義、モデルハウス見学、意見交換、宿泊体験を行いました。概要と参加者の感想等をご紹介します。
株式会社イソダの磯田会長から、省エネルギー住宅に関する状況、高断熱・高気密住宅の特徴等について講義をしていただきました。(参考:省エネ住宅宿泊体験!(株)イソダ 磯田会長の講義(2017年8月実施))
株式会社イソダの磯田会長と設計部の岩澤課長から、モデルハウスの特徴や機能についてご紹介いただきました。
モデルハウス見学後、省エネルギー住宅や見学の感想などについて意見交換をしていただきましたので、概要の一部をご紹介します。意見交換には株式会社イソダ様にもご同席いただきました。
大学では電気系の学科で学んでおり、能動的に電気を使ってどう便利にするかといった発想をしがちだったが、材質や気密性など家の静的なことに注力するだけでこれだけのものができる。同じ技術の発展でも、違う着眼点で見ることができたのではないかと思う。
講義の中で「暑さ・寒さの原因はほとんど窓から」という話があったが、窓を三重の構造にして多く設置しているので、光が多く入っている。その点も快適さにつながっていると感じた。
開口部(窓等)を小さくすれば省エネになりやすい。しかし、省エネだけでなくデザイン性、快適さを考えた窓の大きさ、夏の風の通り道や通風を考えた設計が必要。
このモデルハウスは気密性能が高く、温まった空気を逃がさない・寒い空気を入れないというだけでなく、道路に面しているが車の音が聞こえない。例えば保育園などがこういう気密性能の木造の建物にすれば、省エネで、フローリングで子どもたちが素足で歩けて、音も表に出さない、ということが展開できる。
家電のことを勉強しているので、省エネ住宅は省エネ家電を集めて扱いやすく設計されているような住宅を想像したが、家の設計から、太陽の光や熱を取り込んで生かす、逆に太陽の熱を入れない、といったことまで考えて作られていた。それに合わせた家電づくりが、これからできるのではないかなと感じた。
今はLEDや省エネ家電は当たり前になっていて、その上で、住宅の断熱性能や気密性能等と組み合わせてどれだけ省エネになるか。日本では住宅はまだ消費財だが、資産となるようしっかり作った場合は価値も下がらないので、これからは財産になると思う。
自宅は帰ると廊下が寒いが、この家は床が冷たくない。また、どの部屋も温度の差が無く、快適に過ごせることがすごいと感じた。自分達の学科で学んでいることでは、人がいかに使いやすいものを作るかということが一番の課題で、「今あるものをどうやって効率よく活用するか」ということが一番の悩みどころだが、この家はそういったことを考えて作られているのかなと思った。
この家の「快適に節電、エネルギーを使わない」というコンセプトが自分の現在の研究と共通しているが、家丸ごと電気を使わないような仕組みにしてしまう、ということで、すごく興味を持って説明を聞かせていただいた。家電も、家の仕組みによって形も構造もどんどん進化していくと思う。今日、最先端の家を見せてもらって、自分の将来につながると思って見学させていただいた。
意見交換終了後、参加者のうち大学生4名にモデルハウスに宿泊していただきました。
今回の見学・宿泊体験にご参加いただいた神奈川工科大学の方が掲載してくださったホームページです。
夏に開催した宿泊体験を動画で配信しています。
このページの所管所属は環境農政局 脱炭素戦略本部室です。