ツインシティ大神地区土地区画整理事業に係る環境影響予測評価書案の概要

掲載日:2020年4月3日

対象事業の名称等

対象事業の名称

ツインシティ大神地区土地区画整理事業

事業者等の名称

平塚市長 落合克宏(都市計画決定権者)

事業の種類

土地区画整理事業

対象事業の目的

ツインシティ整備計画に掲げられている4つの都市像(広域的な交流と連携の窓口となる都市、地域の環境と共生し地球環境にやさしい環境共生都市、新しい産業を創出・育成する都市、新しい生活スタイル・ワークスタイルを実践する都市)を実現するために、土地区画整理事業により道路、公園等の都市基盤の整備を図るとともに、周辺環境に調和した計画的な宅地の整備を一体的に行う。

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対象事業の位置等

実施区域

平塚市大神291番地他

実施区域及び周辺地域の環境の特性

実施区域は厚木市との市境に接する平塚市北東端(大神地区)に位置する。実施区域の周辺は、田、畑及び住宅用地が大きな割合を占めており、東側には相模川及びその支川が、西側には渋田川とその支川が流れている。南東側には重化学工業用地がまとまって存在し、国道129号が実施区域のほぼ中央を南北に、南側には隣接して東海道新幹線が東西に走っている。

実施区域は、相模川により形成された氾濫平野に位置し、田や畑が大部分を占めているが、一部、宅地や事業場等が立地する他、実施区域内には牛山古墳が存在する。

手続等を行う前に、対象事業の実施に関し環境に配慮した内容

国道129号沿いについては、産業系、商業系等の土地利用を配置し、住居系土地利用への緩衝機能を持たせることとした。

実施区域東側には、住居地域との連続性に配慮し、住居系土地利用を配置することとした。

相模川及び水田が広がる現況の環境特性を考慮して、できる限り水辺環境、公園、緑地を連続的または近接するよう配置し、地域の動植物の生育・生息環境の保全に配慮することとした。

汚水排水は公共下水道へと放流し、公共用水域へ影響を及ぼさないよう配慮することとした。

造成計画においては、盛土による造成を行い、建設発生土の発生、処分量を抑制することとした。また、搬入土については、土壌汚染防止の観点から受入基準を定め、隣接地等への土壌汚染や地下水汚染が生じないよう措置を講じることとした。

建設副産物は可能な限り再利用し、廃棄物の発生抑制を図ることとした。

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対象事業の概要

対象事業の規模等

実施区域面積約68.8ヘクタール

土地利用計画

区 分

用地面積(ha)

比率(%)

産業系

27.4

39.8

商業系

12.5

18.2

住居系

6.9

10.0

道路、交通広場

15.3

22.2

公園、緑地

2.1

3.1

調整池

1.7

2.5

小学校

1.9

2.8

その他

1.0

1.5

合 計

68.8

100.0

注)比率は四捨五入による端数処理のため、内数の合計は100.0%にならない。

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環境影響予測評価の結果

選定した評価項目

12項目(大気汚染、水質汚濁、騒音・低周波空気振動、振動、地盤沈下、廃棄物・発生土、水象、植物・動物・生態系、文化財、景観、レクリエーション資源、安全)

環境影響評価結果の概要

 

評価項目

評価細目

予測評価結果の概要

大気汚染

一般環境項目(浮遊粒子状物質、二酸化窒素)、規制項目

(1)工事中の「建設機械の稼動」及び「工事用車両の走行」による浮遊粒子状物質及び二酸化窒素の予測結果は、環境基準に適合している。

(2)工事中の「建設機械の稼動」及び「工事用車両の走行」による降下ばいじんの予測結果は、降下ばいじんに関わる参考値を下回る。

(3)供用開始後の「関係車両の走行」による浮遊粒子状物質及び二酸化窒素の予測結果は、環境基準に適合している。

 

したがって、大気汚染に係る環境影響については、評価目標を満足すると評価する。

水質汚濁

生活環境項目

工事中における仮設沈砂池放流口における浮遊物質量濃度の予測結果は、水質汚濁に係る環境基準を下回る。

 

したがって、工事中の濁水による環境影響については、評価目標を満足すると評価する。

騒音・低周波空気振動

騒音

(1)工事中の「建設機械の稼動」による建設機械からの騒音レベル(LA5)は規制基準に適合している。

(2)工事中の「工事用車両の走行」による騒音レベル(LAeq)は、ほとんど増加しない。

(3)供用開始後の「関係車両の走行」による騒音レベル(LAeq)は、ほとんど増加しない。

 

したがって、騒音に係る環境影響については、評価目標を満足すると評価する。

振動

振動

(1)工事中の「建設機械の稼働」による建設機械からの振動レベル(L10)の予測結果は、規制基準に適合している。

(2)工事中の「工事用車両の走行」による振動レベル(L10)の予測結果は、道路交通振動に係る要請限度を下回る。

(3)供用開始後の「関係車両の走行」による振動レベル(L10)の予測結果は、道路交通振動に係る要請限度を下回る。

 

したがって、振動に係る環境影響については、評価目標を満足すると評価する。

地盤沈下

地盤沈下

盛土周辺の地盤変形に係る沈下量、変形角の予測結果は、「小規模建築基礎構造設計指針」の許容変形量を下回る。

 

したがって、地盤沈下に係る環境影響については、評価目標を満足すると評価する。 

廃棄物・発生土

産業廃棄物

工事により発生する産業廃棄物については、再資源化目標を設定して再資源化を図るとともに、適正な処理、保管を行うことなどから、実施区域周辺の環境への影響はないものと予測した。

 

したがって、工事により発生する産業廃棄物に係る環境影響については、評価目標を満足すると評価する。

 

水象

河川

必要調整池容量を上回る容量を持った調整池を設置する計画であり、工事中は盛土工事に先立ち仮設沈砂池を設置することから、放流先の最低流下能力地点における雨水流出による影響はないものと予測した。

 

したがって、工事中及び工事完了後に変化する雨水流出等の水象に係る環境影響については、評価目標を満足すると評価する。

植物・動物・生態系

植物・動物・水生生物・生態系

(1)実施区域で生育が確認された注目すべき植物種については、移植により保全を行う。

(2)実施区域で利用や生息が確認された注目すべき動物種及び動物相については、実施区域における利用頻度は低下するものの、実施区域の周辺地域には、広くこれらの種に適した生息環境が広がり、多くの同様の種が確認されていることから、注目すべき植物種、動物種及び動物相の地域個体群への影響は少ないものと予測した。

 

したがって、植物・動物・生態系に係る環境影響については、評価目標を満足すると評価する。

文化財

文化財

実施区域における埋蔵文化財は、現況のまま保存するため、工事に伴う影響は少ないものと予測した。

 

したがって、工事による文化財への環境影響については、評価目標を満足すると評価する。

 

景観

景観

「敷地の存在(土地の改変)」及び「構造物の存在」に伴う主要な展望地点からの景観の変化は小さいと予測した。

 

したがって、工事完了後の主要な展望地点からの景観に係る環境影響については、評価目標を満足すると評価する。

レクリエーション資源

レクリエーション資源

(1)工事中のサイクリングロード「潮風とうるおいロード」の実施区域を横断する区間は、一時通行不能となるが、迂回ルートを設定し、現地に案内板を表示する等の対応を行い、利用の便、安全を図ることから、レクリエーション資源への影響は少ないものと予測した。

(2)工事完了後のサイクリングロード「潮風とうるおいロード」の実施区域を横断する区間は、新たな道路として整備するため、地区の東西の移動は確保される。また、道路は車と自転車を分離した整備や歩道を設置し、通行の安全などを図る計画であることから、「敷地の存在(土地の改変)」及び「構造物の存在」によるレクリエーション資源への影響は少ないものと予測した。

 

したがって、「敷地の存在(土地の改変)」及び「構造物の存在」によるレクリエーション資源への影響については、評価目標を満足すると評価する。

安全

交通

(1)工事中の「工事用車両の走行」に伴う交差点需要率の予測結果は、全ての地点で交差点交通流に支障が生じるとされる0.9を下回る。

(2)供用開始後の「関係車両の走行」に伴う交差点需要率の予測結果は、全ての地点で交差点交通流に支障が生じるとされる0.9を下回る。

 

したがって、安全(交通)に係る環境影響については、評価目標を満足すると評価する。

選定しない評価項目

7項目(土壌汚染、悪臭、電波障害、日照阻害、気象、地象、地域分断)

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審査意見書に基づく実施計画書の変更内容又は変更しない場合は、その理由

 

審査意見書の内容

審査意見書に基づく実施計画書の変更内容又は変更しない場合はその理由

I(ローマ数字の1) 総括事項

(仮称)ツインシティ(大神地区)土地区画整理事業(以下「本件事業」という。)は、平塚市大神291番地外の面積約70ヘクタールの土地(以下「実施区域」という。)において、道路、公園等の都市基盤の整備を図るとともに、周辺環境に調和した商業系、業務系、産業系及び住居系等の用地の整備を一体的、計画的に行うものである。

事業実施予定者は神奈川県及び平塚市であるが、本件事業は都市計画決定手続を伴う事業であるため、神奈川県環境影響評価条例に基づく手続を都市計画決定権者である神奈川県が行っている。

本件事業は、東海道新幹線新駅(以下「新駅」という。)の誘致に取り組んでいる神奈川県と神奈川県東海道新幹線新駅設置促進期成同盟会が平成14年4月に策定した「ツインシティ整備計画」に基づき、実施区域と相模川を挟んだ対岸の新駅誘致地区である寒川町倉見地区を道路橋で結ぶことを前提として、両地区を一体化した環境共生のモデルとなる都市づくりを目指すものである。

実施区域は厚木市との市境に近い平塚市北東端に位置し、田や畑などの農地が大部分を占める市街化調整区域である。実施区域の西側及び北側は農地等の市街化調整区域に、南側は東海道新幹線を挟んで第一種住居地域や工業地域、準工業地域に指定されている。東側は第一種住居地域に指定されていて、その先には相模川が流れている。

本件事業は大規模な土地区画整理事業であり、広範囲において長期間の造成工事を予定していることや、実施区域の周辺に住宅等が立地していることなどから、工事の実施や供用による環境への影響が懸念される。加えて、新駅や寒川町倉見地区と一体化した都市の形成を目指していることから、人口及び産業の集積や発生集中交通量などの予測の前提条件に不確定要素が多いと考えられる。

したがって、環境影響予測評価書案の作成に当たっては、次の審査結果を十分に踏まえ、適切な対応を図る必要がある。

 

本事業は、「ツインシティ整備計画」に基づき、実施区域と新駅誘致地区である寒川倉見地区と一体化した環境共生のモデルとなる都市づくりを目指すものです。

実施区域は平塚市大神291番地外の面積約68.8ヘクタールであり、道路、公園等の都市基盤の整備を図るとともに、周辺環境に調和した商業系、業務系、産業系及び住居系等の用地の整備を一体的、計画的に行うものです。

実施区域は、田や畑などの農地が大部分を占める市街化調整区域であり、実施区域の西側及び北側は農地等の市街化調整区域に、南側は東海道新幹線を挟んで第一種住居地域や工業地域、準工業地域に指定されています。また、東側は第一種住居地域に指定されています。

本事業は、大規模な土地区画整理事業であり、広範囲において長期間の造成工事を予定しており、実施区域周辺に立地する住宅等への工事の実施や供用による環境への影響に十分配慮する必要があると認識しています。

このような状況を踏まえて、環境影響予測評価書案の作成に当たっては、審査意見書及び上記の認識を十分に踏まえ、予測の前提条件の検討経緯や設定根拠を明らかにし、事業の実施に際して環境保全上の見地から周辺環境への適切な対応を図ることができるように、調査、予測及び評価を行うこととしました。

 

なお、対象事業の事業実施は組合施行、また、平成24年度から都市計画決定権限委譲により、環境影響評価の実施者は平塚市となります。

II(ローマ数字の2) 個別事項

1 調査及び予測の方法について

(1)予測の前提

本件事業の供用後における環境影響の予測にあっては、人口及び産業の集積や発生集中交通量など、予測の前提を明らかにする必要があるが、事業期間がおおむね20年間と長期であることやツインシティ整備計画を背景とした土地の利用や新駅の動向など不確定な要素が多いことから、予測の前提の検討経緯や設定根拠を丁寧に示すこと。

なお、発生集中交通量は、想定される変動を見込んで予測をすること。

 

 

 

本事業の供用後については、人口及び産業の集積や発生集中交通量など、予測の前提条件を明らかにする必要があります。

しかし土地利用、新駅の動向等不確定な要素が多いことから、予測の前提条件の設定は、できる限り正確に行うこととしますが、不確定要素が大きいものについては、可能な限り予測結果が大きくなるよう条件を設定し、予測及び評価を行うとともに、前提条件の検討経緯や設定根拠を明らかにいたしました。

また、発生集中交通量については、将来交通量の自然増加等想定される変動を見込み、予測結果が大きくなるような設定条件とし、予測及び評価を行いました。

(2)動物

実施計画書によると、貴重種であるトウキョウダルマガエルが実施区域内で確認されたとあることから、川岸の湿った裸地を調査地点に加えるなど、トウキョウダルマガエルの生息特性等を踏まえて、調査を適切に実施すること。

 

カエル類については、主な種類の繁殖期である5月、6月、7月及び、秋季の10月に調査日を設定し、現地では水田、水路の水辺等カエル類の出現頻度が高いと考えられる場所を重点的に踏査し、成体、幼生、卵の確認に努めました。また、鳴き声による種の確認のため、夜間調査も行いました。

現地調査の結果、実施区域及びその周辺地域の水路については、コンクリート護岸であり、水田も冬季には乾燥するなど、本種の生息に適した環境が分布しないため、トウキョウダルマガエルは確認されませんでした。

なお、「平塚の生きもの地図」(平成16年7月、平塚市博物館)では、トウキョウダルマガエルの実施区域での生息が確認されているとの報告がありましたが、その後、現地調査と同時期に実施された平塚市博物館の調査(平成19年~平成20年)においては、実施区域及びその周辺においてトウキョウダルマガエルは確認されておりません。

(3)文化財

実施区域のみならず隣接して文化財包蔵地があることから、包蔵地縁辺部も調査範囲に加えた上で、専門家の意見も踏まえながら予測をすること。

 

埋蔵文化財包蔵地については、実施区域内に「牛山古墳」があり、専門家の指導のもと、平塚市により範囲確認調査(規模を記録保存する調査)が行われております。

 

また、実施区域周辺の概知の、埋蔵文化財包蔵地としては実施区域南東側に墨染遺跡(集落跡)、門西橋遺跡(遺跡散布地)、北東側に厚木市の遺跡散布地があり、実施区域に近接しています。これらの遺跡の現在の土地利用は宅地及び畑地となっております。

実施区域の牛山古墳については、現況のまま保存し、実施区域周辺の外地の埋蔵文化財包蔵地については、文化財保護法に基づき確認調査を行っていきますが、今後も引き続き、必要に応じて専門家の指導を仰ぐこととします。

(4)景観

実施区域周辺においては、丹沢大山及び富士山が重要な景観要素となっていることから、これらの景観要素を十分考慮した予測をすること。また、予測地点の選定については、不特定多数の人々が利用する場所に加え、住民の生活に配慮した身近な場所も選定すること。

 

景観については、実施区域周辺約3kmの範囲について現地踏査を行い、実施区域の見え方や利用状況を確認し、展望候補地点を17地点設定しました。

景観の予測地点の選定については、その中から不特定多数の人々の利用性、富士山、丹沢大山等の景観要素の方向、実施区域の見え方等を考慮し、選定いたしました。また、住民の生活に配慮した身近な場所として、近隣の公園、生活道路の景観についても予測地点に選定しました。

2 その他

「地域の環境と共生し、地球環境にやさしい環境共生都市の整備」を目標のひとつとしているが、具体的な内容が明らかになっていないことから、温室効果ガスの排出削減や自然環境に配慮したまちづくりへの取組み方法など、どのように目標を実現していくのかを明らかにすること。

 

本事業では、「地域の環境と共生し、地球環境にやさしい環境共生都市の整備」を目標のひとつとしております。

このため、現況における環境特性等を考慮し、できる限り水辺環境、公園、緑地を連続的または近接するよう配置し、地域の動植物の生育・生息環境の保全に配慮することとしました。さらに、進出企業及び住宅についても地区計画等により適正な緑化を誘導していきます。

また、地球温暖化については、各進出企業に最新の温室効果ガス削減対策を講じるよう指導、助言していくとともに、これらに係る助成等を行ってまいります。

以上のように、土地区画整理事業による整備のみならず、各進出企業や住宅に関して自然環境保全や地球温暖化防止等に配慮したまちづくりのための各施策を奨励し、環境共生都市の整備を推進していきます。

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本文ここまで
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