香ノ田採石場増設事業に係る環境影響予測評価実施計画書の概要

掲載日:2020年4月3日

対象事業の名称等

事業の名称

香ノ田採石場増設事業

事業者

小川工業株式会社 代表取締役社長 井上 勝次

事業の種類

土石の採取 (2)土石採取場の増設

対象事業の目的

神奈川県北部において46年にわたり、社会資本整備の資材となる砕石を供給してきたが、現行の採石場の残存量が終掘に近づいたため、その隣接地に採石場を増設し、骨材の安定供給を図り、地域経済に貢献することを目的とする。

対象事業の位置等

実施区域

相模原市緑区小倉1906番地2他

実施区域及び周辺地域の環境の特性

〈社会的状況〉
 
土地利用 実施区域及びその周辺の大部分は傾斜地山林であり、西側に明日原、平井、北側に下平、霜田等の集落が散在する。なお、実施区域は都市計画区域内であるが、用途地域の指定はない。
交通 実施区域北側を東西方向に県道510号(長竹川尻)、西側を南北方向に県道65号(厚木愛川津久井)、東側を北西から南東方向に県道511号(太井上依知)が通っている。また、実施区域周辺では、首都圏中央連絡自動車道(さがみ縦貫道)及び実施区域北側に、相模原インターチェンジ、津久井広域道路が建設中である。
公害の状況
 
大気汚染 実施区域周辺では、相模原市田名、同市津久井、愛川町角田に一般環境大気測定局が設置されている。(ただし、愛川町角田はダイオキシン類の測定はしていない。)平成23年度の測定結果では二酸化硫黄、二酸化窒素及びダイオキシン類については環境基準に適合しているが、光化学オキシダントについては環境基準に適合していない。また、浮遊粒子状物質は長期的評価を達成しているが、一部の測定局で短期的評価を達成していない。
水質汚濁 実施区域周辺では、相模川(小倉橋)、津久井湖(湖央部)の2地点で水質調査が実施されている。平成23年度の調査結果では、相模川(小倉橋)において大腸菌群数、津久井湖(湖央)において浮遊物質量、全燐、全窒素が環境基準を上回っている。
〈自然的状況〉
 
地形・地質 実施区域及びその周辺の地形は、小仏山地に該当する。この山地の山容は、尾根部に連なる山頂緩斜面と山腹部の傾斜30度前後の急斜面からなり、山麓部には山麓緩斜面や河岸段丘が見られる。地質は、固結堆積物であり、頁岩、千枚岩石頁岩を主とし砂岩を含む層と、礫岩の層が存在する。
生物
 
植物 実施区域周辺は相模川沿いの段丘崖に位置しており、段丘の上部及び段丘崖斜面はコナラ、クヌギ等の広葉樹で構成されているコナラ二次林が広く分布し、断崖状の斜面下部の一部には、常緑広葉樹のシラカシで構成されているシラカシ群集等の自然植生が僅かに残存する。実施区域においてはクリ-コナラ群集及びクヌギ-コナラ群集を主とし、スギ・ヒノキ植林が混在する。
動物 実施区域周辺には、イタチ等の哺乳類、ハイタカ、ルリビタキ等の鳥類、アオダイショウ、シュレーゲルアオガエル等の両生類・は虫類、クロシジミ、オオイトトンボ等の昆虫類、アブラハヤ等の魚類が確認されている。
レクリエーション資源 実施区域及びその周辺には、ハイキングコース、相模川自然の村公園があるほか、相模川はアユ釣り場として利用されている。また、実施区域には、小倉山及び小倉山登山道が存在する。
地域景観の特性 実施区域及びその周辺はハイキングコース等のレクリエーション資源が点在しており、小倉山周辺の山林や、相模川等の自然景観が主な地域景観の構成要素となっている。また、「小倉山周辺」及び「城山(津久井城址)」がかながわの景勝50選に選定されている。

環境の特性に基づき配慮しようとする内容

  • 周辺地域の自然環境との調和を重視し、広範囲に樹木の伐採を行うのではなく、半年から1年間の原石採取量に応じた面積ごとに樹木の伐採を行うことや、原石採取終了後の最終残壁の小段部には速やかに緑化を行い、できる限り自然環境への影響の低減に努め、また自然環境の回復及び景観資源の回復に十分配慮する。
  • 調整池及び沈砂池の設置による洪水、土砂流出防止や水質汚濁防止等、周辺の水域の保全に十分努める。
  • 骨材プラントの破砕・選別機の一部を建屋で囲むことや採取区域の平坦地、場内道路等への散水等、粉じんの発生防止や飛散防止、発破の際には近隣への影響をできるだけ小さくするように爆薬の種類や装薬量に配慮する等の騒音・振動の低減に努め、周辺地域の居住環境の保全に十分配慮する。
  • 関係車両(ダンプトラック)の運転手に対して、定期的に交通安全教育を行う等、安全運転の啓発を図るとともに、ダンプトラック1台ごとに積載量を計測し、過積載防止を徹底し、周辺地域の交通安全の確保に十分配慮する。
  • 関係車両(ダンプトラック)の運転手に対して、アイドリングストップを徹底し、地球温暖化防止に十分配慮する。

このページの先頭へもどる

対象事業の概要

対象事業の規模

 
項目 規模
実施区域 約38.8ヘクタール

土地利用計画

土地利用計画
 

利用区分面積(平方メートル)

比率(パーセント)

実施区域 採取区域 235,000 60.6
残置森林 153,000 39.4
合 計

388,000

100.0
関連区域 採取区域 137,000 28.2
表廃土石堆積場、沈砂池 121,000 24.9
骨材プラント、場内道路、排水施設等 67,000 13.8
その他(本事業中に使用しない区域) 160,400 33.0
合 計 485,400 100.0

※・・・事業実施に当たっては、既設採石場内の骨材プラント、表廃土石堆積場等を利用することや、実施区域の原石採取に伴い既存採石場内に原石採取の可能区域が創出されることから関連区域とする。

経年土地利用計画
 

第1期終了後

(着手10年後)

第2期終了後

(着手20年後)

第3期終了後

(着手30年後)

採取面積(累計)

(平方メートル)

実施区域 167,000 219,000 235,000
関連区域 60,000 101,000 137,000
合 計 227,000 320,000 372,000

原石採取計画

(10年間を1期として約30年間)
  原石(立方メートル) 表廃土石(立方メートル) 合計(立方メートル)
第1期 7,510,000 1,015,000 8,525,000
第2期 7,950,000 275,000 8,225,000
第3期 7,810,000 75,000 7,885,000
総 量 23,270,000 1,365,000 24,635,000

事業の実施方法

  • 樹木を伐採し、表土及び風化岩を除去する。
  • 発破で岩盤を起砕し、順次ベンチを下げて原石を採取する「階段採掘法」を採用し、山の上部より階段状に採掘する。
  • 起砕後の原石を関連区域内の既設の骨材プラントへ運搬し、破砕・選別を経て、製品を搬出する。
  • 表土除去により発生する表土及び骨材プラントでの破砕・選別工程にて発生した製品にならない廃石等は、関連区域の表廃土石堆積場にて堆積処理を行う。

※「ベンチ」・・・山を削り下げることによりできる平坦部のこと。

評価項目の選定

選定した評価項目

12項目(大気汚染、水質汚濁、騒音・低周波音、振動、廃棄物・発生土、水象、地象、植物・動物・生態系、景観、レクリエーション資源、温室効果ガス、安全)

対象事業の評価項目と行為内容の関係

 
評価項目 評価細目 行為内容(環境影響要因)
大気汚染

大気汚染 環境基準項目(NO2、SPM)

関係車両の運行
大気汚染 規制項目(粉じん) 採取・運搬機械等の稼動及び発破、骨材プラントの稼動、土地の形質の変更
水質汚濁 水質汚濁(浮遊物質量) 土地の形質の変更
騒音・低周波音 騒音 採取・運搬機械等の稼動及び発破、骨材プラントの稼動、関係車両の運行
低周波音 採取・運搬機械等の稼動及び発破
振動 振動 採取・運搬機械等の稼動及び発破、骨材プラントの稼動、土地の形質の変更、関係車両の運行
廃棄物・発生土 廃棄物 土地の形質の変更
水象 河川 土地の形質の変更
地象 傾斜地 土地の形質の変更
植物・動物・生態系 植物 土地の形質の変更
動物 採取・運搬機械等の稼動及び発破、骨材プラントの稼動、土地の形質の変更
水生生物 土地の形質の変更
生態系 採取・運搬機械等の稼動及び発破、骨材プラントの稼動、土地の形質の変更
景観 景観 土地の形質の変更
レクリエーション資源 レクリエーション資源 採取・運搬機械等の稼動及び発破、骨材プラントの稼動、土地の形質の変更
温室効果ガス 温室効果ガス(二酸化炭素) 採取・運搬機械等の稼動、骨材プラントの稼動、土地の形質の変更、関係車両の運行
安全 交通 関係車両の運行

選定しない評価項目

8項目(土壌汚染、地盤沈下、悪臭、電波障害、日照阻害、気象、文化財、地域分断)

対象事業を実施するにつき必要な許可等の種類及び内容

  • 採取計画の認可(採石法)
  • 林地開発行為の許可(森林法)
  • みどりの協定の締結(神奈川県自然環境保全条例)
  • 火薬類譲受・消費許可(火薬類取締法)
  • 土地利用調整条例に基づく審査(神奈川県土地利用調整条例)

このページの先頭へもどる

本文ここまで
県の重点施策
  • 未病の改善
  • ヘルスケア・ニューフロンティア
  • さがみロボット産業特区
  • 県西地域活性化プロジェクト
  • かながわスマートエネルギー計画
  • 東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会
  • 神奈川県発、アート・カルチャーメディア「マグカル」
  • ともに生きる社会かながわ憲章
  • SDGs未来都市 神奈川県 SDGs FutureCity Kanagawa