更新日:2022年6月18日

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相鉄・東急直通線に係る環境影響評価方法書の概要

相鉄・東急直通線に係る環境影響評価方法書の概要についてお知らせします。

1 都市計画対象鉄道建設等事業の名称及び事業者の名称等

都市計画対象鉄道建設等事業の名称

 相鉄・東急直通線

都市計画決定権者の名称等

 都市計画決定権者 横浜市
 代表者の氏名 横浜市長 中田 宏
 住所 神奈川県横浜市中区港町1丁目1番地

事業者の名称等

(都市鉄道施設の整備を行う者)
 事業者の名称 独立行政法人 鉄道建設・運輸施設整備支援機構
 代表者の氏名 理事長 石川 裕己
 住所 神奈川県横浜市中区本町六丁目50番地1

(都市鉄道施設の営業を行う者)
 事業者の名称 相模鉄道株式会社
 代表者の氏名 代表取締役社長 鳥居 眞
 住所 神奈川県横浜市西区北幸一丁目3番23号

 事業者の名称 東京急行電鉄株式会社
 代表者の氏名 取締役社長 越村 敏昭
 住所 東京都渋谷区南平台町5番6号

2 都市計画対象鉄道建設等事業の目的及び内容

都市計画対象鉄道建設等事業の目的

 
事業の目的 計画路線は、神奈川東部方面線(運輸政策審議会答申第18号「東京圏における高速鉄道を中心とする交通網の整備に関する基本計画について」(平成12年1月))の一部として整備する路線で、横浜市西部及び神奈川県央部と東京都心部とを直結し、両地域間の速達性向上や横浜市沿線地域の活性化、利便性の向上及び新横浜都心の都市機能強化等に寄与する。

対象事業の内容

 
対象事業の種類 普通鉄道の建設
対象事業の位置又は実施区域 起点 神奈川県横浜市神奈川区羽沢南二丁目
終点 神奈川県横浜市港北区日吉本町一丁目
事業の規模 建設区間延長:約9.98キロメートル
単線、複線の別:複線
動力:直流 1,500ボルト
設計最高速度:毎時120キロメートル
鉄道事業に係る施設の概要 駅施設 羽沢駅 複線地下式
新横浜駅 複線地下式
新綱島駅 複線地下式
運行計画 運行車両 東急電鉄5000系等
列車長 200メートル(10両)、160メートル(8両)
列車本数 海老名・湘南台~渋谷・目黒方面
1日当たり102~138本
ピーク時1時間当たり10~14本、オフピーク時1時間当たり4~6本
工事計画等 構造形式は、主に円形トンネルであり、起点から新綱島駅までの円形トンネルは複線、新綱島駅から終点までの円形トンネルは単線並列。
新駅となる新横浜駅及び新綱島駅は箱型トンネルで計画。
一部区間で擁壁(掘割)がある。
箱型トンネル及び円形トンネル区間が約9.2キロメートル、擁壁(掘割)区間が約0.8キロメートル

3 対象事業実施区域及びその周辺の概況

 大気質
計画路線周辺の測定局の平成19年度の結果によれば、一般局(3局)において二酸化窒素、二酸化硫黄、浮遊粒子状物質、光化学オキシダントが測定され、補助局(1局)において二酸化窒素、浮遊粒子状物質が測定されている。光化学オキシダントを除いた測定項目については、全ての局で環境基準(長期的評価)を達成しているが、光化学オキシダントについては、全ての局で環境基準を達成していない。

 騒音
計画路線周辺における平成19年度の道路交通騒音は、定点調査2地点と市民からの調査依頼による3地点の計5地点中、昼間は4地点で、夜間は4地点で環境基準値を下回っている。また、要請限度については、昼夜間とも5地点で自動車騒音の要請限度以下となっている。計画路線周辺における平成18年度の新幹線鉄道騒音は、4地点中、2地点において環境基準値を下回っている。計画路線周辺における平成19年度の在来線鉄道騒音は4地点で測定している。

 振動
計画路線周辺における平成19年度の道路交通振動は、2地点中、全ての地点において、要請限度の値を下回っている。計画路線周辺における平成18年度の新幹線鉄道騒音は、4地点中、全ての地点において、指針値を下回っている。計画路線周辺における平成19年度の在来線鉄道振動は、4地点で測定している。

 地下水に関する状況
計画路線近傍では、平成15年から平成17年度において、硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素の基準値を超過している箇所が存在するが、平成18年度では、計画路線近傍で基準値を超過している箇所は存在しない。

 地盤の状況
新横浜駅周辺では、昭和58年頃に建設工事等の地下掘削に伴い大量に地下水が排除されたため著しい地盤沈下が生じていたが、近年については、過去5年間の測定結果によると、新横浜駅西側で沈下傾向にあるものの、計画路線のごく近傍における地盤の状況は緩やかな沈下から横ばい状態であり、概ね沈静化している。

 地形の状況
計画路線周辺には、下末吉台地と呼ばれる標高(TP)40~50メートルの台地と、鶴見川低地と呼ばれる標高5~10メートルの低地が広がっている。下末吉台地は小河川による侵食で周縁部は急傾斜となっている。台地上面は早くから開発が進み、住宅地などに利用されている。低地部は、鶴見川とその支流による谷底平野で鶴見川沿いには自然堤防が発達している。後背湿地は大半が盛土により整地され市街地となっている。

 地質の状況
計画路線周辺は、台地部や丘陵地は下末吉ローム層や鶴見層から、河川周辺の平地・低地部は沖積層から構成されている。計画路線周辺の基盤は更新世前期の上総層群となっている。計画路線区間が通過する沖積層は、主に粘性土、シルト層から構成されている。

 地下水の利用状況
横浜市では「工業用水法」及び「横浜市生活環境の保全等に関する条例」に基づき地下水採取に関して規制を行っている。計画路線周辺には、「横浜市生活環境の保全等に関する条例」の対象となる井戸として、神奈川区で9本、保土ヶ谷区で15本、港北区で11本の井戸が存在し、平成18年度の揚水量はそれぞれ1日当たり260立方メートル、1日当たり470立方メートル、1日当たり787立方メートルである。

 湧水の状況
計画路線周辺では、鶴見川水系の鳥山川で1箇所の湧水調査が実施されており、平成14年度の測定結果で湧水量は毎分83.4リットルである。

 交通の状況
平成17年度道路交通センサスによると、平日24時間交通量が最も多い区間は、第三京浜(国道466号)の港北IC~保土ヶ谷IC間で、1日当たり113,790台である。計画路線周辺の鉄道駅における乗車人員数で、1日平均乗車人員数が最も多いのは東急電鉄東急線の日吉駅で、1日当たり68,008人である。

 

4 対象事業に係る環境影響評価項目の選定

環境影響評価方法書で選定した評価項目

8項目(大気環境、水環境、土壌に係る環境その他の環境、景観、廃棄物等、地域社会、文化財、安全)

対象事業の評価項目と行為内容の関係

 
環境要素の区分 環境要因の区分
大気環境 大気質 粉じん等 建設機械の稼働
資材及び機械の運搬に用いる車両の運行
二酸化窒素 建設機械の稼働
資材及び機械の運搬に用いる車両の運行
浮遊粒子状物質 建設機械の稼働
資材及び機械の運搬に用いる車両の運行
騒音 騒音 建設機械の稼働
資材及び機械の運搬に用いる車両の運行
列車の走行(地下を走行する場合を除く。)
振動 振動 建設機械の稼働
資材及び機械の運搬に用いる車両の運行
列車の走行(地下を走行する場合を除く。)
列車の走行(地下を走行する場合に限る。)
水環境 水質
水の汚れ 切土工等、トンネル工事又は既存の工作物の除去
水の濁り 切土工等、トンネル工事又は既存の工作物の除去
地下水の水質及び水位 地下水の水位 切土工等、トンネル工事又は既存の工作物の除去
鉄道施設(地下式)の存在
水象 河川の形態、流量 切土工等、トンネル工事又は既存の工作物の除去
土壌に係る環境その他の環境 地盤 地盤沈下 切土工等、トンネル工事又は既存の工作物の除去
景観 主要な眺望点及び景観資源並びに主要な眺望景観 鉄道施設(地表式又は掘割式)の存在
廃棄物等 建設工事に伴う副産物 切土工等、トンネル工事又は既存の工作物の除去
駅舎の供用に伴う一般廃棄物 施設の供用(駅舎の供用)
駅舎の供用に伴う産業廃棄物 施設の供用(駅舎の供用)
地域社会 交通混雑交通安全 資材及び機械の運搬に用いる車両の運行
文化財 切土工等、トンネル工事又は既存の工作物の除去
安全(地下埋設物破壊) 切土工等、トンネル工事又は既存の工作物の除去

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