神労委平成28年(不)第22号ハートフル記念会事件命令交付について

掲載日:2018年9月27日

神奈川県労働委員会(会長 盛誠吾)は、本日、標記の事件について、申立人の不当労働行為救済申立てを一部救済する命令を発しましたのでお知らせします。概要は次のとおりです。

1 当事者

申立人 全国福祉保育労働組合神奈川県本部緑陽苑分会(組合)

被申立人 社会福祉法人ハートフル記念会(法人)

2 事件の概要

本件は、法人が、【1】平成27年4月7日、組合の分会長Aを偽造有印私文書行使罪で告発したこと、【2】平成26年3月から4月に法人施設内で配布されたビラについて、平成28年3月7日付け最終調査報告書において、Aが作成を指示したものと結論づけたこと、【3】同年5月7日から8日に法人施設内等で配布されたビラへの関与について、同月16日付け業務命令書等により、A及び組合員Bに対して出勤停止等を命じたこと、【4】同ビラへの関与について、同月30日付け業務命令書等により、副分会長C及び書記長Dに対して繰り返し質問をし、文書回答を求めたこと及び【5】同月28日以降の組合からの団体交渉申入れに対する会社の対応が、それぞれ労働組合法第7条第1号、第2号及び第3号に該当する不当労働行為であるとして、同年9月13日に救済申立てのあった事件である。

3 主文の要旨

(1)法人がAを偽造有印私文書行使罪で告発したことに係る申立てを却下する。

(2)法人は、Aに対する平成28年5月16日付け業務命令及び平成29年4月1日付け業務命令をなかったものとして取り扱わなければならない。

(3)組合が平成28年5月28日から同年12月6日までに申し入れたAの出勤停止及び同年9月29日に最高裁判所で確定した救済命令の履行を議題とする団体交渉に誠実に応じなければならない。

(4)陳謝文の掲示

(5)その余の申立てを棄却する。

4 主文の理由

(1)主文第1項(3(1))

法人のAに対する告発が、本件申立てから1年以上前であることから、労働組合法上の除斥期間を徒過しており、組合の申立てを却下する。

(2)主文第2項(3(2))

法人のAに対する出勤停止等の業務命令は、同人の組合活動を激しく嫌悪し、同人の排除を目的にしたものと推認できる一方、業務命令の根拠であるとした写真を提示しないなど合理的な理由に基づくものとは言えないことから、不利益取扱いに当たる。

(3)主文第3項(3(3)) 組合がAの出勤停止の撤回及び最高裁判所で確定した先行事件の救済命令の履行といった労働条件等に関する義務的交渉事項について団体交渉を申し入れたにもかかわらず、法人は一切交渉に応じておらず、このような法人の対応は正当な理由のない団体交渉拒否に当たる。

(4)主文第4項(3(4))

上記(2)及び(3)の理由に加えて、平成28年5月7日から8日に配布されたビラに関するA及びBに対する業務命令やC及びDに対する回答要求等は、いずれも組合の組織・運営に対する干渉となり、支配介入に当たる。以上の不当労働行為は、いずれも今後繰り返されるおそれがあることから、法人に対して陳謝文の掲示を命じる。

本文ここまで
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