警察署長会議における訓辞

掲載日:2019年5月10日

神奈川県公安委員会

警察署長会議における訓辞

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警察署長会議における訓辞

 

令和元年5月8日 定例警察署長会議 

 公安委員会委員の羽田でございます。

 新たな元号が施行され、時代の変わり目を肌で感じながら、令和になって初めての定例警察署長会議の開催にあたり、公安委員会を代表いたしまして、御挨拶申し上げます。

 

 警察職員の皆さんには、日頃から、917万県民の安全と安心を支えるために日々御尽力をいただき、地道な活動の成果が刑法犯認知件数や交通事故発生件数の減少に表れていると受け止めております。

 その先頭に立ち指揮を執っている、お集まりの皆様に対しまして、心から敬意を表するとともに、感謝を申し上げたいと思います。

 近年、県警察に対する県民の期待はますます高く、求められる業務は、多岐に渡るようになったと感じています。このような状況の中でも、県警察が県民の各種相談・要望にしっかりと対応してくれることを期待しているところです。

 今日は、この場をお借りして、2点ほど、皆さんにお話ししたいと思います。

 

 1点目は、「働き方改革」と「業務の合理化」についてです。「働き方改革」は働く人の視点に立ち、「長時間労働」や「ライフスタイル」などの抜本的な変革を求めるものです。

 御承知のように、県警察でも4月1日から時間外勤務の上限設定が導入され、年次休暇の取得についても「月一年休」以上の取得促進の方針が示されるなどの取組が進められております。県民の治安を守るという警察の業務の特殊性は理解できるものの、職員の健康維持、優秀な人材の確保の観点から、長時間労働の是正は重要な課題であり、社会の流れに逆行することはできません。

 私は、県警察にとって令和元年は「働き方改革の元年」となるのではと考えております。

 そのために、各所属のトップである皆さんには、職員が本来の業務に専念できる環境を作るために、これまでの警察の慣習や常識にとらわれず、必要な部分は残しつつ業務の合理化・効率化を徹底する、柔軟かつ大胆な発想の転換をお願いしたいのです。

 私は、そのヒントとなるのは、まさに一線で働く、勤務員の意見にあると考えます。

 署長の皆さんは、業務の合理化や効率化について、署員の意見をよく聴き、署で工夫し対応できることは対応し、できないものは、本部へその声を届けていただきたい。本部の所属長の皆さんも、その声をしっかり受け止め、できることから素早く実現させる。「自分たちの声を聴いてくれた」と実感させることは、職員のやる気を引き出すことにもつながります。小さくとも生の声をきちんと拾うことは、働きやすく活気ある職場環境づくりの上で、極めて重要であると考えており、それが「働き方改革」へつながると考えております。

 お集まりの幹部職員の皆さんが「新しい時代が来たのだ。」ということを胸に刻み、「働き方改革」を積極的に進めていただきたいと思います。

 

 2点目は、非違事案の防止についてです。

 残念ながら、昨年は懲戒処分者数が前年より増加したとの報告を受けております。

 いまだに昔ながらの体質でパワーハラスメントを行っているものや公文書偽造などの事案は、幹部職員の「気づき」によって防げる事案であると認識しております。日頃から、どのような行為がそれらに該当するのかを具体的に教養し、事案を認知した場合には決して「見て見ぬふり」をすることなく、小さな芽のうちに摘み取り、正しい方向へ進むよう指導をしていただきたいと思います。

 また、私行上の事案では、飲酒にからむものが多く発生しています。その要因の第一は長時間にわたる飲酒であり、職員が非違事案の当事者となる可能性が高いことを強く認識させるなど、ターゲットを絞った指導をお願いしたいと思います。

 

 さて、いよいよ大きな国際的行事が目前に迫ってまいりました。本県では8月のアフリカ開発会議や秋のラグビーワールドカップ、そして来年には東京オリンピック・パラリンピック競技大会と大きな行事が目白押しです。

 これらの警備の準備に万全を期すことはもちろんですが、一方では特殊詐欺対策や交通死亡事故抑止対策など、一人一人の県民の変わらぬ日常生活を守る活動も重要です。

 多忙な勤務となるでしょうが、県警察が部門を超えて一体となり、チームワークを発揮して業務に当たっていただきたいと思います。

 

 私ども公安委員会も、県民の目線に立った提言を行うとともに、県警察の機能が十分に発揮できるよう、今後も力を尽くしたいと考えております。

 結びに当たりまして、神奈川県警察のさらなる飛躍と、御出席の皆様の御健勝と御多幸をお祈り申し上げまして、私の訓辞といたします。