強度行動障害支援集 自傷

掲載日:2018年4月3日

自傷

作業中に、爪噛み、指の皮むしりに没頭してしまう。

10歳代後半


どうして

作業に集中できる時間が短いようです。

こうしてみました

作業に集中できるように、「10回行なったら○をつける」シートを用意しています。

説明

「10回行なったら○をつける」シートの活用により、自立性を高め、

集中力が持続できるようになっています。

七沢学園


作業中に、爪噛み、指の皮むしりに没頭してしまう。

10歳代後半


どうして

何もすることがないと、ついしてしまうようです。

 

こうしてみました

作業の合間に行なう簡単な作業を提供します。

 

説明

作業の合間に何もすることがないと爪噛みや指の皮剥きをしてしまうので、その間は

紙ちぎりを提供することにより自傷行為が減少しています。

七沢学園


アクリル板などに頭突きを繰り返す。

10歳代前半


どうして

自己刺激行動(感覚遊び)と考えます。

こうしてみました

頭突きをする対象物をやわらかいものに代わるような環境調整をしてみます。

説明

よく頭突きをする箇所にソファーや、緩衝材を設置して、頭突きによって得られていた

感覚刺激が置き換わることを期待します。他の硬い箇所にこだわる様子はなく、以前

より頭部への衝撃が減っています。

ひばりが丘学園


作業中における、爪噛み・指皮むしりの予防

10歳代後半・男性


どうして

やることがないと、上記行動をしたくなるようです。剥いた皮を並べたいようです。

こうしてみました

作業の合間に、行う作業を提供しています。行っていることに集中するために、ジグを活用しています。

説明

作業中、紙漉のミキサーかけの間、手が空いてしまうので、その間は紙をちぎり

トレーに並べる作業を提供しています。「10回やったら○を付ける」などのジグの活用により、

自立性を高め、集中力の継続を援助しています。

七沢学園


視覚的なアプローチ

自閉症および自閉的な傾向の方全般


どうして

終了時間がわからない

こうしてみました

時計の横に開始と終了の時間を示したカードを用意して時間に対する見通しを提示する。

説明

作業能力は非常に高いが、終了時間が気になってしまい作業に取組むことを拒否してしまう

方や、終了時間が分からないことで不安定となり他者への攻撃的な行動や、自傷行為、破壊的

な行動に出てしまう方に対して、本人専用の時計を用意して、開始時間のカードと終了時間のカード

の間にプログラムのカードをセットすることで時間に対する見通しを持って作業に取組むことが出来、

安定・安心して作業に取り組みことが出来るようになった。

津久井やまゆり園


夜間の激しい壁への頭突き、叩き

30歳代前半


どうして

排尿直前の生理的不快感

こうしてみました

水分摂取量を調整する(総摂取量を変えず、午前に多く摂取し、午後は控えめにする)ことにより、

就床直前にしっかり排尿できるようにする。

説明

排泄リズムが崩れると、生理的不快感から不安定になることがあります。生理的不快感を

出来る限り感じることがないように、排泄誘導のタイミングや水分摂取の方法を検討することが

重要です。

中井やまゆり園


激しい自傷行為

30代前半


どうして

感覚過敏により

こうしてみました

本人に合った環境の提供

説明

室内の暑さにより急に顔を引っ掻いたり肘や膝を壁や床に打ちつけることが見られました。

このため少しの温度の変化にも敏感で微調整が難しく、本人のスペースの中に本人用の

冷風機を設置しました。涼しい風が直接当たることで本人も冷静になり落ち着くことが出来ています。

津久井やまゆり園


自傷がとまらない。

10代後半 男性


どうして

暑くてイライラする

こうしてみました

本人専用の扇風機を用意する。

説明

クーラーをかけた部屋でも、この方は暑さを感じるようでした。色々試してみて、扇風機の風が

一番馴染むことがわかりました。自閉症の方の体感感覚は、通常とは違うと言われています。

人によっては過敏さ、鈍感さがあるそうです。援助者が、その人の感覚面にも留意してあげる

ことが必要です。

ひばりが丘学園