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更新日:2024年3月26日

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先輩へのインタビュー(林業)

「かながわの農林水産業」で働き始めた方のインタビューを掲載しています。

林業 菊地 貴幸さん

菊池さん1

林業をはじめたきっかけ

 自然相手の仕事がしたいと思っていたので農業や林業などを考えていたのですが、林業のダイナミックさに惹かれました。他県での林業も考えましたが、地元の神奈川県は、かながわ森林塾という育成プログラムがあったのでまずは参加してみました。はじめ、夢中になって木と格闘していると時間がすぐに過ぎていて、これは面白い仕事だと思ったことを覚えています。それは働いている今でも変わりません。
 木を切るという行為が単純に面白かったのと、仕事中、同じ状況はなく、常に頭も体も両方フル稼働し続ける林業の仕事に魅力を感じました。

林業をはじめて良かったと思うこと、やりがい

 林業の役割は、木を植えて育った木を切って丸太を生産するというのはもちろんですが、土壌の保全、水源涵養、レクリエーションなど山のもつ機能を高めるという重要な側面もあります。その仕事の影響は多様で多岐にわたっています。仕事のひとつひとつは小さなことかもしれませんが、それらが沢山のことにつながっていて役に立っていると思うとやりがいを感じます。
 それから、自然は厳しいことが多いですが山ではたまにとても良い瞬間が訪れたりします。山の空気はいつもきれいです。

林業をはじめて分かった苦労

 山を歩き、作業をする体力が必要です。山の仕事は朝が早いのはいつものことですが現場によっては帰りも遅くなることもありきついところです。それから、夏はとても暑く冬は本当に寒い中の仕事になります。夏は蜂に刺されることが一番つらいです。冬は仕事によっては寒い中、あまり動けず機械操作をすることもあります。防寒対策は欠かせません。そして何より危険を伴う仕事なので安全第一は常に心がけています。色々と大変なこともありますがいつも信頼しサポートしてくれる妻をはじめ家族には感謝しています。

かながわの森林・林業の魅力

 私は林業に携わる前は神奈川県には森林、林業のイメージはあまりありませんでしたが、実はたくさんあることがわかりました。箱根や丹沢など都市部からアクセスの良い親しみある山もあります。
 かながわの山は大きな都市が近くにあるので、都市部に住む人が山を知りたいと思えばすぐに行くことができます。多くの人が山を知ったり体感したりしやすい環境だということですし、それは、山と都市とがどのように影響しあっているかを知る機会が近くにあるということだと思います。多くの人に森林、林業のことを知ってほしいです。

かながわで林業をはじめようとしている方へのメッセージ

 神奈川県にはかながわ森林塾というプログラムがあります。林業のプロに直接教わることができるし、相談もできます。同じように林業を始めようとしている人ともつながることができるので林業をはじめてからも知り合いがたくさんいるのでやりやすいと思います。林業をするかしないか考えるのは、まず少しやってみてからでも良いのではないでしょうか。山仕事は実際に体感することが一番だと思います。林業は危険を伴う仕事で自然も厳しいですが良い部分もたくさんあります。世代を超えたやりがいのある仕事です。

菊池さん2 菊池さん3

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