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更新日:2024年3月26日

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先輩へのインタビュー(農業)

「かながわの農林水産業」で働き始めた方のインタビューを掲載しています。

農業 大村 真理さん

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農業をはじめたきっかけ

 生まれも育ちも神奈川県横浜市で、小学校高学年の時に総合学習の時間で1人ずつ1平方メートルの区画を与えられて自由に野菜を栽培して良いという授業がありました。自分が育てたい野菜を育てることがとても楽しく、毎日足を運んで野菜の様子を見に行きました。この経験が少しずつ農業に目を向け始めるきっかけとなりました。非農家出身のため農業系の学びを始めたのは短大からで、その後は農業研修やかながわ農業アカデミーで栽培・販売・簿記・機械の操作等々実践に役立つ学びをしました。一歩一歩進む中で、新規就農する道を選ぶことにしました。

農業をはじめて良かったと思うこと、やりがい

 栽培したものをおいしいと言って食べてくれる方々がいて、野菜嫌いの子どもが笑顔で黙々と野菜を食べる様子を嬉しそうに報告してくださる親御さんがいる。その姿を見ると農業を始めてよかったなと思うとともに、もっともっと安定して食べごたえのある野菜をしっかり栽培できるようになりたいと強く思います。また、農業を始めたからこそ、近所の保育園で自然タイムと称して栽培・虫・土のお話や一緒に活動する時間を持てることも、有意義な時間となっています。

農業をはじめて分かった苦労

 農業研修をしている間は一雇用者で、指示を受けた作業を一生懸命こなしていけば生活が成立する毎日でした。農業に限らず、誰しも生計を立てていかなくてはなりません。新規就農すると、就農前に立てた経営計画通りにはいかず、栽培・販売・経営を行いながら自分の生活を営むということに難しさを覚え、苦しくなることも事実です。栽培も販売も経営も失敗の連続です。しかし、失敗を活かして次につなげていくために考え工夫することは、苦労であるとともに成功体験に至る道を進むという楽しさがあります。

かながわの農業の魅力

 かながわの農業は身近なところに消費者がいるということは周知の事実、そして各々の経営の仕方によって、農業の楽しみ方は自由自在です。現在の販売では、近くにいる方々に新鮮な野菜を届けることで喜んでくださり、一緒に喜びを分かち合ってくれます。今後は消費者の方々と一緒に収穫したり、野菜をおいしくアレンジする工夫を共有したり、生産物を食べるだけではなく、農業を通していろいろな人と関わりを持てる地域的な特性を活用したいです。工夫次第でつながりを活かし、みんなで笑顔になれるのが、かながわの農業の魅力だと思います。

農業をはじめようとしている方へのメッセージ

 農業で安定生計の道筋を確立していくことは、簡単なことではないかもしれません。しかし、各々が考える農業をすることの意味や楽しさを知って、苦労を軽くする・失敗を活かして次につなげる工夫、試行錯誤をいっぱい繰り返す毎日の先に充実があります。個人が持っている能力はそれぞれ違います。例えば、男の人と女の人では体力に差があるかもしれません。それでも、工夫を重ねて自分のできるスタイルで農業をすればいいのです。何かから逃げるために農業をするのではなく、何かを勝ち取るために農業を始める皆さんを応援しています。

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