環境Q&A 化学物質

掲載日:2014年2月26日

環境Q&A 化学物質

Q1:化学物質とはどんなものですか?

Q2:家の中にはどんな化学物質がありますか?

Q3:家の中の化学物質の安全な取り扱い方法を教えてください。

Q4:家の中の化学物質の安全な保管方法を教えてください。

Q5:使い切れずに残ってしまった化粧品や薬はどうやって処分すればよいですか?

Q6:水道水にも化学物質が含まれていますか?

Q7:食べ物にも化学物質が使われていますか?

Q8:化学物質とはどのように付き合えばよいですか?

Q9:学校の近くに工場があるのですが、大丈夫でしょうか。

Q10:シックハウス症候群は、どうしておこるのですか?

Q11:どうして大きな動物ほど、たくさんの化学物質が身体の中に溜まってしまうのですか?

 

環境Q&A 化学物質 答え

Q1:化学物質とはどんなものですか?

 地球上の物質は、水素、酸素、炭素、窒素などの100種類あまりの元素の組み合わせからできています。各元素が決まった割合で結合して分子を作りますが、この分子または分子の集まりを化学物質と呼びます。

 医薬品、農薬、食品の合成保存剤、衣類の防虫・防かび剤、プラスチック原料などは、化学物質からできています。

 私たちは多くの化学物質を生物から抽出したり人工的に合成して利用しています。

 【参考HP】 神奈川県 平成25年度版「かながわの化学物質対策」

Q2:家の中にはどんな化学物質がありますか?

 建物には建材や接着剤、塗料、防腐剤等多くの化学物質が使われています。

 家屋内にある家具や食器、台所用品なども化学物質からできています。プラスチック容器・芳香剤・ラップフィルム・洗剤・シャンプー・薬品・化粧品など、身の回りにはたくさんの化学物質があります。

 家庭用品のうち多く使われている化学物質

 ・直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩(洗たく用洗剤)

 ・パラジクロロベンゼン(防虫剤)

 ・ポリオキシエチレンアルキルエーテル(台所用洗剤)

 ・ポリビニルアルコール(洗たくのり)

 ・ジアルキルジメチルアンモニウムクロリド(仕上げ剤)

 ・ケイ酸アルミニウム、炭酸カルシウム(クレンザー)

 ・次亜塩素酸ナトリウム、過酸化水素(漂白剤)

 ・脂肪酸ナトリウム(石鹸)

 商品の説明書をよく見て取り扱うことが大切です。

Q3:家の中の化学物質の安全な取り扱い方法を教えてください。

 それぞれの製品表示や取り扱い方法に記載されていることを確認し、守りましょう。

 例えば、トイレの洗剤に使われている塩酸と次亜塩素酸ナトリウムを混ぜると有害な塩素ガスが発生します。注意書きをよく読んで、むやみに混ぜたりしないでください。

 わからないことは、製造・販売者のお客様相談室などに問い合わせしましょう。メーカーはユーザーに対してMSDS(化学物質等安全データシート)により情報を提供する義務があります。

 【参考HP】 安全衛生情報センター 安全健康リンク集(化学物質関係)

 【参考HP】 (一社)情報科学技術協会OUG科学分科会 MSDS情報

Q4:家の中の化学物質の安全な保管方法を教えてください。

 日光の当たらない涼しくて乾燥した場所で、小さい子どもの手の届かないところに保管しましょう。

 容器には名称や取り扱い方法、購入年月を表記しておきます。使用期限の過ぎた薬剤などは、早めに処分しましょう。容器は密栓するのが基本ですが、ガスを発生するものは保管場所の換気にも注意しましょう。

Q5:使い切れずに残ってしまった化粧品や薬はどうやって処分すればよいですか?

 医薬品は医院や薬局へ確認してみましょう。引き取ってくれるところもあります。

 化粧品は古新聞などにしみこませて、可燃ごみに出すこともできますが、なるべく使い切りましょう。また、スプレー缶などは、必ず使い切って、自治体の処分方法に従って処分しましょう。

Q6:水道水にも化学物質が含まれていますか?

 水道法の定めにより微量の殺菌消毒用の塩素化合物が添加されています。

 水道水は、水道事業者や専用水道の設置者が、定期的に水質検査を行って安全を確認しています。

 【参考HP】 神奈川県 水道のページ

Q7:食べ物にも化学物質が使われていますか?

 食品添加物として化学物質が使われています。

 食品添加物は、食品の製造過程、食品の加工や保存の目的で、食品に使用するものをいい、着色料、甘味料、保存料などがあります。

 食品添加物は、安全性が確認できたものだけが使用されています。

 【参考HP】 厚生労働省 食品添加物

 【参考HP】 日本食品添加物協会 食品添加物一覧

Q8:化学物質とはどのように付き合えばよいですか?

 果物の甘み成分はフルクトース(果糖)やグルコース(ブドウ糖)、私たちの体もアミノ酸やリン酸カルシウムなどで作られています。樹木はセルロース、リグニン、水からできています。

 このように化学物質は人工的なものばかりでなく天然のものも数多くあります。

 人は暮らしに役立つようなさまざまな化学物質を作り出してきました。中にはPCBのように有害なものもありますが、人工的なものが悪くて天然のものは良いと思うのは間違いです。

 天然のフグが持っているテトラドトキシンという化学物質や熟していない青梅に含まれている青酸は猛毒です。植物のケシから取れるモルヒネも毒ですが少量では末期がんなどの痛みを止める特効薬です。

 化学物質の性質を正しく理解することが大切です。

Q9:学校の近くに工場があるのですが、大丈夫でしょうか。

 工場からは、原料、添加物などに含まれている化学物質が製造中に漏れたり、輸送中にこぼれたりして大気中や水域、土壌環境中に放出されることがあります。工場から漏れ出た臭気やばいじんなどの有害物質による通学中の児童や住民の健康被害が懸念されます。

 そこで、化学物質を取り扱う事業所に対しては、法律や条令で化学物質の使用や管理について細かく決められており、企業はそれを守らなければなりません。

 また、「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律(PRTR法)」の対象となる化学物質を使用している事業所は、大気などの環境中に排出した量と廃棄物や下水として事業所外へ移動させた量を自ら把握し、年1回行政に報告することになっています。行政が公表しているデータを調べてみましょう。

 【参考HP】 神奈川県 化学物質対策とPRTR

 【参考HP】 経済産業省 PRTRインフォメーション広場

Q10:シックハウス症候群は、どうしておこるのですか?

 シックハウス症候群とは、住宅の高気密化や化学物質を放散する建材、内装材の使用などにより、新築・改築後の住宅やビルの室内空気が化学物質などに汚染され、居住者や利用者に様々な体調不良が生じている状態をいい、めまいや吐き気、頭痛などの症状が起こります。

 シックハウス症候群が心配な方は、「住宅性能表示制度」を利用して、室内の空気環境の評価を受けることができます。また、普段から換気や通風を入念に行うことも大切です。

 【参考HP】 神奈川県 シックハウス症候群について

 【参考HP】 住宅情報提供協議会 住まいの情報発信局 住宅性能表示制度

Q11:どうして大きな動物ほど、たくさんの化学物質が身体の中に溜まってしまうのですか?

 ある生物をエサにしている動物を他の大きな動物が食べ、その動物を更に次の動物が食べるといった繋がりを食物連鎖といい、この繋がりの後ろに行くほど、動物の体は大きくなる傾向があります。

 食べ物として体に取り込まれた化学物質は分解されたりそのまま排泄されてしまうもののほか、脂肪組織や肝臓といった特定の部分に蓄積されるものがあります。そして、大きな動物は小さな動物に比べエサをたくさん食べ長生きするので、化学物質の摂取量・蓄積量ともに増えることになります。

 このように食物連鎖の過程で、エサの中に含まれている有害化学物質などが生き物を通じて受け渡されていくうちに濃縮されてゆく現象を「生物濃縮」と言います。

 例えばプランクトンはイワシに、イワシはイカに食べられ、イカをアシカが食べます。このときに最初のプランクトンがごくわずかな有害物質で汚染されていた場合でも、食物連鎖の後ろの方に位置するアシカには有害物質が蓄積されていき、重大な影響を及ぼすことになります。鳥類ではフクロウやワシがこれにあたり、有害物質の蓄積による生息数の減少が危惧されています。

 食物連鎖の後方に位置する大きな動物ほど、体に有害物質を取り込んでいる傾向にあると言えます。

 【参考HP】 (一財)環境情報センターEICネット環境用語集「生物濃縮」

神奈川県

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