県立あいかわ公園の森林管理活用について

掲載日:2012年1月31日

県立あいかわ公園の森林管理活用について

1.目的

 「県立あいかわ公園(都市公園)」は、雄大で眺望の素晴らしい宮ヶ瀬ダム湖に隣接し、“様々な地域文化との触れあいが楽しめる憩いの交流拠点となる公園づくり”をテーマとし、周辺の様々な施設と一体となった広域レクリェーション拠点の形成を目指しております。その一方で、面積の半分以上(27ha)が自然観察林(大半がスギ・ヒノキ植林)と称する森林に覆われており、公園全体が地域水源エリアともなっております。

 都市公園としての森林公園は、地域の営みにより管理され、地域の生活に重要な役割を担ってきた里山森林の保全と地域固有の営みの体験を目的の一つとしており、今後も適正な管理が必要であります。

 「持続可能な循環型社会」への転換を図っていくためには、これまでのライフスタイルを見直すと共に、森林の重要性、森林資源の循環利用の理由などを県民に広く周知し、「林業・木材産業の再生(多様で健全な森林への誘導)」、「水源かん養機能など公益的機能の向上(良質な水の安定的な確保)」等を推進していく必要があります。

 そのため、年間50万人の来園が見込める「あいかわ公園」においては、都市公園および水源かん養林としての適切な森林管理、そして地域との協働(地場産業の活性化)による森林資源の循環利用を、広く発信していきます。
位置図
自然観察林

2.背景

 現在、世界規模の環境問題として「地球温暖化」、「生物多様性保全」が注目されており、大量の天然資源や化石燃料に依存する社会から環境への負荷が少ない持続可能な循環型社会への転換を図っていくことが急がれます。昨年10月に開催されたCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)においても、「2050 年までに、生態系サービスを維持し、健全な地球を維持し全ての人に必要な利益を提供しつつ、生物多様性が評価され、保全され、回復され、賢明に利用される。」ことが合意されました。

 この問題を解決する上で、森林が果たす役割は大きく、生物多様性保全や水源かん養、土砂災害防止、二酸化炭素吸収のみでなく、資材や燃料(エネルギー)として広く利活用を促進させることにより、次世代にいのちの基盤を繋げていくことができます。そのためにも、農林水産省が「森林・林業再生プラン」(平成21年12月策定)で示しているように、「木材自給50%以上」を目指した林業経営の基盤づくりを進めていく必要があります。

 森林が県面積の約4割を占める神奈川県においては、50年後の健全な水源の森林づくりを目指して、生物多様性の保全、里山の保全・再生及び活用などに配慮しながら、『森林循環を支える森林資源の利用』を図っていくことが重要であると認識しています。
森林整備イメージ図

3.基本方針

 県立あいかわ公園は、自然環境・地球環境にやさしい公園づくりを行っていくため、以下の4つの基本方針に従い森林管理を行っていきます。

 ①自然観察林等における適切な森林整備
   自然観察林等では、水源かん養や、地球温暖化の緩和、生物多様性の保全など森林の持つ公益的な機能を発揮し確保するため、計画的に適切な森林整備を行います。
適正な森林整備
 ②地域との協働による安全で自然にやさしい木製の公園施設の製作
  森林整備よる森林資源を、地域の方々との協働により、人や自然にやさしい公園施設としてつくります。
公園施設の製作
 ③森林資源を活用した公園施設の整備管理
  環境負荷の少ない循環利用に向け、森林資源を木製の公園施設に積極的に活用します。
公園施設に活用
 ④森林資源を活用した体験学習(森林資源循環ショールーム)
  指定管理者の運営により、森林づくりと自然環境を学ぶ自然観察会、森林資源を活用した野外工作体験や工芸工房村での木工教室等に取り組みます。
森林体験学習

4.具体的な活用

 都市公園の利用促進と自然環境保全の観点から、適正な森林管理と共に、その森林資源を公園内の丸太階段、ベンチ、手摺柵、四阿等の木製施設として有効活用できるよう取り組みます。
<森林資源の有効活用を計画している場所>
平面図
 ①芝生広場(子供広場、ふれあい広場)のベンチに活用します
ベンチに活用
 ②新規に整備する花の斜面の木製施設(丸太階段、手摺り柵、竹しがら柵等)に活用します
丸太階段に活用
神奈川県

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