小田原漁港の歴史

掲載日:2016年12月8日

小田原の漁業と漁港整備の歴史

写真:小田原漁港(2014年10月撮影)
 現在の小田原漁港周辺(平成26年10月29日撮影)

室町時代

  • 小田原の漁業は、現在の本町、浜町に「船方村」と呼ばれる漁村が起こったことがその発祥とされています。

戦国時代

  • 船方村に「魚座」が生まれ、漁業と魚商が活発になります。
魚座=中世、魚商人が結成した同業組合(広辞苑)

江戸時代

  • 現在の本町に魚市を開く「市場横丁」が形成されました。

明治末期

  • 明治40年3月、千度小路(現在の本町)に「株式会社小田原魚市場」が創業しました。

昭和初期

  • この当時、漁獲物は「御幸(みゆき)の浜」(小田原市本町)などの海岸に陸揚げされていました。
  • 小田原は、近くに好漁場を持ち、京浜地方の大消費地に近く、交通の便も良いという条件を備えていましたが、この生産と消費を結ぶ漁港がありませんでした。
  • 昭和6年、当時の小田原町は漁港建設を農商務省(現在の農林水産省)に調査依頼し、小田原漁港の修築計画を作成しました。
  • 昭和12年12月、建設計画が再燃しましたが、満州事変や日中戦争の勃発により解消してしまいました。

昭和20年代

  • 昭和21年、「港築運動」活動など地元の漁港建設への要望が高まる中、昭和22年に水産庁の認証を得ました。
  • 昭和24年度に測量調査、翌25年度から「小田原漁港」の防波堤工事に着手しました。
  • 昭和26年12月、「第2種漁港」に指定され、昭和31年10月、漁港管理者に小田原市が指定されました。
  • 小田原漁港建設予定地の早川地区の海岸線は入り江を形成してなく、海底も急峻(きゅうしゅん)なことから、全国的にも珍しい「掘り込み式」の漁港として計画されました

写真:昭和29年当時の早川付近の海岸の様子

昭和29年当時の早川付近の海岸の様子

小田原漁港周辺の海底の様子 [PDFファイル/1000KB]

昭和30年代

  • 昭和32年度に南防波堤(現在の2号防波堤の一部)や東防波堤(現在の1号防波堤)などの外港工事が完了し、翌33年度から内港(現在の本港)工事(掘削、浚渫作業)に着手しました。
  • 当時、小田原のブリ定置網漁は全国的に有名で、米神(こめかみ)漁場は日本一と称され、昭和20年代から30年代にかけて、ブリの漁獲は最盛を誇りました。
  • 昭和35年3月、南防波堤の先端部(現在の2号防波堤の中間部)に設置された灯台に灯がともされました(この灯台は、その後南防波堤が延伸され、平成5年に完成した2号防波堤の先端に平成11年移設されました)。
  • 本港西側岸壁(現在の2号陸揚げ岸壁と2号準備岸壁)と北側岸壁(現在の2号休けい岸壁と3号休けい岸壁の一部)が完成したことから、昭和37年には「入船式」が行われました。

写真:昭和39年当時の小田原漁港

昭和39年当時の小田原漁港(昭和39年11月28日撮影)

昭和40年代

  • 18年の歳月と工事費約11億円をもって、昭和43年1月に「本港」が完成しました。
  • 昭和43年3月、小田原漁港内に「小田原市公設水産地方卸売市場」が開設し、相模湾や伊豆近海をはじめとする全国各地からの陸揚げ拠点となりました。
  • 昭和44年2月、「第3種漁港」に変更指定され、同年11月に漁港の管理が小田原市から神奈川県に移管されました。
  • 沿岸漁業の陸揚げ拠点としての発展と、漁船の大型化により、本港西側に「新港」の整備に着手しました。

 

写真:昭和44年当時の小田原漁港

昭和44年当時の小田原漁港(昭和44年6月8日撮影)

昭和50年から60年代

  • 12年の歳月と工事費約18億円をもって、昭和56年4月に「新港」が開港しました。
  • 昭和56年度から新港の越波(えっぱ=波が防波堤などを越えること)対策に着手し、昭和62年度に完成しました。
  • 昭和63年度から港内静穏向上対策に着手し、平成6年度に完成しました。

 

写真:昭和60年当時の小田原漁港

昭和60年当時の小田原漁港(昭和60年8月26日撮影)

平成の時代へ

  • 平成3年7月から小田原漁港で「港の朝市」がスタート。市外からも多くの方が来訪し、好評を得ています。
  • 平成3年8月から「小田原みなとまつり」が開催され、真夏の賑わいのひとつになりました。平成26年8月3日には24回目の港まつりが開かれ、約5万5千人の方々が訪れました。
  • 小田原漁港を根拠地とする市内10漁協が合併し、平成5年3月に「小田原市漁業協同組合」が誕生しました。
  • 平成6年度から第9次漁港整備長期計画により、新港の西側に「蓄養(ちくよう=漁獲した魚介類を出荷前に生簀(いけす)などで短時日飼育すること。)水面」を整備する事業に着手しました。
  • 平成10年3月、米神(こめかみ)漁場にハイテクを駆使した「モデル定置網」が完成しました。

平成12年当時の小田原漁港(平成12年10月撮影)

 写真:平成12年当時の小田原漁港

平成10年代から

  • 平成14年度から特定漁港漁場整備事業がスタートしました。
  • 平成15年7月、災害時の緊急輸送物資の受け入れ施設として「耐震強化岸壁」と「耐震強化岸壁荷さばき所」が完成しました。
  • 「2号準備岸壁」の耐震強化工事や海水交換機能を備えた「防波堤(1)」も平成15年度に完成しました。

海水交換機能の仕組み [PDFファイル/545KB]

  • 平成17年度には、「防波堤(2)」の混成堤部区間90メートルが完成しました。
  • 平成18年度は、「1号防波突堤」と「階段護岸」の耐震強化工事が完成しました。
  • 平成19年度は、「3号護岸」の耐震強化工事が完成しました。
  • 平成21年度は、「1号陸揚岸壁(南側)」110メートルの耐震強化工事が完成しました。
  • 平成22年度は、「防波堤(3)」40メートルが完成しました。
  • 平成24年度は、「防波堤(2)」ハイブリットケーソン区間150メートルが完成しました。

ハイブリットケーソンとは? [PDFファイル/589KB]

  • 平成26年度は、「3号準備岸壁」105メートルの新設工事と「2号休けい岸壁」116.6メートルの耐震強化工事が完成しました。

写真:現在の漁港周辺

平成23年当時の小田原漁港周辺(平成23年5月20日撮影)

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神奈川県

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