
0系東海道新幹線最終運転(平成11年9月18日)
開業に先立ち、時速200km超という、当時世界でも例を見ない高速での営業運転に備えた各種試験を行うために、神奈川県内の一部の線路が先行的に整備されました。さて、この線路、当時試験走行のための基地が置かれた場所にちなみ、何と呼ばれていたでしょう。
● A
3 鴨宮モデル線区
1959(昭和34)年4月20日に東海道新幹線が起工されました。現在の新横浜駅-小田原駅間の営業線は、比較的長い直線区間や、相模川、酒匂川の橋梁、丘陵地帯を抜けるトンネル等が存在し、また、東京から近いという地の利もあって、高速運転に備えるための各種試験を実施するのに都合がよかったことから、モデル線として先行整備されました。
1962(昭和37)年6月、まず、このうちの大磯-鴨宮間が完成しました。小田原市の東海道本線鴨宮駅に隣接して、試験のための基地「モデル線管理区」が設置されたことから、このモデル線は、「鴨宮モデル線区」と呼ばれるようになります。
モデル線完成とともに、1000形と呼ばれる試作車両2編成(A編成、B編成)が鴨宮モデル線管理区に配置され、各種試験が開始されました。このモデル線はしばらくして綾瀬まで延長され、1963(昭和38)年3月、ここで試作B編成が256km/hの記録を達成することとなります。その後、開業を前に先行完成した営業用車両6両も搬入され(C編成~後の0系N1編成)、1000形2編成とともに試験に供されました。
開業後、鴨宮のモデル線管理区は保線基地となりましたが、後年、そこに、「新幹線発祥之地」と記された記念碑が建立されています。
● Q2
平成16年10月現在、東京-新大阪間を「のぞみ」に乗る場合、運賃と特急料金(通常期の普通車指定席)の合計は14,050円ですが、開業当時、同区間の「ひかり」の運賃・特急料金(2等)の合計はいくらだったでしょう。
● A
1 2,480円
開業時の新幹線の特急料金は、A、B、Cの3種類が設定され、「ひかり」にはB料金が、「こだま」にはC料金が適用されました。残るA料金は、スピードアップ時に適用することとされました(別表参照)。これによると、東京-新大阪間のB料金(2等)は1,300円。同区間の運賃は1,180円で、合計で2,480円でした。
開業翌年の1965(昭和40)年11月、開業当初はところどころ軟弱だった路盤も安定したことから、スピードアップが行われ、東京-新大阪間の所要時間が、「ひかり」は4時間から3時間10分に、「こだま」は5時間から4時間に、それぞれ短縮されました。これに伴い、「ひかり」はA料金、「こだま」はB料金に改定されました。
なお、開業当初、東海道新幹線は全ての列車が全車指定席でしたが、1965(昭和40)年5月より、「こだま」に自由席車両が設定されています(料金は100円引き)。
別表1 開業時の超特急(ひかり)2等 料金・運賃表
| 駅名 | 新大阪 | 京都 | 名古屋 |
|---|---|---|---|
| 東京 | 1300 | 1300 | 1000 |
| 1180 | 1120 | 920 | |
| 名古屋 | 500 | 500 | - |
| 520 | 410 | ||
| 京都 | 500 | - | - |
| 110 |
(上段は料金、下段は運賃。単位:円)
別表2 開業時の特急(こだま)2等 料金・運賃表(抜粋)
| 駅名 | 新大阪 | 京都 | 名古屋 | 静岡 | 小田原 | 新横浜 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 東京 | 1100 | 1100 | 800 | 400 | 400 | 400 |
| 1180 | 1120 | 920 | 500 | 240 | 80 | |
| 新横浜 | 1100 | 1100 | 800 | 400 | 400 | - |
| 1140 | 1080 | 880 | 420 | 160 | ||
| 小田原 | 1100 | 1100 | 800 | 400 | - | - |
| 1060 | 1010 | 780 | 270 | |||
| 静岡 | 800 | 800 | 400 | - | - | - |
| 930 | 880 | 520 | ||||
| 名古屋 | 400 | 400 | - | - | - | - |
| 520 | 410 | |||||
| 京都 | 400 | - | - | - | - | - |
| 110 |
(上段は料金、下段は運賃。単位:円)
別表3 東海道新幹線開業時の特急料金表(2等)(単位:円)
| 区分 | 200kmまで | 201~400km | 401km以上 |
|---|---|---|---|
| A | 600 | 1200 | 1600 |
| B | 500 | 1000 | 1300 |
| C | 400 | 800 | 1100 |
平成16年10月現在、東海道新幹線には東京駅、新大阪駅を含め17の駅がありますが、開業時の駅数はいくつだったでしょう。
● A
1 12駅
開業時に設置された駅は、東京、新横浜、小田原、熱海、静岡、浜松、豊橋、名古屋、岐阜羽島、米原、京都、新大阪の12駅です。
その後、1969(昭和44)年4月に三島駅が、1988(昭和63)年3月に新富士、掛川、三河安城の各駅が、それぞれ請願駅(地元の要請に基づき、設置費用の地元負担等により設置される駅)として設置されました。また、2003(平成15)年10月には、品川駅が新設され、今の姿となりました。

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