定例記者会見(2017年7月4日)結果概要

掲載日:2017年7月6日

発表事項

知事のベトナム社会主義共和国訪問について

 はじめに、ベトナム社会主義共和国への訪問についてです。本県は、平成27年から駐日ベトナム大使館と共催で、「ベトナムフェスタin神奈川」を開催し、ベトナムとの相互理解、友好交流を深め、県内企業のベトナム進出の支援やベトナム人観光客の積極的な誘致に努めています。さらなる交流の促進のため、7月11日、火曜日から7月16日、日曜日にかけて、ベトナム社会主義共和国のハノイとホーチミンを訪問し、政府閣僚や財界要人との面談を予定しています。今回の訪問では、県内中小企業等による訪越ミッション団17社と現地で合流しまして、ベトナムへの事業展開を支援いたします。
 ハノイでは、国立ハノイ医科大学と人材育成に関する協力について覚書を締結する予定です。また、投資セミナーや観光セミナーを開催し、本県とベトナムとの積極的な交流が進むよう呼びかけてまいります。経済分野においては、ベトナム企業の県内誘致や、県内中小企業のベトナム進出を支援することで、双方向の経済交流を促進してまいります。
 ホーチミンでは、現地で開催される観光展に参加し、神奈川の観光をPRします。今回の訪問により、今後の友好関係、経済関係等の更なる発展に繋げていきたいと考えています。

建造中の大型実習船の船名を黒岩知事が揮毫!

 次に、建造中の大型実習船名の揮毫についてです。県では、県立海洋科学高校の大型実習船「湘南丸」の老朽化に伴い、新たな実習船の建造を進めています。この船に描かれる船名を、私が揮毫いたしました。一文字ずつ丹精を込めて書かせていただきましたけれども、船体には、この文字を50センチかける50センチ程度に拡大して描かれるとのことです。また、新たな実習船は、排気ガス中の有害な窒素酸化物を減らすための、NOx三次規制をクリアするため、法改正後、全国の水産高校で初となる、脱硝装置を備え、安心・安全で最新の実習環境を整えた、これからの実習船のモデルとなります。
 来る7月18日、火曜日には、建造委託をしています、新潟造船株式会社本社新潟工場にて、進水・命名式が挙行されます。この式典の中で、私が揮毫した「湘南丸」の文字が初公開されることになるわけであります。また、新しい実習船は、平成30年3月下旬に、横浜港で一般公開する予定です。海洋科学高校の生徒の皆さんはもちろん、県民の皆さん、海・船・魚に興味のある小・中学生の皆さんも、新しい実習船に、ぜひ期待していただきたいと思います。

第1回かながわパラスポーツフェスタ2017を開催!

 次に、「第1回かながわパラスポーツフェスタ2017」の開催についてです。県では、すべての人が、自分の運動機能を活かして、楽しみながらスポーツを、する、観る、支える、「かながわパラスポーツ」を推進するため、平成27年度から「かながわパラスポーツフェスタ」を県内各地で開催しています。今年度開催する「かながわパラスポーツフェスタ」は、「ともに生きる社会かながわ憲章」の理念を広げるために開催する「みんなあつまれ2017」の連携事業に位置付けています。
 1回目は、8月26日、土曜日に相模原市立総合体育館で開催いたします。まず、講演会では、リオ2016パラリンピック車いすテニス日本代表監督で、相模原市ゆかりの中澤 吉裕監督からお話を伺います。また、中澤監督のほか、アテネ2004パラリンピック車椅子バスケットボール日本代表の三宅 克己さん等、資料記載の4名の方々のトークショーを開催します。このほか、会場内では、車いすテニスでパラアスリートにチャレンジするコーナーや、屋内で柔らかいパックを打ち合うフロアホッケーも体験できるなど、誰もが楽しめるイベントとなっております。ぜひ、8月最後の土曜日に、ご家族連れで相模原へ遊びに来ていただき、スポーツに親しみ、楽しんでいただきたいと思います。なお、2回目は、10月21日に箱根町総合体育館、3回目は、11月5日に厚木市荻野運動公園で開催いたします。

県職員の特別採用選考を今年度も実施します!!

 次に、県職員の特別採用選考についてです。県では、昨年度に引き続きまして、司法試験合格者やJICA等で国際貢献活動を経験された方など、五つの区分で選考実施いたします。司法試験合格者については、高い法令知識を有効活用するため、本県で採用し、訴訟や許認可関連等の業務、法令の解釈・運用を行う業務などに携わっていただくとともに、庁内への法的助言・指導などでも力を発揮し、活躍していただきたいと考えています。また、JICA等で国際貢献活動を経験された方については、国際経験を活かした幅広い視野・多様な価値観を踏まえ、各種施策の企画や立案などの仕事に携わっていただきたいと考えています。その他の選考区分や受験資格など、詳細については県のホームページに掲載しています。多くの皆様の積極的なチャレンジをお待ちしています。

かながわブランド「三浦かぼちゃ」information2017について

 次に、「かながわブランド『三浦かぼちゃ』インフォメーション2017」についてです。「三浦かぼちゃ」は、三浦半島の温暖な気候で生産され、まさに今、旬を迎えています。畑の土づくりや、十分完熟させてから収穫を行うなどの栽培方法へのこだわりは、特徴でありますホクホク感と甘味を引き出し、とても高い評価を受けています。このかぼちゃをいろいろな形で味わってもらうため、今回、いくつかのイベントをご用意しました。まず、「三浦かぼちゃグルメ&スイーツフェア2017」を開催いたします。7月18日、火曜日から8月18日、金曜日まで、飲食店、菓子店など22店舗において、趣向を凝らした料理を提供いたします。本日は、フェアに参加する店舗のスイーツを一部お持ちしました。こちらに並んでいるものがそうです。私も一部試食をしましたけれども、非常に上品な味でありまして、甘味があって、なにかさつまいものようなテイストがあるなと。とても喜ばれる、良い商品が出来上がったのではないかと思っております。写真撮影をしていただいた後、記者の皆さんのご希望があれば、是非、召し上がっていただきたいと思います。
 また、県と包括協定を結んでいる株式会社京急ストア県内39店舗での「三浦かぼちゃ」の販売促進や、フェア参加店舗のイタリア料理店と連携した「三浦かぼちゃ」を使った料理教室などを開催いたします。なお、7月10日公開の「かなチャンTV」では、「三浦かぼちゃ」のこだわりや魅力を、産地である三浦半島のかぼちゃ畑からお伝えする予定です。この機会に、三浦半島に足をお運びいただきまして、「三浦かぼちゃ」をお楽しみいただきたいと思います。   

知事出席主要行事

 知事出席主要行事については、事前に送付した資料のとおりですが、そのうち、1件コメントしておきます。7月11日火曜日、13時15分から、本庁舎3階の第2応接室で、「神奈川県と株式会社サイネックスとの官民協働による国内外への情報発信等に関する連携協定式」を行います。今回の協定は、情報発信や文化芸術イベントに官民協働で取り組むものであります。連携先であるサイネックスと協力して企業協賛を集めることで、効果的・効率的な実施をめざします。当日は、サイネックスの村田代表取締役社長をはじめ、関係者の皆様にお越しいただきまして、協定書の締結を行う予定でありますので、ぜひお越しいただきたいと思います。

質疑

知事のベトナム社会主義共和国訪問について

記者: ベトナムの訪問の方ですけれども、現地で例えば何か協定を結ばれるとか、そういうようなご予定というのはありますか。

知事: 今回、協定は特にないです。

国際課長: 今回は、人材分野の育成、保健分野の人材育成に関して、ハノイ医科大学と神奈川県で覚書を結ぶということで、協定ではございません。

県職員の特別採用選考を今年度も実施について

記者: 次に、県職員の特別採用選考ですけれども、今ご説明がありましたけれども、人材として例えばどういう方に来てもらいたいですとか、人柄ですとか、そういった点では何かご希望みたいなものはあるのでしょうか。

知事: それぞれキャリアであったり、資格とかを持ってらっしゃる方ですよね。今回の選考区分としては、去年から採用に踏み切ったわけでありますけれども、この件につきましては、かなチャンTVでも若干紹介をしています。例えば司法試験合格者、この人たちはそのまま弁護士になれるわけであります。弁護士ですけれども、その人たちに採用枠ということで開いたところ、ちゃんと受験してくださって、その中で優秀な人を選んだというところです。この人たちは本当に即戦力です。今、それぞれの部署でとても活躍してもらっています。国際枠というのも、たまたまのことなのですけれども、青年協力隊で行かれる方には、私はいつも行かれる前に激励をするのですけれども、そういう皆さんとの交流の中で話が出てきたのは、こうやってJICAで行くのはいいのだけれども、帰ってきたら結構就職に困るのですということがありまして、それはもったいない話だなということで、それだったら県庁職員として門戸を開きましょうということで、特別採用枠ということでやったわけです。
 そういう方たちが入ってくれてきていますけれども、自分でボランティア精神を持って2年とかそういう時間、いろんな生活の苦労もあったでしょうけれども、開発途上国のために頑張るのだといって頑張った人たちというのは、やはりそれなりのものを持っているなと。そういう人たちが入ってきてくれると、ただ単に大学を出てきました、高校出てきました、それで新採用で入ってきました、という人とはやはり少し質が違うかなと。そういう人が一緒に働いてくれているというだけで県庁の中にも非常に大きな刺激があるという、そのようなことを感じていますので、この採用枠を継続することにしました。

記者: 私もちょっと今年の4月からなので知らないのですけれども、枠としては増えているわけですか。人数の。昨年よりも。

人事課長: 去年と同じ人数になっています。

記者: やはり継続されるということは、昨年入った方がやはり大変実績を残しているというか、いい人材が採れたということがあって、継続したということでよろしいでしょうか。

知事: そうですね。本当に素晴らしいです。やはり、少し一味二味違うという感じがあります。非常にありがたい存在です。最初は、司法試験合格者、弁護士さんが県庁職員に手を挙げてくれるのかと思ったのですが、司法試験改革が行われて、司法試験合格者の数がどっと増えた。そのことによって、本来なら最初に弁護士事務所に行って働くというところから始まるということだけれども、あまりにも数が増えたので、受け入れてもらえる事務所が非常に少ないということがあり、実は神奈川県弁護士会から相談を受けていたのです。それだったら県庁職員として採用しましょうかと言ったら、そのようなありがたいことはありませんと言われて、本当かと思って募集をしたところ、17人応募してくれまして、その中から最終的に4人を採用したということでした。

鎌倉・由比ガ浜「相席」海の家の営業見送りについて

記者: 鎌倉の由比ガ浜海水浴場の海の家についてのお話でお聞きしたいのですけれども、先日、初対面の男女が同席して飲食を楽しむという目的で、婚活支援が目的というお店が、鎌倉市の方は、「風紀の乱れにつながりかねないと」ということで中止を求めて、営業開始の。実際に今月1日に予定していた営業開始が見送られたのですけれども、鎌倉市としては、県とも相談して条例とかによる規制を検討するというふうに言っているのですけれども、一義的に出店を許可するのは県なわけでして、県としての現在の所見といいますか、知事のお考えをお聞かせいただけますか。

知事: この件については、私は報道で見ている以外のことは知らないです。だから何があったのか具体的にはよく分からないのですけれども、現場の方でそういう判断をしているということで、そういうことなのかなと思わざるを得ないのです。ちょっとよく分からないです。男女が向き合って、知らない人同士が向き合うと風紀が乱れるのですか。風紀が乱れるという言葉というのは、男女が向き合って座って飲食するだけで風紀の乱れというのは、少し今の時代にはあまりふさわしくない表現ではないかという気もしますけれども。確かに、婚活というか、そういう出会いの場というのは増やしていこうと、県もいろいろなことをやっているわけですからね。何がそう違うのかというところの判断が、どういう根拠で出ているのか、そのへんを私が把握できていないので、適切なコメントができないです。

記者: 以前、海水浴場がクラブ化することに対しては、あの時は逗子市とかでしたけれども、条例を作って、禁止するような条例を作って、それをきっかけに県も関係自治体にガイドラインを作るような運用をして、その指針というものを定めているとは思うのですけれども、そのガイドラインについて、これを機に何か見直しをしたりとかそういうことを検討する場面は現時点ではないですか。

知事: 今のところ、そのガイドラインを見直さなければいけないというような声は、私の耳には届いていません。それぞれの海水浴場の性格というものもあるでしょうし、それぞれの市町の考え方というものもあるでしょうから、その現場に基づいた判断、共通のガイドラインというものはあるけれども、それぞれに基づいた上で適切に判断してもらってやっていると思っています。

東京都議会選挙について

記者: 先日都議選がありまして、小池知事の率いた都民ファーストの会が大勝したとありましたけれども、選挙結果を受けて、どのように受け止めてらっしゃるのかお聞かせ願いますでしょうか。

知事: 基本的には、東京都のことでありますから、私がそのことについて、あまり深くコメントする立場にはないと思いますけれども、小池都知事が、自らの掲げる改革というものを前に進めたいという思いの中で、自ら都民ファーストという会を立ち上げて、そして先頭に立って、選挙戦に臨まれて、素晴らしい結果が出たということ、それは、心からお喜び申し上げたいと思うところです。ただ、その途中で、さまざまな報道がありましたけれども、自民党のオウンゴールなどという声もありますけれども。自民党の中から、いろんな閣僚の中から、いろんなものが飛び出してきたということが、マイナスに働いたことは間違いないと思います。
 ただ、これがたまたま出た部分もあると思うし、これからどうやってこの結果を受けて、自民党、安倍政権側は、体制を立て直していくのかということを注目していきたいと思いますし、小池都知事が、それだけの大きな勢力、新しい勢力を率いられたということをもって、東京都改革というものをどのように進められようとしているのかということ、これはしっかりと見守っていきたいと思っています。

記者: 小池知事の方に、直接お電話をされたりとか、そういうことはなかったのでしょうか。

知事: 特にはしていないです。それどころではなく、お忙しそうですから。

記者: 今のに関連してなのですが、神奈川県としては、五輪で東京都と折衝していますけれども、今回の結果を受けて、神奈川県として、五輪関係の話し合いで何か影響するようなことというのは、おありだとお考えでしょうか。

知事: 今回の都議選の中でそういったあたりが、争点になったとは受け止めていませんので、これは、全然影響がないと思っています。小池知事も大きな都議選という仕事を終えられて、かなり盤石な体制が出来上がったということを受けて、一気にオリンピックの成功に向けて、加速させていかれると思いますので、その流れは期待をしたいと思っています。

県職員の特別採用選考を今年度も実施について

記者: 特別採用についてなのですけれども、近年、就職、売り手市場になっていると思うのですけれども、神奈川県としても倍率が下がってきているという実態があると思うのですが、これというのは、門戸を広げて幅広い人材を採る危機感の表れという理解でよろしいのでしょうか。

知事: それは、全くの逆です。そういう危機感からやっているわけではなくて、多様な人材といったものを採用しながら、少しでも県民の皆様のニーズに答えられるような体制を整えたいという、そういう思いからです。ここで、採用枠というものを見ていただいたら分かりますけれども、それぞれ相当能力の高い方を集めているわけです。しかも即戦力ですから。われわれは、こういう方が入ってきてくれると、本当に県の政策を推進していく上でも、非常に大きな力になるということがあって、採用しているわけでありまして、新卒の人が来てくれないから仕方なくやっているというのは、全く違います。

知事のベトナム社会主義共和国訪問について

記者: ベトナム訪問、こちらについてなのですけれども、ベトナムでの展開支援、投資誘致プロモーションを知事自らやられるということですが、具体的にはどういうことを行われるのでしょうか。

知事: ベトナムから神奈川県に今来ている企業というのは、ないのです。しかし、ベトナムも今かなり経済的には成長を遂げてきて、いよいよベトナムからの企業も神奈川県に誘致できる状況、これも整ってきているというようなことも聞いていますので、そういった気持ちのあるところに直接働きかけて、ぜひ来てくださいということを申し上げたいと思っています。
 それとともに、こちらからもベトナムに進出したいと考えている企業も17社一緒に行きますので、そこでいろいろビジネスマッチングということ、こういう場も設けますから、そこで話が成立したことによって、また新たな交流・展開が生まれるのではないかということを期待しています。

東京都議会選挙について

記者: 都議選の関係で、小池知事の政治手腕と言いますか、選挙を含めた今後の都議会との両輪という意味で注視していく中で、学ぶべきと言ってはなんですが、参考にしたい点とか、何かそのようなものはあったりしますか。

知事: 神奈川県と東京都の状況というのは、全然違うのだろうと思います。小池知事がぶつかっていらっしゃった、彼女は古い議会という言い方をされていましたが、それをなんとか新しい議会に変えていくのだということが都民にも受けたということなのでしょうけれども、われわれが神奈川県の中で、例えば私の思いが全然通じなくて、おかしなことになっているなどということを、私自身がこの神奈川県議会との関係でそれほど多く感じません。
 きちんとこちらが提案したら、議会からもいろいろなチェックがあり、そこで前を向いた議論が行われていると感じていますから、全く状況が違うのだろうということを感じているのでありまして、だから、今小池さんのやり方の中で、ここは学ぼうかなというところは特にはないです。でも、あれだけの大きなうねりを一人で起こされたのだから、これはやはりすごいパワーだったと思います。

記者: 一部では、小池知事のイエスマンばかりだというような報道もあるのですが、議会の健全化という部分でチェック機能を果たすというような視点で何か所感をお持ちか教えてください。

知事: これは今後の展開を見るしかないのではないでしょうか。あれだけの大きなうねりがうわっと起きたというのは、私もキャスターとして政界がだっと動くところを生々しく何度も見てきました。新党が出来上がる瞬間とか、何とかチルドレンがぶわっと広がるなど、そういうタイミングをかなり生々しく見てきた。それは、いつもある種のアンチの力というか、反何とかという風が吹いたときに一気にその流れが加速する、大きなものが生まれたりするということだと思います。
 確かに安倍一強と言われた自民党の状況に対して、何かもやもやした気持ちが、どこかにあったのでしょう、有権者の中にも。その行き場というのが、本来なら、私がこのようなことを言うのは失礼かもしれないけれども、民進党がしっかりと受け止めるというのが、本来の姿だったのではないかと思いますけれども。そこの受け皿がない中で、どこかにアンチの気持ちが行くところがなくて、小池さんがつくった新党の方にぶわっと流れていって、大きな形が出来上がったというのが事実ではないかと思います。ただ、今までもそうでしたけれども、新党や何とかチルドレンはいつもそうでしたけど、まさにおっしゃったように、一時的な風に乗ってぶわっと集まってきている人たちですから、いろんな人たちがいます。その中で本物になってくる人もいるし、一回だけで終わってしまう人もいる。今回の皆さんが都議会に入られて、お一人お一人どのように活躍されるかは、これはしっかりと見ておくということではないでしょうか。今この段階で、ああだこうだと論ずることではないと思います。

版画紛失に伴う美術品調査について

記者: 棟方志功さんの版画の紛失を受けての美術品の緊急点検に関することなのですけど、先週、中間報告が議会でもあって、現在ホームページでもアップされておりますが、この中で知事部局関係でも管理台帳に記載された作品名と異なる作品名が裏に書かれたものが見つかったということで、まだ中間報告の段階ですけど、その受け止めと今後の対応について伺いたい。

知事: 一次点検としまして県所有の全ての標本・美術品類2万325点ですけれども、これについて、所管所属職員が調査を行いまして、ほぼ終了したところです。今後、7月から8月までの間に、一次点検で調査したもののうち、二次点検として1,747点の美術品について、今度は学芸員が点検する予定になっております。その内訳は100万円以上の美術品1,743点と一次点検で不自然な点があったもの5点、うち100万円以上のもの1点を含みます。その中で、名前が違うものがありましたが、これは40年くらい前の話でありまして、なかなか背景を調べるのは容易なことではないのですけれども、しかし不自然な点があるということでありますので、全力を挙げてその解明に当たっていきたいと思います。

記者: 関連するのですけど、中間報告では、この1点について、作者名が異なるものが1点と一言書いてあるだけなのですけれども、これだとなかなか事実が伝わらないかなという気がしていまして。いかがでしょう、これは二次点検しないと分からないということで、こういう表現なのか。情報公開の観点からどのようにお考えでしょうか。

知事: 40年以上前の話なので、その当時の関係者は、県の職員としてほとんどいないと思いますから、何が起きたのかという調査をするのは容易ではないと思うのですけれども、その不自然な点があったということですから、全力を挙げて調べていきたいと思っています。

記者: 二次点検の結果でいろいろ分かったことがもしあれば、そのときにはしっかりと。

知事: もちろん分かったことがあれば、われわれも何にも分からないので。まさにミステリーのようなことでありますから。ですから、分かったことはきちんとお知らせしていきたいと思っています。

鎌倉・由比ガ浜「相席」海の家の営業見送りについて

記者: すいません、またさっきの質問に戻って、海の家のことなのですけれども、鎌倉市がオープン中止を求めた理由というのが、女性客がアルコール無料のために過度の飲酒につながるというのと、未成年者が入れなくて家族連れが訪れるビーチにふさわしくないということを理由として挙げているんですけれども、これを理由に中止を求めた鎌倉市の対応に知事としては疑問を感じるということなのでしょうか。

知事: いえ、今聞かれて、私自身が十分内容を把握してないということです。ですから、風紀が乱れるという表現も今お伺いして、そういう報道もされていますけれども、それは一体どういうことを言っているのか把握してないということであって、鎌倉市がおかしいではないかと言っているわけではなくて、ガイドラインがある中で、それぞれの市町がそれぞれ判断していった結果ということなので、それはどういうことなのかということで申し上げたことであります。

記者: 知事の方から何かアクション起こすというお考えは今のところは。

知事: 今のところは特に考えていないです。

みんなあつまれ2017について

記者: 先日の県議会でも話題になっていたのですが、みんなあつまれについて、寄付金の見通しが非常に厳しいという中で、早々に判断をして、身の丈に応じたイベントにするという答弁があったのですが、知事の考えを改めてお聞かせください。

知事: 事業を企画した時点で想定した協賛金の目標額というのは6,000万円でありました。現時点で協賛金・寄付金が集まっている、その合計が881万円でありまして、協賛金確保の見通しが大変厳しい状況であると言わざるを得ないです。今後も協賛金の協力を得られるように、積極的に取り組んでまいりますけれども、実行委員会では、できるだけ早い時期に見込み額を見極めた上で、規模の縮小ではなくて、内容を工夫するという形で検討していくと聞いております。その内容の工夫によって掛かるお金を随分削減するということは十分可能だと思うのです。一番大事なことは何かと言ったら、みんなあつまれ2017というのは、ともに生きる社会かながわ憲章、この理念を皆さんに体感していただくということでありますから、やり方はいろいろあるわけでありまして、その理念がしっかりと皆さんと共有できる、体感できるというイベントにすることが一番大事なことでありますから、お金が掛けられないのであれば、掛けられないなりのやり方は十分にあると思っています。

記者: 現時点で検討されている内容というのは改めてどうなのでしょうか。若い人を呼ぶために音楽イベントというような話もありますが、知事のイメージの中で、どのようなものをイメージされて。

知事: 今、クレイ勇輝さん等々に内容、中身、企画をお願いしている最中ですから、その中でどのようなものが出てくるか楽しみにしているところですけれども、基本的にやはり、タイトルどおり、みんなあつまれ。みんなあつまれというキーワードと、ともに生きる社会、こういうイメージです。これはイベントとしても何かこの形になってみんなが体感できるという、そういう仕掛けが一番大事なことではないかと思っています。
 ですから、音楽イベントをやるのだといったときに、すごく有名な歌手が来てばんとやって、みんなでわーとやっても、それはどこにでもあるイベントでもありますから、逆に言うと、お金を掛ければ掛けるほどすごく有名なアーティストさんも来てくれるでしょうけれども、お金が掛けらないといったときに、ボランティアでもいいよとやって来てくれるアーティストさんがいればそれはいいのですけれども、無理だというときには、別にそんなに有名なアーティストが来なくても、音楽でみんなで、ともに生きるということを体感できるイベントはいくらでも可能でありますから、そういった意味でいろんな企画を考えていくことが十分できるのではないかと思っているところです。

記者: 規模の縮小ではないということで、本来の目的を達するための工夫ということで、額が落ちることによって、その規模、目的達成も多少難しくなるというようなお考えではないのですよね。

知事: それは全く考えていないです。場所は決めてありますから、赤レンガ倉庫の前の広場ですから。あそこを使うという中で、あとはどれだけ多くのみんなが集まってきたかなという感じとか、ともに生きる社会だよねという、障がいの重い方もそうでない方もみんな集まってという感じがそこでできて、楽しくなって、ともに生きていこうよと前向きな気持ちになれるイベントということが原点です。そこに立ち戻るという中では、お金はいろいろあると思いますけれども、全くそのベースもできないぐらいのお金ではない。県も負担金として2,000万円は出しますから。

働き方改革について

記者: 話変わりまして、働き方改革についてお伺いしたいのですが、去年の11月に全国知事会で黒岩知事がイクボスの宣言を率先して採択されて、2月以降も熱心にPRされてきたと思います。今年度に入って第一四半期が過ぎた段階で、新年度県内の企業のいろいろな取組みが進んでいるところが出てきていると思うのですが、それについて、何かお伺いしている情報があったりとか、取組みについて聞いていること、分析なり、所感をお聞かせください。

知事: このイクボスについて、たまたま新聞記事を見つけたのですけれども、イクボス充実度調査結果というのが出ていて、これはあのイクボス普及に取り組むNPO法人ファザーリングジャパン、これが地方自治体のイクボス充実度について調査結果、これを発表したという中で、都道府県別の順位が出ていまして、1位は三重県、2位が広島県、3位が鳥取県で神奈川県は4位。愛媛県とともに4位に入ったということが出ています。1位ではないのは少し残念ですけれども、4位という割と高い数字、いい成績を出していただいたかなと思っています。
 神奈川県はいち早くそのイクボス宣言というものをして、そして県庁職員とともに動画も作って、その精神を広く普及させていこうと。それだけではなくて、このイクボス宣言、神奈川県庁はしましたけども、それを県内各地いろんな団体にもしてくださいという働きかけをしたし、全国知事会の中でも、全国の知事の皆さんに向かって、イクボス宣言みんなでやりましょうよという声も掛けたこともあり、そういったところが評価されてきたと思っています。またイクボスという言葉ではないですけれども、女性の活躍を応援するといったこと、これを積極的に取り組んできました。かながわ女性の活躍応援団といったものを作って、各企業のトップの皆さんにその趣旨に賛同していただいて、それぞれに数値目標まで掲げてやっていただいていると。こういったことは総合的に一つのイメージとして受け止めていただいたと思っています。

記者: 県庁内も含めて、県庁各事業所も含めて、そういう雰囲気であったりとか、気運が醸成されてきているというような受け止めというのはいかがですか。

知事: それはあると思います。やはり働き方改革というのは、今待ったなしというような状況になっています。以前から残業はしないようにとかいろいろなことを言っても、そうは言っても、まあそれはそれとしてみたいなところが、ずっとあったと思うのです。ところが、今取り組んでいる働き方改革というのは本当に真剣ですから。だから言い訳なしでやろうみたいな、そのような覚悟でみんなやっています。ですから実際の残業時間などは相当減っていると思います。それも実働で。これは目に見える形で出てきています。
 その中の一つがイクボスです。だから育児のことを理由にして、上司にいろいろなことを申し出るということがあったとしても、冗談じゃない、何を考えているんだ、ということはまずない。あったらすぐに私のところに入ってくると思います。だからずいぶん雰囲気が変わったのではないかと思います。
 私なんかも30年間サラリーマン生活していましたから、当時そのような雰囲気全くなかったですものね。そのようなことを言える様な雰囲気では全くなかった。育児のことですみません、きょう休ませてくださいなど、口が裂けても言えないという土壌の中でずっと育ってきたことからするならば、今の県庁の中の雰囲気というのは全く違うと思います。

記者: 関連で、プレミアムフライデー、これ、もう3回、4回済んでいますけども、こちらについてはどうお考えですか。

知事: どうでしょうか。これも少し様子を見ながらでしょうか。まずは残業をなるべく少なくしていくようにというところだと思います。変に県庁が先にどんどん率先してやってやったら、公務員は楽なのだなと思われてしまうかもしれないですし。決してそうではないのであって、仕事量は増えている中でそこのところを一生懸命、効率的にやっていこうという努力をして、今改善をしている最中でありますから。プレミアムフライデーを県庁全体で推し進めるには、もう少し時間が必要かもしれないと思います。

記者: 公務員という職場の中で、プレミアムフライデーみたいな、時短、時短は他でも進められているのでしょうけども、月末の金曜日に時短をするというのは、基本的には現時点では難しいですかね。

知事: 今すぐやれというのは少し難しいのではないですか。様子を見てです。世の中どうなのですか。皆さんこそプレミアムフライデー取れないですよね。記者の皆さんが、きょうプレミアムフライデーですから帰りますとか言ったら、バカヤローと怒られるのではないですか。だから、それぞれの企業がどれだけ取り組んでいって、大きな流れになっていくかどうか、様子を見ないと分からないです。

(以上)

神奈川県

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