定例記者会見(2017年4月25日)結果概要

掲載日:2017年4月27日

発表事項

神奈川芸術文化財団に無償貸付けしている版画の紛失の件について

 発表項目に入る前に、ご報告いたします。
 先程皆さんに資料送付いたしましたが、棟方志功作の版画紛失につきまして、本日、所轄警察署であります加賀町警察署に被害届を提出いたしましたのでご報告いたします。今後、警察の捜査に全面的に協力してまいります。今回の事案は前代未聞のことでありまして、県と財団の危機管理意識の甘さが露呈したものと言わざるを得ません。県と財団においても、徹底的に調査をしてまいります。
 具体には、不祥事防止対策を所管する総務局の管理職もメンバーに加えた形で調査チームを設け、関係者にヒアリングを行っていく予定です。特に、なぜカラーコピーだと分かった時点で、速やかに県民に明らかにしなかったのか、その原因についても調査を進めてまいります。

オリンピック・パラリンピックに係る役割分担・費用負担について

 次に、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催に向けた役割分担・費用負担についてです。
 東京都の小池知事は、役割分担・費用負担の大枠を3月末までに明らかにすると表明されながら、期限までにお示しいただくことはありませんでした。そして、先週18日に開催された関係自治体等連絡協議会幹事会において、東京都から、今後の見通しについて示されることを期待していましたが、明確なお答えは、やはりいただけませんでした。しかしながら、これまでも申し上げてきたとおり、江の島で開催されるセーリング競技は、湘南港利用者の艇の移動や漁業活動との調整など、早期に準備が必要であるという特色があります。本県としては、デッドラインは既に過ぎているという認識であります。
 そこで、本県は、他の関係自治体との協調した対応に先駆けて、東京都、組織委員会及び国に対して、新たな働きかけを行うこととしました。具体的には、お手元に配布してありますとおり、三者において協議、調整のうえ、本年5月末までに、立候補ファイル及び東京2020大会開催基本計画の原理原則に基づく役割分担・費用負担とすることを確認していただくよう、改めて強く求める要請文を、三者に提出することにいたしました。本日、事務方が三者の事務方にお渡しすることとしています。また、これと同時に、関係自治体と協調した対応についても、事務レベルで協議を開始したところです。5月9日には、九都県市首脳会議が開催され、小池知事にお会いすることができますので、そこでお話をする機会を持ちたいと考えています。本県としては、一刻も早く、役割分担・費用負担が決定され、大会の開催に向けた円滑な準備が進められるよう、全力を挙げて取り組んでまいります。

平成28年度も犬猫殺処分ゼロ!(犬4年、猫3年)

 それでは、本日の発表項目です。まず、平成28年度も犬猫殺処分ゼロについてです。
 平成28年度、本県の動物保護センターに収容された犬と猫の殺処分がゼロになり、犬は25年度から4年間、猫は26年度から3年間殺処分ゼロ継続となりました。これは、動物保護センターに登録していただいているボランティアの皆さんが懸命に活動してくださっているおかげであります。県では、ボランティア活動を行う皆さんへの補助など、支援を充実し、引き続き、元の飼い主への返還や、新たな飼い主への譲渡を積極的に進め、犬と猫の殺処分ゼロを継続してまいります。さらに、県は殺処分ゼロからその先を目指し、処分するための施設から生かすための施設へ転換するため、新しい動物保護センターをつくっていきます。新しい動物保護センターには、ボランティアの皆さんが活動しやすい施設、動物の健康状態に応じて保護できる個室、保護した犬が元気に駆け回ることができるドッグランなどを整備するほか、災害時には負傷した動物の保護拠点としても活用いたします。皆様には、こうした県の取組みにご理解いただき、新しい動物保護センター建設基金への寄附について、ご協力をよろしくお願いいたします。
 なお、県では、犬と猫の殺処分ゼロ継続の快挙を記念しまして、月間525万人のユーザーが訪れるペット専門メディア「PECO」を運営する株式会社PECOと協力して取り組むこととしました。具体的には、私へのインタビュー記事のウェブ配信やインスタグラムを活用したペットの写真コンテストを実施いたします。ペットの写真コンテストについては、既にインスタグラムで募集を開始しておりまして、早くも600件を超える写真が投稿されています。写真コンテストで集まった写真の中から県が選んだ10作品については、5月3日から6日に開催する庁舎公開イベントで、特大アートポスターにして展示する予定でありますので、皆さんの投稿をお待ちしています。

マイME-BYOカルテが使いやすくなりました

 次に、マイME-BYOカルテが使いやすくなりましたについてです。
 県では、未病の改善に役立てていただくため、マイME-BYOカルテについて、新たにスマートフォン用のアプリケーションを作成し、本日公開いたしました。このアプリケーションを、スマートフォンにインストールし、普段から持ち歩いていただくことで、今から説明する機能が利用できます。こちらの画面をご覧ください。
 スマートフォンアプリの機能を説明いたします。このスマートフォンアプリでは、毎日の歩数を自動で記録できます。自動で取得された歩数を見るには健康記録をタップいたします。スマホに記録された歩数などを自動で表示いたします。過去の歩数を一覧表示するにはグラフボタンをタップします。すると、歩数のグラフが表示されます。また、スマホでお薬情報を簡単に記録・管理できます。ナビメニューのお薬をタップします。QRコード読み取りをタップします。薬局でもらったお薬情報のQRコードを読み込みますと、お薬データが自動で記録されます。OKをタップします。読み込んだお薬情報が表示されます。
 この利用方法ですが、アプリはiOS版とAndroid版がありまして、アプリストアで、ひらがなで「まいみびょうかるて」と検索してダウンロードしてください。利用料は無料であります。平成28年度末時点でのマイME-BYOカルテの登録者数は、約1万6千人となっておりまして、目標1万人を大きく上回っております。今後、市町村や企業と連携して、より一層の普及拡大を図り、29年度中に登録者5万人を目指してまいります。使いやすくなった「マイME-BYOカルテ」を、ぜひご利用いただきたいと思います。                   

知事出席主要行事 

 知事出席主要行事については、事前に送付した資料のとおりですが、1件コメントしておきます。4月27日、木曜日15時から、本庁舎3階の第2応接室で、神奈川県とサンスター株式会社との未病対策の推進に関する連携協定締結式を行います。当日は、サンスターの濱田取締役会長をはじめ、関係者の皆様にお越しいただきまして、協定書の締結を行う予定ですので、ぜひお越しいただきたいと思います。

質疑

オリンピック・パラリンピックに係る役割分担・費用負担について

記者: 五輪ですが、本日この要望をとのことですが、知事ご自身が直接お会いする機会というのは、今後何らかの形で、小池知事は九都県市でとおっしゃっていましたが、他の県、組織委員会や国に対して直接出向いてというようなお考えはおありでしょうか。

知事: 前も、12月の段階で各開催県の知事と一緒に、その三者を回ったわけでありますけれども、あの時もその前に、先立って11月22日だったと思いますけれども、本県単独で要請を行っていたわけです。その時点では、当時も事務方の対応にしておりました。ですから今回もそういう感じで、まずは事務方で行います。先程申し上げたように、たまたま九都県市の首脳会議がありますから、その時に小池知事にお目に掛かりますから、そのときはここには埼玉県、千葉県の知事もいらっしゃいますから、その中で当然そういう話になってくるだろうと思いますけれども。

記者: その9日は、具体的に段取りとしては、お会いするセッティングを用意されているということでしょうか。

知事: 会議の場でお話をしようと思っています。

記者: 公式のテーブルの中でこの議題をかけるということですか。

知事: 基本的にそう考えていますけれども。

記者: 要望の中で5月末と設定をされていますが、回答期限。これはどういうお考えでしょうか。

知事: これは先程申し上げましたように、セーリングというのは、他の競技と異なって、2年早くテストイベントが行われると。ですから来年開催されるプレプレ大会まで本当にもう時間がないということです。さらに、湘南港利用者の皆様からは、艇の移動に関して具体的な説明を求められておりまして、これが遅れれば遅れるほど不信感が募り、利用者の皆様の理解を得ることが困難になると危惧しているところです。できるなら今すぐにでも決めていただきたいというところでありますけれども、1カ月後というのは本県としても最大限の配慮をしたものであります。またきょう、一部で小池知事のインタビュー記事というのが出ておりましたけれども、5月に目途をつけたいということでありますので、今度こそ結論が出されるということを期待しているところであります。
 ただ、今日の記事の内容を拝見すると、仮設施設のことは言及されてはいるのですけれども、われわれが言っている運営経費については触れられていないのでありまして、また「ルールのベースを今作っており、それが解決すればいろんな会場に当てはめられる」なんてことをおっしゃっていますけれども、これは一体どういうことをおっしゃっているのか私には全く理解ができません。ルールというのは既にあると、立候補ファイルの中の原理原則というものにちゃんと書いてあるのです。それがルールだと思っていまして、それ以外のルールを作るということはわれわれの中ではあり得ないことだと思っていますので、この発言が本当であるとするならば、私にとっては理解不能ということです。

記者: 今の五輪の関係なのですが、小池知事がどういった対応方針を示されるのか分かりませんけれども、仮に知事が常々求められている以外に、先程も触れられました立候補ファイルの原理原則以外の方向性を出してきた場合には、知事としてどういう対応をお考えになられるのですか。

知事: 今、そういう想定は、私はしていないです。それはもう原理原則があるわけですから、それに対する明確な答えがなされるものだと想定しています。

記者: 理解不能というようなご発言がありましたけれども。

知事: ですから、ルールを今作っていると、ルールのベースを今、作っているという。ルールのベースはもうあるのではないですかということです。

記者: 九都県市の会合では知事からはどういったお話をされようと、今お考えなのでしょうか。

知事: その日までに、どういう反応があるかということを含めながら、それまでに考えたいと思っています。

記者: 5月末という期限が、先程知事はデッドラインを過ぎているとおっしゃっていながら、5月末まで譲歩されているような印象を与えるのですけれども、なぜ、都知事の発言に合わせたような期限設定をされる必要があったのでしょうか。

知事: もう期限が過ぎているわけです。われわれにとってみれば。できる限り早い期限というと、とりあえず5月ということで、言わざるを得ないです。もうデッドラインは過ぎているというのは去年から言っているわけですから。

記者: 例えば、それを4月末という言い方はできなかったのか。

知事: とりあえず、きょうこういう話をしているわけですから、4月は時間がないわけですからね。譲歩したと言われれば、譲歩しているでしょうね。譲歩せざるを得ないですから、これは。相手があることですから。とりあえず、5月末ということでお話をしているところです。

記者: 最初に他の自治体との協議もまさに開始したというお話だったと思いますけれども、具体的にどこと、どういう、現時点で協議をされているのかご説明いただけますか。

知事: ですから、オリンピック競技、東京都以外の開催県。そことお話を事務方で調整をしているところです。それぞれ、競技の内容も違うでしょうし、それから、対応しなければいけない状況も全部違いますから、そのへんを調整しているというところです。

記者: 各県ということになるのでしょうか、自治体というと。

知事: 基本的には県です。われわれ県ですから。

記者: この間の関係自治体の幹事会に出席した自治体の県ということになるのですか。

知事: まずは県です。

記者: 知事ご自身のスケジュール感としては、9日の九都県市の場で関係自治体と一致した行動をとれるように準備を進めていくという理解でよろしいでしょうか。

知事: そこはまだ決めていないです。そこの九都県市の場では、開催県としては東京都以外の3県が集まります。ただ、九都県市という場ですから、政令市の中には開催地ではないところもありますから。そこでみんなその場をそのまま統一して使うというわけにはいかないと思いますけれども、せっかくお目に掛かる場所でもありますから、私の中の思いは、ちゃんとその場で直接お伝えしたいと思っております。

記者: 3県の知事で足並みを揃えてということでもなく、黒岩さんご自身が伝えたいと。

知事: 先程申し上げたとおり、関係自治体との協議、調整を今進めていますから、その過程の中で、その場を使って3県として共通した言い方をしようということになるかもしれないです。それは今後の、その日までの動きを見ておかなければ、少し分からないと思いますけれども、私としては、思いはしっかりと直接お伝えしたいと思っています。九都県市の会合というのは、全部オープンですから。情報公開ということを力強くおっしゃっている小池知事にとっては、一番ふさわしい場ではないかと思いますから、皆さんの前で、私の思いをしっかりとお伝えしたいと思っています。

記者: これまで知事が、腹案があるということでおっしゃっていましたが、今回、文を出すことが値するのか、それとも九都県市で直接思いをぶつけるという、それはどこが腹案なのですか。

知事: どこの部分が腹案かというところも含めて、腹案です。

記者: 全体が、ですか。

知事: そうですね。

記者: いただいた要請文ですが、ざっと拝見すると、最後の部分に「改めて強く求める」というあくまでお願いベースと言いますか、これをしてもらわなければ神奈川県としてはこうするとか、こういう事態に陥るのはやむを得ないとか、そういった県としての強い態度とは読み取りにくい部分もあるのですけれども、これはあくまでお願いするしかないという知事のご認識なのでしょうか。

知事: 基本的にはそういう立場でしょう。東京オリンピックなのですから。東京都が主催団体となっていますから、そこに対してわれわれの要望を伝えるということです。

記者: 先程と若干重複しますけれども、要望が受け入れられなかった場合に、県としてどうなるかというところについては、知事どういうふうにお考えですか。

知事: それは、要望を受け入れてもらえるように、徹底的に努力するしかないです。

記者: 関連で、直接的なカウンターは、一義的には都だと思うのですが、国と組織委員会には、別のアプローチの仕方と言いますか、都が払えない場合、国がサポートするという位置づけになっているじゃないですか。それを今回同時にやる意味といいますか、都と組織委員会への思いを改めてお聞かせください。 

知事: 前回も、その3者に向かって要望したわけです。ですから今回もということになります。ただ、文書を見ていただくと、若干違っていると思いますけれども、それぞれに合わせた形での要請文になっています。 

北朝鮮情勢を踏まえた県の対応について

記者: 話がちょっと変わるのですが、きょうは北朝鮮の人民軍創設記念日ということで、従来から緊迫感が非常に漂っている状況にあるわけですが、県内では米軍基地も抱えておりますし、非常に警戒を強めることもあるかと思いますが、市町村と連携等を含めて県が取り組んでいる体制についてお伺いしたいと思います。 

知事: 万が一そういうことが起きた場合というのは、武力攻撃ということになるわけです。そういったことを今まで具体に想定して準備をしていたということは、なかなかなかったと思います。今、とりあえず県のホームページを見ていただけると分かりますけれども、そういったことに対して、県民の皆さんに注意を呼びかけると。どう対応すべきか書いたものを画面のトップに出るようにしてあります。それ以外のことについては、例えば災害に対する対応ということで、それぞれの市町村と連携をしてきたと。こういったことの延長線上で、われわれはいざという時に備えなければならないと思います。情報交換ということを密にやっていくことだと思いますけれども。あと、いわゆる生物化学兵器を使ったような、いわゆるテロのような可能性もないわけではない。これについては、国民保護訓練というものをやってきていますので、いざという時には、そういったものに対応をすることになるかもしれない。そういうことがないことを祈っていますが。 

平成28年度も犬猫殺処分ゼロ!について

記者: 殺処分ゼロの件ですけれども、28年度に収容された犬猫がどれくらいいて、そのうちボランティアで引き取った数と飼い主への返還、譲渡した数の内訳を教えてください。 

動物愛護担当課長: 犬の殺処分ゼロに関しまして、収容された犬の数は27年度からの繰越しが36ありまして、それも含めまして399頭となっています。また、猫に関しては607匹となっています。県民に譲渡された犬に関しましては14頭、ボランティアに譲渡された犬は155頭、そして飼い主へ返還された犬は185頭となっています。

記者: 犬と猫で分けて。

動物愛護担当課長: 今のは犬でございまして、猫に関しましては、県民への譲渡が11匹、ボランティアへの譲渡が560匹、返還がゼロとなっています。

記者: 全体の収容された数と、今の譲渡とかっていう数を差し引いたときの差っていうのは、その分の犬猫というのはどういう対応。

動物愛護担当課長: 猫に関しましては、収容中に死亡した猫が27匹おりまして、その分がございます。あと繰越しと言いまして、今年度に動物保護センターにいる猫がおりまして、それが入っておりませんので、そういうことになっています。犬に関しても今年度への繰越しが入っておりますので、その分の差し引きということになります。

記者: 例えば収容中に死亡したとか安楽死とかの件数というのは。

動物愛護担当課長: 収容中に死亡した猫につきましては27匹。それから犬につきましては10頭というふうに聞いております。

記者: 改めて知事に、犬は4年連続で、猫は3年連続とすごく快挙だと思うのですけれども、ゼロがずっと継続していることについての知事のコメントというか思いを伺ってもよろしいでしょうか。

知事: これは本当にボランティアの皆さんのお力添えなくしてはとてもあり得ないことだと思います。心から感謝申し上げたいと思っています。ですから、今、県はボランティアの皆さんに対する支援といったことをより充実させていこうとしておりますし、今度新たに建てる動物保護センターといったもの、これはボランティアの皆さんが活動しやすいようなこと、こういうのを配慮しながら、皆さんのご意見もお伺いしながらつくっていきたいと考えております。

記者: 支援の充実というところでは、何か今後考えてらっしゃるところっていうのはあるのですか。

知事: 議会でもいろんなご意見も出ておりましたから、支援の枠組みといったこと、これからしっかりと形を作っていきたいと思います。

記者: あと、最後なのですが、資料を拝見すると、安楽死処置をしているということなのですけれども、県が掲げている殺処分ゼロ、殺処分の定義といいますか、安楽死も含めて、その辺り改めて教えていただけますか。

知事: 殺処分というのは、今までは、動物保護センターというのは5つの部屋がありました。最初に連れられて来た時に入れられる部屋、1日おきに隣の部屋に移っていくわけです。それで、5日間で引き取り手がないと、次に開くとガス室。これが殺処分ということでありました。ですから、それぞれの犬がどういう状態であるか、猫がどういう状態であるかということは関係なしに、自動的に送られていくというのが、基本的に殺処分ということでありました。安楽死というのは全然この発想が違うと思います。非常にその重度な形になって、命の危機に直面していると、もうあとは苦しむだけだと、回復の見込みがないといったところ、それが獣医師等の判断において、安楽死という選択肢をしているということだと思いますので、これはまさにその犬猫に寄り添った形での対応だと考えています。

記者: あと最後に、犬で4年連続、猫で3年連続と、こう取組みが継続していくにつれて、動物愛護の精神がこう広まっているのかどうかとかという、そういうこう一般の県民への周知というか、その理解の手ごたえっていうのは、知事はどういうふうに感じていらっしゃいますか。

知事: 最近よく他の自治体でも、犬猫殺処分ゼロといったことを語るものが増えてきているような気がいたします。いろんなそのメディア等でも、殺処分ゼロといったことの文字自体を目にすることも多くなってきたと。やはり、われわれが真っ先に犬猫殺処分ゼロを達成して、それをアピールしてきた。そして動物保護センター、今度はもう動物愛護の殿堂にしたいのだと、生かすための施設にしたいのだということを、ずっと繰り返し訴えてきたということが県民だけではなくて、大きな広がりを持って浸透しつつあるのかなと思っています。

記者: 動物保護センターとの関連で、その寄付の方ですが、現状で1億数千万円ぐらいだと思うんですけども、この目標額が確か11億円で、比べるとまだまだですけども、今後の見通し、手ごたえ、知事として何か言うことはありますか。

知事: 今現在4月21日現在で、1億5,789万円です。1億5,000万円を超えるということ自体大変だと思うのですけれども、ご指摘のように11億円という目標でありましたから、それから比べればまだまだ少ないというのが正直なところであります。これまで寄付募集につきましてはPR動画、それから県のたより、リーフレットなど様々な媒体を通じて、呼びかけてまいりました。さらにこのクラウドファンディング、英語版のリーフレットの作成といった新しい取組みを次々と進めておりますので、引き続き目標達成に向けた取組みをしっかり進めていきたいと思っているところです。

棟方志功作の版画紛失について

記者: 棟方志功の版画の話なのですけれども、先日の会見から被害届を出すのに少し日数が空いた理由としては、手続き的なものなのか。何か他のものなのか。

知事: 警察の方に被害届を出して、最初お話をした時に、被害届を受けるためには、いろいろなクリアにしなければいけない条件がある。つまり一番最初に本物だったかどうか、そもそものところ、そういったことも全部条件として押さえることが必要だということがあったので、警察から言われた条件をちゃんと整備してお話をしたところ、これだけ揃っているのであれば被害届として受けることが出来るという判断をいただいたので、被害届を出したということであります。

記者: 揃っているっていうのは、本物であることの何か証明のようなものですか。

知事: そういうことです。

記者: 関係者にヒアリングをされて、事情を明らかにされていくというお話でしたけれども、どういう形でどのくらいの時期を目処に出すとか、そのへんはいかがでしょうか。

知事: 時期はいつまでということは、今、具体には決めてはいませんけれども、関係した人間は、それは次々聞いていきたいと思っていまして、なるべく早く進めていきたいと思っています。

記者: ヒアリング結果という形で明らかにしていくのですか。

知事: そういうことも必要になってくると思います。警察の捜査というのは、また一方で進んでいるわけですから、それと並行しながらわれわれとしては全力を挙げて、自分たちが出来る範囲のことは調べていきたいと思っています。

アジア開発銀行年次総会横浜開催について

記者: ADBの年次総会なのですけれども、来月4日から横浜で開催されますけれども、これについて県内開催の意義と、今後ADB開催後の期待といったところを、知事の思いをよろしくお願いします。

知事: これは横浜市さんが一生懸命誘致されて実現した国際会議であります。こういった会議がこの横浜で開かれるっていうことは非常に大きな意義があることだと思います。これは今から世界の経済がどうなっていくのか、そしてまた日本の経済もどうなっていくのか、海外要因としては不安定な要因もいくつかある中で、それがどうなっていくのかを占う非常に重要な会議になります。それがこの横浜で開かれるということですから、われわれとしてみれば、これが安全・安心の中に開かれるということに対して、県としては全力を挙げていきたいと思っております。

記者: 今、県は海外からの企業誘致というのを積極的に行っていると思うのですけれども、このADB開催というのが企業誘致にもつながってくるという感覚はお持ちでしょうか。

知事: それは十分きっかけとしてはあると思います。経済担当の大臣、中央銀行の総裁等々来られるわけですから、この横浜の神奈川の持っているポテンシャルといったものを、じかに見ていただいて、感じていただいたことによって、これが大きな広がりにつながってくる、企業誘致という具体的なことにつながっていくということになれば非常にありがたいことだと思っています。

記者: 県として、ADBの場で、何か情報発信していくというお考えはありますか。

知事: 私自身が、パーティーにお伺いして発言、ご挨拶する場もありますので、そういったところで、そういったお話もしていきたいと思っています。

平成28年度も犬猫殺処分ゼロ!について

記者: 殺処分ゼロの件なのですが、先程、動物愛護の精神が浸透してきているのではないかとのお話があって、27年度の収容数と比較をしてみると、ほぼ横ばいというか、あまり減っていないと、センターに持ち込む犬、猫の数自体は、それほど変動がないのかなという感じがあるのですけれども、その成果というか、その部分については、知事はどうお考えですか。

知事: こういう問題は、劇的に変化するのは、なかなか難しいことだと思います。ですから、粘り強く幅広くやっていくということが必要だと思います。やはり、どうして犬猫が捨てられるのかといったところ、そういった根本的な問題まで目を向けていかないと、なかなかここだけをこうすれば解決するという問題ではないと思います。そもそも、犬とか猫を飼うということはどういうことなのか、こういったことも皆さんじっくりと分かった上で飼っていかないと、その時の、かわいいなというだけで飼って、面倒だからもういいやという、そういう無責任な対応だと、本当に大変なことになるのだということの、こういう啓発活動というのは、これからもずっと、引き続きやっていかなくてはいけないと思っています。それと、超高齢社会がどんどん進んでいきますから、そうした中で、とても飼えなくなってしまったというようなご家族が出てくるかもしれない。そういった辺り、事前にいろんな形でご相談に乗っていくというような、そのようなことも必要になってくるのかなと思っています。

「大きく変化する津久井地域を考える」シンポジウムについて

記者: 日程のところで一点、確認させてください。27日の18時30分から、大きく変化する津久井地区を考えるシンポジウム、これは事件の前からずっと続いているものだと思うのですけれども、今回、ここで、建て替えの話であったりとか、事件に関連したことについて、知事の方からご発言をされる予定というものはありますでしょうか。

知事: 今回、建て替え問題、つまり、津久井やまゆり園の建て替え問題というのは、特に、この中では議題になっていないと思います。まず、人生100歳時代ということについて、私が講演をした後、そういった時代の中で、この津久井地域というものをどのようにして活性化していくのかということ、それを皆さんと共に議論をしようと、そういうことをしたいからということで、地元の方からご要望があったので、私の方から出かけていくということであります。

(以上)

神奈川県

このページの所管所属は 知事室 です。