定例記者会見(2017年4月18日)結果概要

掲載日:2017年4月20日

発表事項

オリンピック・パラリンピックに係る役割分担・費用負担について

 発表項目に入る前に、一言申し上げます。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催に向けた役割分担・費用負担についてであります。
 本日、午前11時から、関係自治体等連絡協議会幹事会が開催されました。この幹事会で、今回、年度末までに結論が出せなかった理由や今後の見通しについて、東京都からは、作業チームで、業務内容、経費などについて、引き続き精査する必要があること、今後、組織委員会、東京都及び国の三者協議の場で、作業チームでの取りまとめ結果を踏まえて、結論を出す必要があること、こうした手順を踏むためにはさらに時間を要すること、などの説明がありました。
 しかしながら、この説明内容は、到底納得できるものではありません。小池都知事は、競技会場を有する関係自治体に対して、3月末までに決定すると明言されましたので、われわれ関係自治体は、小池知事の言葉を信じて、これまでお待ちしていましたが、裏切られた思いであります。本県としては、現時点にあっても、役割分担・費用負担が決定されていないことは、ゆゆしき事態であると認識しています。江の島での大会開催には、湘南港利用者の艇の移動や、漁業活動との調整など、様々な準備が待ったなしの状況となっています。そこで、大会を成功に導くため、今後取るべき対応について、速やかに、腹案をもって、関係自治体とご相談しながら検討してまいります。最後に、このような状況では、来年実施されるプレプレ大会の開催が危ぶまれる非常事態であることを、組織委員会や東京都には、しっかりと認識していただきたいと思います。

具志堅幸司さん、成田真由美さんが「KANAGAWA事前キャンプアンバサダー」に就任します!

 それでは、本日の発表項目です。まず、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の事前キャンプ関連についてお知らせします。
 本県の事前キャンプの誘致活動をより強化するため、今回新たにKANAGAWA事前キャンプアンバサダーを任命します。アンバサダーには、本県ゆかりのオリンピアン具志堅幸司さん、パラリンピアンの成田真由美さんにご就任いただきます。任命式は、4月19日、水曜日に、本庁舎3階の第2応接室で行います。お二人には、海外各競技団体のキーパーソン等と面会する際に、県内の競技施設や宿泊施設の情報をとりまとめたパンフレット「KANAGAWA事前キャンプガイド」を用いてPR活動を行っていただく予定であります。今後も、より多くの県民が、事前キャンプを通じて、海外のトップアスリートの練習風景を目にしたり、各国地域の方々と交流できる機会をつくってまいります。

JOCとパートナー都市協定を締結します!

 次に、このたび、公益財団法人日本オリンピック委員会、JOCと神奈川県は、パートナー都市協定を締結することになりました。
 JOCパートナー都市協定は、トップアスリートの選手強化による国際競技力向上や、自治体におけるスポーツ振興などにおいて、JOCと都市が、相互に支援と協力を行う制度です。本協定は、東京2020大会に向けてだけでなく、2020年以降も見据えて取り組んでいくものです。この協定に基づき、JOCが神奈川県のスポーツ振興事業にオリンピック選手の派遣などの協力をする一方、JOCの加盟団体が実施する日本代表チームの練習等に、神奈川県が所有するスポーツ施設を提供し、トップアスリートの選手強化に活用します。調印式は、4月21日、金曜日に、東京都渋谷区の岸記念体育会館で14時30分から行います。本県としては、今後、本協定を通じてJOCと連携し、日本のスポーツの競技力向上や本県のスポーツ振興に取り組んでまいります。

第3回全国高等学校日本大通りストリートダンスバトル出場チームの募集開始について

 次に、全国高等学校日本大通りストリートダンスバトルについてです。
 県では、文化芸術の魅力で人を引きつけ、地域のにぎわいをつくり出す、マグネット・カルチャー、略してマグカルの取組みを推進しています。この取組みの一環として、「第3回全国高等学校日本大通りストリートダンスバトル」を開催いたします。このイベントは、県と株式会社ジュピターテレコム、ジェイコムの共同主催事業として開催いたします。決勝大会は、平成29年11月12日、日曜日に、県庁前の日本大通り特設ステージで行う予定であります。募集対象は、ストリートダンスに取り組む全国の高校生のチームで、1チーム当たり10名以内とします。あしたから出場チームの募集を開始します。
 また、3回目となる今回は、参加チームの募集とあわせて、優勝校が持ち回る優勝旗のデザインを、全国の高校生から募集します。優勝旗のデザインの募集は、4月25日、火曜日から行います。全国の高校生の皆さんからのご応募をお待ちしております。

Together動画10万回突破

 発表項目については、以上ですが、1つご報告いたします。
 4月5日の会見で発表しました海外向けのPR動画「Together」ですけれども、おかげさまで、つい先程、再生回数が10万回を突破しました。国別では、ベトナムでの再生回数が最も多く22%、続いてタイ、メキシコとなっていまして、海外向けのPRという狙いが、うまく展開できているのではないかと思っているところです。引き続き、50万回、100万回を目指して、アピールしていきたいと考えています。

知事出席主要行事

 知事出席主要行事については、事前に送付した資料のとおりですが、そのうち、1件お知らせがあります。昨日発表していますが、アサヒスーパードライ特別ラベル東京2020大会神奈川県ラベルの発売に先立ち、アサヒビール株式会社から、4月24日、月曜日の9時30分より、本庁舎3階の第2応接室において、本商品のご紹介をいただきます。アサヒスーパードライ特別ラベル東京2020大会神奈川県ラベルとは、東京2020オリンピック競技大会において、神奈川県内で開催されるセーリング、野球、ソフトボール、サッカーの各競技のシルエットが入ったもので、4月25日、火曜日から発売されます。商品を通じた東京2020オリンピック競技大会に向けた盛り上げのため、記者の皆様におかれましても、ぜひお越しいただきたいと思います。

津久井やまゆり園芹が谷園舎の訪問について

 最後に、津久井やまゆり園芹が谷園舎の訪問についてコメントいたします。
 4月24日、月曜日の10時40分から、津久井やまゆり園芹が谷園舎を訪問いたします。津久井やまゆり園の利用者のうち、現在も津久井やまゆり園で生活している約40名の方々が、4月21日、金曜日に芹が谷園舎に移転する予定でありまして、移転後の状況を確認するために訪問いたします。既に、4月5日に約60名の利用者の方々が移転されておりまして、今回40名の方が移転することで、津久井やまゆり園の利用者の皆さんが、ようやくまとまって一緒に生活することができるようになりますので、皆さんの様子や、生活の環境を、私の目でしっかりと確認したいと思っています。

質疑

オリンピック・パラリンピックに係る役割分担・費用負担について

記者: 冒頭に説明のありました、東京五輪のいわゆるきょうの幹事会の受け止めということでございますが、当初から立候補ファイルのとおり、全額組織委員会の負担ということをおっしゃっておりましたが、要望活動から3月末に返事がなかったという流れの中で、知事としてはきょうの幹事会というのはどのような位置付けとして受け止められて、認識されていたのかということと、あと期待はどれくらいあったのかということ、まずお願いします。 

知事: 小池知事から、3月31日までに結論を出しますということをおっしゃっていただきましたので、それをずっと待っておりました。なかなか来ないなという中で、3月31日に東京都の事務局の方から、4月のなるべく早い段階で幹事会を開くから、ということがありましたので、その幹事会は、費用負担・役割分担についての答えがいただけるものだと期待をしておりました。
 ですから、皆さんからも、いつまで待つのですか、いつまで待つのですかと言われておりましたけれども、とりあえず幹事会まで待ちましょうということで待っておりましたけれども、先程申し上げたように、まさにゼロ回答ということでありまして、もうがっかりしたというのが正直なところであります。

記者: 非常に強い言葉で、残念な気持ちを表しておられましたが、その説明の中で、いわゆる立候補ファイルに基づいた費用負担であったりとか、現段階での考え方のようなものは示されたのですか。 

知事: 先程終わったばっかりなので、課長が帰ってきましたから概要を報告してください。私も内容を十分には聞いていない、結論しか聞いていないので。

セーリング課長: 先程、幹事会の方から戻ってまいりまして、幹事会では、役割分担・費用負担について、具体的なコメント、今おっしゃられたように、例えば検討状況がどうなっているだとか、そういった具体的なことに関するコメントは一切ありませんでした。

知事: こちらから言ったのですよね。

セーリング課長: はい。こちらから、例えば、いつ頃示していただけるのか、といったような質問もしたのですけれども、それに対しても、なるべく早く示したいというコメントはありましたが、具体的な時期等についてはコメントがなかったということです。

記者: 現時点では全然進展がみられないという認識かとは思うのですが、先程おっしゃられました、腹案をもってしかるべき対応ということを以前からおっしゃられていましたけれども、今後の展望はいかがですか。  

知事: 関係自治体にきちんとお話をして回って、どこまで皆さんの統一した行動が取れるかどうか、まずはその辺りを探っていきたいと思っています。それぞれ競技の性格が違いますから。各開催自治体の持っていらっしゃる、置かれている状況が違うかもしれませんけれども、合意できるところがあれば、一緒に行動した方がより大きな力があるのではないかと思うので、当面は関係自治体にしっかりとご説明して、共同歩調を取れるかどうかといったことを探っていきたいと考えています。

記者: それはいつ頃までというのは。 

知事: 関係自治体、先方さんがどういう状況にあるかということ、そういうのも含めながらということになっていくと思います。まずは、アクションをここから開始したいと思います。

記者: 例えば夏とか。プレプレ大会が来年の夏ということで、まあ一年前というような節目もあろうかと思うのですが、もう一歩踏み込んで何か。

知事: なるべく早くでしょうね。本当に、おっしゃったとおり、来年のもう夏ですから。本当にもう時間はないです。ですから、焦っています。

記者: 先程知事も漁業関係者との関係も待ったなしだとおっしゃっておりましたが、実際にあちらの方から苦情とか質問とかは、どういう状況にあるでしょうか。

セーリング課長: 漁業関係者の皆様からは、具体的なことを示していただかないと、例えば漁業にどの程度影響があるのかということについても、なかなか指摘できない。ですから、なるべく早く具体的なことを示してほしいということが、一番いただいているところでございます。

記者: 五輪についてですが、費用負担について、まずアクションで、なるべく早くということですが、スケジュール感として、どういうふうな想定をしてらっしゃるのか示していただきたいんですけれども。

知事: なるべく早くとしか言いようがないです。先程申し上げたように、各開催地によっていろいろ状況が違うかもしれない。神奈川県の場合には、いろいろありますけれど、特にセーリングです。セーリングというのは、いつも申し上げておりますが、実際に生活をされている海を使う。1千艇にも及ぶ艇を移動させなければいけない。そういった、1件1件地道にやっていかなければならない、そういう仕事があるわけです。それも進めるためには、費用負担のあり方、役割分担が明確になっていないと、われわれも交渉を始められないということになっていますので、われわれは、一番そういう意味でいくと切羽詰っているかもしれない。
 そういう意味からすると、われわれ神奈川県としては、もうタイムリミットはとっくに過ぎているという認識ですから、早く早くということで言ってます。関係自治体の皆さんに当たってみたときに、その辺りの温度差があるのかないのか。これは当たってみなければ分からない。ということで、具体のアクションを起こしながら、その辺りを探って行きたいと思っておりますけれども、早くという気持ちは変わりません。

記者: 現時点では、関係自治体の方の、どういう反応をしてらっしゃるのかということは把握していないのですか。

知事: 現時点では把握してないです。前に統一行動を取ったとき以降、特に具体の話はしておりません。われわれはずっと待っていたところでありますから。きょうの会議も先程終わったばかりでありますから、そのリアクションといったものをお互いに交換しながら、作業が始まっていくものだと思っています。

記者: 関連ですが、なるべく早く行動を起こすということですけれども、例えば、関係自治体との調整なり協議なりというものは、今月、月内にも始められるか、そういうところですか。

知事: そういうことです。まず、事務局レベルでいろいろと情報交換をしながらやっていくという作業をすぐに始めるということです。

記者: その上での、具体的なアクション、知事としてできればこのくらいの時期までにはという思いはありますか。来年度の予算編成の着手の動きなんかとの兼ね合いとかも当然あると思うのですけど。

知事: 本当に早くとしか言いようがないのです。逆に、いつ頃までにと言ったら、それが「そこまでは待てるのか」と思われたら困りますから。待てない状況を過ぎているということでありますから、早く早くということです。

記者: プレプレ大会の開催が危ぶまれるという相当強い表現をお使いになられたんですけれども、これは具体的に、危機感としてはもう少しどういった部分をお持ちになっていらっしゃいますか。

知事: プレプレ大会をやるときにも基本的には艇の移動ということが必要になってくると思うのです。そのときに、所有者の皆さん一人ひとりにご了解をいただかなければいけない。そのときに、当然補償の問題が出てきますから。移動に係る経費もありますから。そういった辺りのところをどうするのかという話も出てきますから。
 ですから、そこのところが整理されないと艇が移動できないままに時間が過ぎてしまうと、大会ができなくなるという最悪の状況もあり得るということです。

記者: 県としては、決まらなければ、実際に補償の金額だとか、実際の艇の移動の費用負担というのを肩代わりしてやるようなつもりは全然ないということですか。

知事: とりあえず、われわれの要求をしっかりと伝えていくということです。

記者: 知事も今おっしゃった、ある程度腹案を持ってというようなお話をされていましたけれども、具体的にどういう行動に出るのか。既に一度関係自治体で要請はしているわけであって、それでも今回締め切りには間に合わなかった。また前回と同じようなことを想定しているのか、違うアクションを想定しているのか、そのへんどのようにお考えですか。

知事: これも実際に関係自治体の皆さんとお話をしてみた上で、自ずとどういう形になるのかということが見えてくると思います。

記者: 現時点での知事のお考えとしては、どういうイメージですか。

知事: いろんな選択肢があると思いますけれども。前回、知事がみんな集まって、回っていくというような形になりましたけれども、あのような形になるのか、それとも違う形の表現になるのか、その辺りは自治体の皆さんと相談してみないと分からないと思います。今の段階では。

記者: 自治体との協議ですけども、事務方での情報交換だけではなくて、物事を早く進めるためには、首長同士のリーダーシップというのが大事だと思うのです。知事が開催自治体を直接ご訪問されるという形になりそうでしょうか。

知事: そこまでは、今考えていないです。まずは事務方同士で情報交換しながら、どう対応するのか。それぞれの競技における特性もあるでしょうし、それぞれの自治体が抱えていらっしゃるいろいろな状況もあるでしょうから。まずは、そういったことを整理したうえで、どういった形で対応するのが一番効果的なのかといったこと。それを探っていくということになると思います。

記者: きょうの結果を受けて、知事、要望した他の首長と同一歩調かとは思うのですが、個人的にと言いますか、知事ご自身として、小池知事に直接何らかのアクションを起こされるご予定とかはあるのですか。

知事: 本来は、向こうから私の方に言ってくるべきものではないでしょうか。こちら側から、どうなのですかという筋合いのものではないと思います。3月末までに返事しますと言って、返事ができないのであったら、普通、すいません、返事できませんとおっしゃるのが筋ではないですか。私の方から、どうなっていますかと電話して聞くというのも、これは筋が違うのではないですか。

記者: 東京都の対応が、ゼロ回答だという話もありましたけど、ここで一方国ですけど、なかなか存在感を出していないのが現状だと思いますけれど、知事としては、今後、国への要望ですとか、若しくはご相談も含めてですけれど、どのように対応していくつもりか伺えますか。

知事: 国とどう交渉をするのかというのも東京都の仕事だと思っています。そういったところもしっかりと進めていってくださるということ、これは当然のことだと思っています。そういうことも含めて、3月31日までに、結論を出すというふうに言ってくださったと私は認識しておりましたから、先程申し上げたように裏切られた思いだということです。 

記者: 腹案でしつこくて申し訳ないですけど、今回、他の自治体と共同で何かアクションを起こした場合に、それは実際に東京都なり組織委員会を動かすだけの効果があるものなのでしょうか。どの程度、確信をもって対抗手段をとられるおつもりなのか。

知事: 交渉事ですから。どこまでどうなるのかということを全部分かった上で、動くものではないと思います。できることを一つ一つやっていくということだと思います。

記者: 動かすだけの手段であるというふうに思っている。

知事: それはやってみなければ分からないです。

記者: これだけ都の動きが止まってしまっているということの影響についてなんですけど、都議会選挙に向けて都知事の頭が一杯になっているのではないかと、お感じになるようなことはありますか。

知事: それは分かりません。私は。東京都はいろいろな豊洲の問題もあって、都議選も近いしということもあって、いろいろテーマがあるのは、よく分かりますけれども、しかし、東京オリンピックという「東京」と名を付けた世界に向けた大イベントを控えているわけです。それを後回しにするという発想はあり得ないと思います。

記者: 腹案の件で改めて、先程も質問でありましたけども、従前から要請活動といったことはされてきたかと思うのですね。それで東京都に響いていない。その中で何らかの実力行使を伴ったことをされるお考えがあるのか。例えばプレプレ大会は神奈川県ではできないといったようなことを含めて、実力行使に訴えるということは考えられるのか。

知事: 実力行使というのは、何をもって実力行使と言うのか、いろいろあるかもしれませんけれども、われわれとしてはかなり覚悟を決めて臨んでいきたいと思っています。

記者: プレプレ大会は必ず必要ですか。プレプレ大会をやらないと大会はできなくなるのでしょうか。 

知事: 今、現時点ではそう感じています。そういうものだと思っています。プレ大会、そしてプレプレ大会があるのですという、これがセットでオリンピック、セーリング競技だとわれわれは認識しておりますので、それ以外のあり方があるのかないのかということは、現時点では私は知りません。

記者: プレプレというのは、セーリングの独自性といいますか、他の競技と違う部分で、他の自治体より期限が早く来ることになろうと思うのですが、その関係自治体と腹案を練っていく作業の中で、知事の中で、繰り返しになってしまいますけども、仮にいつまでに決まらなければ、個人的に動くと、神奈川単独で動くという部分というのはあるものですか。

知事: それも、実際に関係自治体と交渉を始めてみなければ分からないと思います。意外に話がぱっと進むのかもしれないし、それぞれの中でいろんな状況があって、それぞれ時間がかかるのかもしれないし、それは始めてみないと少し分からないと思います。

記者: 実際に現状としては、決まるまで一切準備には着手しないというわけではないのですよね。

知事: どうですかね、それは。基本的には費用負担の問題がはっきりしないと、交渉事というのは進められないと私は認識していますけれども。

記者: それまでは一切静観しているという、動き出す準備といいますか。

知事: 静観というかアクションを起こすのですけれども。

記者: 先程の実力行使という、何を持って実力行使というのか分からないとおっしゃっていましたけれども、覚悟を決めてというふうにおっしゃってましたけれども、それが具体的にどういうものを想定しているかで知事の怒りの言葉の意味合いも変わってくると思うのですけれども、どういう具体的な想定があるか、もう少し踏み込んでお伝えいただけないでしょうか。

知事: 腹案というのは、出さないことが腹案の力にもなりますから、しっかりとやれることを、ベストを尽くしてやっていきたいということです。

記者: 役割の分担によっても変わると思うのですけれども、いつまでに実際に動き出さないと、プレプレ大会に間に合わなくなるのかというのは、そういう見通しというか、デッドラインはあるのでしょうか。

知事: デッドラインは過ぎているという基本的認識です。そのような中ですから、本当に早く早くということです。1千艇あるのです、船が。1千人の所有者がいらっしゃって、一人ひとりにきちっとご理解いただくという丁寧な作業が必要です。県の職員がそんなにたくさんいるのだったら、またあれですけれども、限られた人数の中でそれだけの作業をこなしていくということの中で、基本的な枠組みが決まっていないというのは、それはもう非常に辛いことです。

記者: その作業自体を神奈川県として取り組まないということを選択肢として、知事は持ってらっしゃるという解釈でいいのでしょうか。

知事: 取り組まないとどうなるかというと、船がそのまま江の島に泊まっているという状況になります。そうすると、レース用の船を泊める場所がなくなります。そうすると自動的に出来なくなります。そのようなことは避けたいと思っています。

衆議院区割り案について

記者: あしたにも小選挙区の区割りの案が審議会の方から総理の方に答申されるのではないかと見通しとしてなっているのですけれども、もう既に去年の段階で知事の意見として審議会の方に意見を出して、神奈川県内でもかなり選挙区は影響があると思うのですけれども、これについては今、どのようにお考えなのかご所見をお願いします。

知事: これは昨年の10月に区割り審の会長から、区割りの参考にするので知事意見を求められました。そこで区割り審の市区町村の区域を分割しない原則、これに基づいて、地元の自治体の意見を集約して11月に回答いたしました。
 この区割り審では現在、有識者の方々が知事意見を参考に日本全体の区割りの考え方を整理し、勧告案を作成しているところと受け止めています。あした、勧告が出されるものと承知していますけれども、座間市長が記者会見で、市区町村の区域を分割しない原則を崩しているのはおかしいではないかという見解を示されました。これは、全くもっともなことだと理解をしております。既に、私の方からもその意向は総務省の方に伝えてあります。

記者: 最後におっしゃった、その意向、つまり分割しないという原則を崩した、崩すという案は、けしからんという意向を伝えているということですか。

知事: 原則があるにもかかわらず、それを崩した案をまとめたことに対して、座間市長が怒っているということに対して、私もそれは理解をしている、もっともだという気持ちはお伝えしてあります。

記者: 知事が伝えたというのは、座間市長に伝えたということでしょうか。

知事: 総務省です。

記者: 総務省に何を伝えたか、もう一度、説明していただけますか。

知事: 市区町村の区割りを分割しないという原則があったわけです。その原則を崩した形での案が出てきたと。そのことについて、座間市長が不快感を示していらっしゃる。その気持ちはもっともだということの気持ちを総務省に伝えてあります。私もそう思いますと。

記者: 伝えたのはいつですか。

市町村課長: 座間市長が先週来られておりまして、その旨を伝えています。

記者: 先週っていつですか。

市町村課長: 確認してお伝えします。

記者: それは文書で伝えたということなのか、もしくは口頭で。

知事: 口頭です。

記者: これに対しては、反応はどのようなふうな反応を。

知事: 反応はまだないです。

記者: 市区町村を分けるということが仮に通ったとしたら、どのような影響が出るというふうに知事はお考えでしょうか。

知事: これは座間市長がおっしゃっていましたけれども、その選挙事務にも非常に重大な影響を与えるということで、それに対する懸念を示されておりました。それがまさに現場の声だと思います。

記者: 去年、知事意見としてまとめた段階では、そこにはかなり配慮して、その市区町村を分割しないようにということをかなり重視してまとめたという思いでよろしいのでしょうか。

知事: そういうことです。そういう市区町村の区域を分割しない原則に基づいて案をつくったということです。

記者: 有権者の感情としては、同じ市区町村で同じ選挙区であるというのは、もっともなことだと思うのですけど、これを分割することによって、その住民同士の対立とまでは言わないまでも、これまで培ってきた政治土壌が崩れたりということに関する懸念は、知事はどのようにお考えになってらっしゃいますか。

知事: そこのとこはまさに座間市長がおっしゃっていたことでありますから。それはやはり現場の基礎自治体を預かる首長としては、そういう不安を持たれるのは、なるほど確かにそうだなと共感をしたところです。

記者: 座間市の13区以外の状況についての現状をどういう情報として把握されているのかということと、県内全体の今度の区割りの方向性について知事としてどのようにお考えになっているのでしょうか。

知事: 市町村分割という事態が起きているのは座間市だけです。ですから、そこだけが違和感を持たざるを得ないというところだと思います。ですから、そういうことに対し、不快感を示されている座間市長の気持ちはよく分かるということです。

記者: 他のところは、昨年出した知事意見は、これは基本的に尊重される方向ということでよろしいでしょうか。

知事: 基本的にそうです。それ以外のところは知事意見が尊重されていると、基本的には。

市町村課長: 基本的には尊重されている部分もありますが、具体的にはあした勧告が出ますので、そこまでは分からないと思います。

知事: あれも、たまたま分かったとおっしゃっていた。

市町村課長: 確認としては、地名の確認しかきておりません。

知事: 字を間違えてないかとか、そのチェックが来たときに1個1個調べていったら、たまたま抜け落ちているのがあった。これは何ごとかというので分かったということで、座間市長が大変お怒りになったという話を私は直接お伺いしました。

市町村課長: 座間市長が来られたのは4月11日でございます。その日にご連絡しております。

記者: 県として分割を確認したわけではなくて、あくまで座間市長が怒っている、不快感を示していることに対してということですか。

知事: そうです。まさにその通りです、私もそう思います、その気持ちは総務省にも伝えておきました、ということです。

棟方志功作の版画紛失について

記者: 昨日、棟方志功さんの版画が紛失したという発表がありまして、県としては財団の方に貸していたと、数百万円で購入したものだったということだったのですけれども、今回は紛失して、しかも3年間くらい探しているというような状態だったということに対して、知事はどういうふうにお考えですか。

知事: これは大変驚きました。このようなことがあるなどということは信じられなかったです。紛失時期は特定できてないです、今。県が県民ホールを直接管理していた時期に紛失したということであるならば、県の責任非常に大きいものがあると思っています。3年前にレプリカであることが判明した際に、芸術文化財団は県に報告し、担当レベルではあったものの、県はそのことを承知していたということです。
 しかし、この3年間何の措置も講じてこなかったというのは、非常に残念なことでありますけれども、危機管理上の意識が低いと言わざるを得ないです。大変残念に思っています。

記者: そうすると県としての管理の責任というか、反省すべき点はあったというふうなご認識ということですか。

知事: 情報が上がってきた段階で、3年間そのことを明らかにしなかったということについては、大きな責任があると私は思います。

記者: 県所有のものということで、県民の財産ということでもあると思うのですけれども、今後、まだ見つかっていないということですけれども、何かご対応はどういうふうに考えていますか。

知事: きのう、所轄の警察署、加賀町警察署ですけれども、県と芸術文化財団で被害届の提出について相談いたしました。そのときに確認すべき事項がいくつかあった。例えば、県が購入した際に本物であったという証明、それができるような書類があるのかないのかとか、緞帳の作成過程がどうだったのかとか、様々な確認すべきことというのがあった。そのことを指摘されましたので、その場で被害届というのは受理されませんでした。
 そしてまた、そういうことを踏まえながら、本日改めて、所管する警察署と相談するということになっています。やはり、大変貴重な作品が盗難にあっていた可能性もあるわけですから、それは警察にしっかりと対応してもらわなければいけない出来事になるのではないかと基本的には思っていますけれども、そういう、いろんな確認事項があるならば、それに対してちゃんと対応してから、向き合っていくということになると思います。

津久井やまゆり園について

記者: 来週やまゆり園の芹が谷園舎を訪問されるということなのですが、知事としては具体的にどういう部分をしっかりと見て行きたいなというふうにお考えになっているのですか。

知事: 利用者の方々が、新たな生活環境に慣れていただいているのかどうか。どのような様子で生活されているのか。ご不便をお掛けしていないかどうか。職員の皆さんもしっかりと、不安なく働けているのかどうかといった辺りを、直接この目で確認をしていきたいと思っています。それから、利用者の移転に先立って、居室などの改修工事も行いました。その工事の実施状況なども確認をしていきたいと思っています。

棟方志功作の版画紛失について

記者: 棟方志功さんの件ですけれども、知事として、県の財産が紛失したということについて、県民へのメッセージというか、お言葉はありますか。

知事: 貴重な棟方志功さんの作品、県の財産が、いつの間にかカラーコピーにすり替わっていたという、ミステリーのような出来事でありますけれど、そういうことが起きた今、原因究明を徹底的にやっていきたいと思っています。それとともに、その情報を県として把握していながら、3年間も対応できなかったといったこと。いろんな思い込みがあったと聞いています。どこかにしまい忘れているのではないかとか、中にあるはずだといった、様々な思い込みがあったと聞いていますけれども、情報公開ということについて、全国に先駆けてやってきたこの神奈川県としては、そういったことを明らかにしなかったということは、非常に、まずかったと思っておりまして、そういう点では、県民の皆さんにお詫びをしたいと思っています。

記者: 担当者の方が把握していながら、内部の情報共有というのも十分ではなかったかと思うのですが、そういった経緯を検証したりするお考えはありますか。

知事: これは、今回のようなことが2度とないようにしていかなければいけないと考えています。県が、どういう美術品等々を持っているのかということを、全部リストにして、それをどのようにして保管していくのか、どうしていくのかといったこと、こういったことについて、本日夕方に庁内の検討会議を開催いたします。そして、紛失したものがないか一斉点検を行うとともに、それぞれの保管場所や展示方法に応じた盗難防止策などを検討して、実施してまいります。それとともに、改めて管理団体職員に、危機管理意識の徹底といったものを図っていきたいと考えています。

記者: 今回の3年前に、情報があったということなのですけれども、担当者の処分とかそういう話になってくるのでしょうか。

知事: 現時点では、それは決めていません。これからの調査、どういうことがあったのかということを調べた上で、考えていきたいと思っています。

記者: 事実関係の究明を、まず。

知事: まずは、そうです。まずは、どこにあるのかです。早く見つけないと。誰かが盗んでいったのなら、それは、犯人も逮捕していかなくてはいけないでしょうし。どこかに置き忘れたのか、どこかでたまたまコピーとすり替わっていて、実はどこかにぽんとあったということなどになるかもしれないですし。それは、調べてみないと分からないです。

記者: 先程の一斉点検は、いつぐらいまでに期限を設けているのですか。

知事: 出来る限り早くやっていきたいと思います。

(以上)

神奈川県

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