子育てと仕事―未就学児と教室運営―家族との絆を強めるわたしらしいワーク・ライフ・バランス

掲載日:2017年3月16日

横浜市 宮崎 きょうこ さん

宮崎きょうこ

 元々営業職で仕事にやりがいを感じている中で、出産と転勤などが重なり職場を退職した。
自分が小さい時は、母親がいつも近くにいてくれて心が安定していたと感じていたので、当たり前のように我が子の近くにいたいと思った。けれど、世の中の流れ的にも、そして今まで仕事が好きだった自分自身のことを考えてもどうにか仕事をしたいという気持ちもあり悶々とした日々が続いた。
 親族にいる経営者の言葉で、『人生で自分はこれをやったんだ!というものがあると達成感は違う』という話を聞いた時、わたしは我が子が幼稚園に入るまで毎日生活を共にしながら、アイシングクッキーの教室を開くことに決めた。
 なぜアイシングクッキーだったかというと、かわいいと思いワクワク感があったこと、ケーキ講師の経験もあったこと、そして今後の流行りも考えた。
 また、初期費用がそこまでいらないことも大きな理由だった。
 それからカフェやフリースペース、時には自宅でお教室事業をはじめた。

 子どもを保育園にいれず0歳の頃から動きはじめた。どうやって理想のワーク・ライフ・バランスを追求したか。

(1)家族の協力は不可欠 
 家族に何度もプレゼンテーションをした。
  どんな理念があって、ビジョンがあるのか。こんなお客様に来て欲しいから自分はこんな行動をする、など。
 10年後の教室の見通しも話した。 
 応援してくれるまで話し込む。それをしないと、何かあった時に協力をしてもらえない。保育園に通っているわけではない子どもを見てくれるのは主人だけしかいないのだ。
 祖父母が一緒に住んでいるわけでもなかったので、主人、子どもと家族全員でアイシングクッキー教室をしている気持ちでいつも心強かった。
 わたしの想いに賛同してくれた主人には感謝しかないし、話し合うことで喧嘩もあるけれど、そこまでして話し合わないと必ず軋轢がでてくると思う。

(2)資格を取得した
 資格がなくても活躍できる人はできる、とは思ったが、自分には時間がなかった。
 昼間は子どもとしっかり向き合いたかったので、 資格を取ることで独学でやらなければいけない様な細かいことも一気に網羅でき、最短で自分がこれからやりたいことに対しての全体像をつかむことが出来た。
 その後も資格を取得した協会ではいい刺激をもらえる仲間ができた。
 資格を取る初期費用に正直はじめドキドキしたが、自分の判断は間違っていなかったと思う。

(3)自分はプロだと意識づけた
 アイシングクッキーを含むシュガーの世界は奥深くまだまだだと思うことはあっても、生徒さんに対してはプロの先生であるべきだと強く思った。
 自分の子どもは未就学児なのだから、通常家にいるわけだが、レッスン中は生徒さんに会わないよう主人と外にでてもらっていた。
 子どもが部屋に入って来てしまったり、時に泣き声がしてしまったら生徒さんに気を遣わせるし、何より自分が先生から母親に戻ってしまう。
 本当に家族の協力が不可欠だが、しっかり仕事として責任を持ってやりたいという意志が固かったので、家族は理解して協力をしてくれた。

(4)子どもが寝た後の時間の使い方
 レッスン以外の事務作業やSNSの更新、レッスンのサンプル作りや自分自身の練習などは子どもが寝た後行った。でも小さい時はよく泣く子で、いつ泣くのかビクビクしながら急いで作業をしていた。おかげで今思えばおざなりになったことが沢山あったと思うし、事業としてのスピード感はなく、自分に対するストレスも大きく辛い時期も長かった。
 そんな時は一旦シュガーは忘れてイヤホンをつけて大音量で好きな音楽をきいて踊った(主人がいない時を狙って)。自分がスカッとするストレス発散方法が家にあってよかった、と思った。

(5)続けることが大切
 続けることが大切。でも、お金をいただいて運営していく身としては、全くお客さんがいなかったら続けたくても続けられない。
 厳しく自分の時間を管理することも必要だし、逆にオフになる時間も意識的に自分で作っていく。
 子どもの成長と共に、これからは新しいものを提案していく発想力とスピード感をもち、そして誠実な教室運営を続けたいと思う。
 今年で3年目になるお教室は、幼稚園に入園する子どもの成長と共に大きく飛躍する年にしたいと密かに思っている。
 だって自分はもっと色々なことに挑戦できるし、無限の可能性がある!!と自分に期待をしているから。
 そして、お教室という形から自分が表現したいものを実現していくためのブランドとして周知してもらえるようになりたいと思う。その為にやっと落ち着いて努力し、自分と向き合える時期がきた。続けてきてよかったと思っている。

 わたしにとってのワーク・ライフ・バランスは、家族が基盤にあり、家族と仕事のバランスを心地いいバランスで保つことである。わたしはまだまだ追求途中だけれど、これから何かやりたいけれど勇気が持てないというママさんの参考になれば幸いです。

神奈川県

このページの所管所属は 産業労働局 労働部 労政福祉課 です。