マグカル・テーブル(第9回)会議結果

掲載日:2016年2月29日

審議(会議)結果

次の審議会等を下記のとおり開催した。

審議会等名称

マグカル・テーブル

開催日時

平成27年12月18日(金曜日)17時00分から18時30分まで

開催場所

神奈川県新庁舎5階 第5会議室

(役職名)

出席者

黒岩祐治、東幾世、島田京子、白井貴子、杉本圭司、鈴木伸治、長倉勉、(座長)西川りゅうじん、平澤創、眞野純、横内謙介、薄井英男

次回開催予定日

平成28年5月

問い合わせ先

文化課マグカル推進グループ 酒井、高橋

電話番号 045-210-3806

ファックス番号 045-210-8840

フォームメール(以下をクリックすると、問い合わせフォームがご利用いただけます。)

県民局くらし県民部文化課のホームページ

下欄に掲載するもの

議事録

議事概要とした理由

審議(会議)経過

■マグカル担当課長

 それでは、定刻でございますので、ただ今から、第9回マグカル・テーブルを開催させていだきます。はじめに知事よりご挨拶申し上げます。

 

■知事

 大変お忙しい中ありがとうございます。マグカルもだんだん熱が入ってまいりまして、形が見えてきたかなと。そのような中で、マグカル事業は急がなければならないというような状況が出てきています。といいますのは、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会で江の島がセーリング競技の会場に決まりましたけれども、その前年の2019年にラグビーワールドカップの決勝戦が横浜の日産スタジアムで開かれることとなりました。2020年のオリンピック・パラリンピックでのいわゆる文化プログラムでマグカル事業を間に合わせようとしていましたけれども、1年前倒しをしなければならない。私もロンドンのラグビーワールドカップを観に行きましたけれども、私の認識が甘かったのですが、まさに世界3大スポーツというだけあって、オリンピックと並び立つほどのビックイベントだということが分かりました。そして色々話を聞いてみますと、日産スタジアムは7万2千席あるんですけれど、3万6千席は外国人の方になると。ワールドラグビーがチケットを半分持っているから、3万6千席は必ずそうなると。4万人くらいの外国人の方が来られるという中で、だいたいラグビーのお客様というのは、20日以上滞在するということです。こういう人たちは、ラグビーをずっと見ているわけではありませんから、どのようにご案内するかという中で、まさにマグカルが大きな力になるなと思っておりますので、2019年には、そのリストがずらっと並ぶという形までもっていってもらいたいと思います。

 そのような中で、先日KAATで初めてオリジナルで作ったミュージカル「HEADS UP!」、今日はたまたまお出でいただいておりませんけれども、ラサール石井さんが渾身の力をこめて作っていただいた作品が、非常にいい作品に仕上がりまして、大変な話題作となりました。こういったものをどんどん作っていって、コンテンツを充実させながらやっていきたい。

 そのような中で、一つのイメージですけれども、焦点をあえて絞るために、ミュージカルというものに特化した形がいいのではないかと。ミュージカルあふれる神奈川というものを作っていくということが、一つの目標としてはいいのかなと。ミュージカルを幅広い意味で捉えて、リ・古典でやったような古典のものも含めて、幅広い形でミュージカルという仕掛けの中でもっていくのが、一番分かりやすいし、外国人を呼び込むためにもハードルが低いのかなと思っております。

 そういった中で今日は貴重なお時間ですので、よろしくお願いしたいと思います。

■マグカル担当課長

 この会議につきましては原則公開となっております。議事録につきましては、ホームページ上で公開とさせていただきますので、ご了承いただきたいと思います。なお、本日の傍聴人はおりません。それでは、進行については、座長を務めて頂いております西川りゅうじん様にお願いしたいと思います。よろしくお願いいたします。

 

■座長

 委員の皆さん、本日もお忙しい中、お運びいただき、ありがとうございます。先ほど黒岩知事からお話がありましたように、2019年のラグビーワールドカップ、そして2020年のオリンピック・パラリンピックに向けて、さらに文化の力で、マグネット・カルチャーで、神奈川県をご一緒に盛り上げていきたいと思います。

 国はGDP600兆円を目指すと言っています。一部ではGDPとは国内総生産ではなく、「がんばってもできっこないプラン」の略だなどと言われていますが、「がんばってできるプラン」にしていきましょう。

 地方創生によって地域を盛り上げ、GDP600兆円にするということですが、黒岩知事も菅官房長官に何度かお話されているように、地方創生と言えば、昨今、どちらかといえば、神奈川県をはじめ大都市部の消費や生産、あるいは文化や輝きを分けて、それを地方の過疎地域にバラ撒いていくようなイメージに取り上げられがちなところがあるように思います。

 そうではなく、大都市部がある自治体もない自治体も、黒岩知事がおっしゃっているように、各地域ごとに各々がマグネットを創っていくべきです。大都市部が持っているケーキを分けて地方にくださいよというのは本来の地方創生ではありません。ぜひそういった意味でも、マグカル・テーブルが中心となって神奈川県から本物の地方創生を創っていければと思います。

 それから、先ほどの黒岩知事からのミュージカルで神奈川県を盛り上げようというお話は、当初、このマグカル自体が神奈川県を東洋のブロードウェイにしようじゃないかということから始まったわけですよね。香川県は「うどん県」を掲げて全国的に広がっています。大分県は「おんせん県」で商標を取ろうとしたら取れなかったんですね。それで「おんせん県って言っちゃいましたけん」でPRをスタートし、その後、「おんせん県おおいた」で商標が取れたようです。同様に「ミュージカル県」では商標は取りづらいでしょうが、未病も商標を取ったようですし、ぜひ「ミュージカル県」として盛り上げていきましょう。

 では、議題に入らせていただきます。議題の1「平成27年度マグカル事業の実績」、議題の2「平成28年度マグカル事業の事業展開」、二つ続けて事務局から説明をお願いいたします。

 

■事務局

 議題1について資料1に基づき説明。

 今年実施いたしました、ベトナムフェスタの関係で、藤川様からご説明いただきたいと思います。

 

■藤川氏

 この前9月に、文化プログラム、経済プログラムの合計3日間、インターコンチネンタルホテル、日本大通り、そして県庁を使いまして、ベトナムフェスタin神奈川というベトナムを紹介するイベントを開催いたしました。18日にインターコンチネンタルホテルで経済プログラムに先立ちまして、オープニングセレモニーを行いました。なんとベトナムトップの書記長までご参加いただきまして、盛大に行いました。

 その次に、今回テープカットというものではなくて、フラワーセレモニーという、神奈川県とベトナムの花を使って、最後に関係者の方々に一花を添えていただいて、絵を完成させることで、両文化の絆を深めていきましょうというセレモニーに変えまして、花のアートを作るという形でセレモニーを行いました。

 そして19日、日本大通りと神奈川県庁を使いまして、フェスタを開催いたしました。まずオープニングイベントといたしまして、ベトナムの駐日大使と前大使、そして今回親善大使としまして剛力彩芽さんを招きまして、剛力さんに親善大使の任命式を行いました。こちらも日本に留学しているベトナム人の留学生とイタリア人の留学生、横浜デザイン学院という学校に通っているのですが、その生徒達が書きました両国の友情をテーマにした絵を花の絨毯で作りまして、約7000本の花を使ったのですが、その大半を神奈川県とベトナムの花を使いました。そこに、約40人近い方々が参加をしまして、ベトナム人と神奈川県民が一緒になって作品を作りました。

 今回ベトナムフェスタの大きなプログラムとしましては、本国の方から色々なアーティストを招きました。その一つが水上人形劇です。これは大人気で、僕は間近の本部に居たのですが、一度も見られなかったという状態で、もう少し広い会場が必要だったなというくらいの大人気でした。そして、日本大通りにつきましては、メインステージの方では、文化交流イベントを色々とやっておりまして、こちらは在日ベトナム人を中心としたダンスパフォーマンス、もう一つは、招聘アーティストとしまして、ベトナムのスマップと言われている、向こうのアリーナコンサート、5会場くらいで1会場で何万人くらい集めるような人気の歌手ですが、この3人がたまたまのきっかけで来ていただきまして、コンサートを行いました。すごくいい音楽で、会場はとても盛り上がり、本格的なベトナムの音楽を紹介できたなと思います。

 県庁の3階の大会議場で、こちらも一つのステージを作りまして、こちらはどちらかというと、文化的なステージで、絵を紹介したり、映画を紹介したりと。白井さんにも参加していただいたベトナムの音楽のコンサートとか、あとは河村隆一さんと知事による、これはベトナム留学生が見た神奈川県といったもので、今後のインバウンドに関わってくるような、問題提起の座談会で、大会議場が超満員となるような盛り上がったイベントになりました。日本大通りも両日ともすごい人で、食事を買うのにも相当時間がかかるくらい、天候にも恵まれまして、すごい良いお祭りになったと思います。

 最後のエンディングとしましては、やはり在日のベトナム人の方々で、何らかの理由により結婚式を挙げられなかった方々に、結婚式を挙げませんかということで、おそろいのアオザイをこちらで作って提供しまして、知事に立会人になっていただきまして、ベトナムウェディングセレモニーといったものを行いました。当初は、20組申し込みがあったのですが、最終的には11組の参加となりました。クロージングセレモニーについても、全出演者が並びまして来年もやるぞという形で終わりました。

 今回、色々と当初の計画というのは、元々協賛金についても450万円くらいを集めようとしていたのですが、蓋を開けると約1000万円を超える協賛金が集まりました。また、出店ブースも目標は60ブース出店料450万円を上回る79ブース、930万円の出店料ということで、事業規模は当初予定していたよりも大きな収入のあったお祭りとなりました。

 また、来場者数も当初20万人を考えていたのですが、その倍となります40万人という来場者が集まりまして、うれしい悲鳴といいますか、飲食ブース用の水が初日の午前中でなくなってしまい、ラーメンが作れないというような状況になってしまいました。職員の方にバケツリレーをしていただき、水を確保したというような賑わいでした。すごく僕から見てもいいイベントだったかなと思いまして、何が良かったかというと在日ベトナム人の方がたくさん来ていただいて、喜んでくれたんですね、SNSやブログを見てもいいことを書いてくれて。今後も継続的に開催されればいいなという感想です。

 

■事務局

 議題2について資料1に基づき説明。

 

■座長

 ありがとうございます。皆さんの今までの議論が具体的なアクションプランとなり、実現化につながっています。さらに盛り上げていくためにご議論いただければと思います。

 国はフランスに負けない文化立国を目指すと言っていますが、神奈川県は文化立県、ミュージカル立県、地劇立県を目指して、このマグカルを中心に活動しているわけです。

 いろいろなご報告とこれからの展望についてのお話がありましたが、皆さんで自由にご議論いただければと思います。まず、人材の育成について、パフォーミングアーツアカデミーの塾長として携わっていただいた横内さんはどうですか。

 

■横内氏

 とりあえず今やっていますけれども、出口というか、育成される側の目標がないと難しいのかなと。最初の盛り上がりに比べると、地道にやっていますけれども、ここらへんで起爆剤が必要だぞと思っています。この先に何をやるのか、どこで発表するのか、公演に出るとか、ということを、やっぱり晴れ舞台を用意してあげないと若者達に興味を引き続けるということは難しいと思っていて、今、薄井さんらとともに計画を練っているところです。再来年くらいまでの間に、何か一つちゃんと形になるものを、作りたいなと思っています。

 やっぱり県というもののすごさを思い知ったのが一つあって、宝塚のワークショップをやるんです。まもなくなんですけれども。こんな時期に発表するのはもう遅すぎるだろうと思うんですけれども、整うまでに時間がかかったんですね。宝塚のOGたちがやる演技指導とかそのようなものは世の中にいっぱいあるんですが、宝塚歌劇団公認のもと、現役の演出家、植田景子さんという1月に、宝塚では上演した舞音の作・演出をなさっている方なんですけれども、1月は東京で植田さんの作品の公演をやるんです。現役で、宝塚初の女性の演出家で、現役の演出家が派遣されるということはとても珍しいことというか、おそらく初めて。門外不出だった。ただ、体験型のワークショップでやらないと意味がないんだよと、ただ話すだけだと困るんだという話をしました。ここが時間がかかったところです。どんな人が受けるんですかとか、それから実際宝塚の演技というものは、なんとなく人に作り方は見せるものではないというようなのがあったんですけれども、知事の名前でいちいち文書を出してみると、開かないはずの扉が2箇所くらい開いて、実際ワークショップでお手本を見せに来てくれる人が2人いるんですけれども、この人たちは新人公演、実際のトップスターがやっている公演を1日だけ、同じセットと同じ演出で次期スターの2人が公演するというのがあるんですけれども、わざわざ来てくれて、お手本を示しましょうと。歌舞伎の演技のようなものらしいです。独創性というよりも、こういう形を綺麗に示しなさいというようにやると。こういうものも知事の名前で出してみると、僕らというか他の文化会館のレベルだとか劇作家協会が出してもダメだった。ここら辺のところはやっぱり阪急電鉄とかに対するパワーがあるなと思い、ちょっとびっくりしました。

 やっぱり僕が今やっている人材育成の部分と、スターを作るという究極の目的はありますが、本来のスターというものはどうしたって民間ベースで大きなプロダクションとかテレビ局とかが関わっていないと生みにくいものがあるだろう。だけど、本当に何か表現できる人間や人材を作るというのは、地道な作業の中から生まれる。その地道な作業の中に県でしかできないこと、それで今ちょっと思っていることは、ベトナムとこれからしばらくお付き合いがあるんですよね。例えば、アカデミーの若者達とベトナムの若者達で合宿をして何かを作るとか、ミュージカルを作ってみるとか。おそらくベトナムはミュージカルの素材にはなっているけれども自国でミュージカルを作るようなところまでは、いっていない、まだその実情も知らないんですが、そういうのを県主導でやっていって、東京とベトナムのどこかで上演するような若いミュージカルを作るということにパワーは使った方がいいかなと僕は思っています。そっちの方にシフトした感じで、ぜひまずはベトナムと付き合ってみたいなと。ベトナムの若者を何人か呼んで合宿して芝居作ってみるとか、ミスサイゴンから30年くらい経っているのかな。今のベトナムがあるようなミュージカルを作るような準備みたいなものができたら面白いものができるんじゃないかと考えています。

 いずれにしても、知事が本気ですと言うと、100年開かなかった扉が開いた。素人の前で演技のお手本を宝塚の現役の生徒が見せるのはおそらく始まって以来じゃないかなと。だから向こう側もワークショップどうやったらいいか分からないのでって言うので時間がかかってしまい今の発表となってしまいましたが、今から早急に人を集めて。でもやはり反応はすごいですよね。ちょっとネットで出しただけで反響があります。これは面白いものになると思う。どうぞお力添えをよろしくお願いします。

 

■座長

 ありがとうございます。100年間開かなかった扉が開いたというのはすごいことですね。ぜひ皆さんも横内さんがおっしゃった出口についての策を考えていただきたい。出口とは、結局、継続的な活動の場を形にしていくことですね。そして、そこからスターが羽ばたくことが大切ですね。

具体的な取り組みを作るためにベトナムとの関係を作っていったり、そのために県がバックアップし、みんなで連携していかねばなりませんね。ありがとうございます。

 それから冒頭に黒岩知事からお話のありましたように、KAATで「HEADS UP!」、ラサール石井さんの原案・作詞・演出のミュージカルが大きな人気と話題となりました。

お手元の朝日新聞の記事をご覧頂きたいのですが、評論家による今年を代表する3点の演劇の中に選ばれました。また記事の後半にありますがKAATの試みが高く評価されました。館長から1年を振り返っていただき、今後の展望について先ほどの出口の話も含めてお願いします。

 

■眞野氏

 植田さんにこの前会ったんですよ。そうしたらすごく驚いていて、初めてやることなんで、「私、何すればいいのかしら。」という感じで。すごく楽しみにしていました。

 だから実は、来年宝塚歌劇団にKAATを4回貸すんです。それも長期で。代々木にあって壊した日本青年館がなくなって話が振られてきたので、代々木より横浜の方が似合わないかと話をしたら乗ってきて、じゃあということで。ずっと2年くらい営業していたんです。今年3年目になってようやく決まって、4年目でついに4回やります。次の年度も貸したいんだけど場所が空かなくて。宝塚さんは、宝塚さんのスケジュールがあって、そのスケジュールにウチが合わせる形でないと、なかなか動きにくいようなんですよね。それが今、色々と切り貼りをしているんですが、来年度はOK、再来年度は2回くらいはOKだけど、それ以上はダメ。その次の年度となるとまだ読めない。なかなか難しいところがあって、ただ宝塚さん、横浜の方が絶対似合うと思いますので、これは横浜市さんと一緒に協調して、ぜひ。これはまた知事の力を借りないといけないかも分かりませんけれど、ぜひ宝塚横浜というイメージが、宝塚神奈川というイメージが定着するといいなと思います。

 それからベトナムについては、全然別の経路で2年前から、外務省がアジアの方へ向けと、特にベトナムとフィリピンだと舵を切ったので、私はベトナムを対象としていて、実は来月の7日からベトナムに行きます。そして青年劇場と国立劇場の館長と話をするんです。そこでは、言葉の壁がありますが、まさか知事がベトナムフェスタやるとは思わなかったので、僕はええーということなんですが、奥深くベトナムとの関係を作りつつあって、今年も利賀村にベトナムの方がたくさんいらして、私もそこに行って話をして、ウチでもやってくれないかと。ウチは、鈴木忠志さんのように無理やり日本語を暗記させるようなやり方はやりたくない。ノンバーバルで、小野寺修二さんが、ベトナムへ今月の半ばから来月末まで行かれる。そこで一つ作品を向こうで滞在して、制作されるそうなんです、ベトナム人相手に。それに相乗りをして、今度はそれをオリンピックに向けてのコンテンツの目指しにしようと。ベトナムとの関係を、来年度、再来年度くらいに結果を出し、そこから対ASEAN諸国を巻き込んでノンバーバルの作品、音楽ダンス、声のないミュージカルみたいなものですよね、こういうようなものができたらいいなと。とりあえず話をまとめてこようかと思っています。

 ミュージカルに関してはね、19年、20年は東京に全員集まっちゃうんで、今から17年、18年はコンテンツ作りより、19年、20年の役者を捕まえろというふうに今始めています。

 「HEADS UP!」もありがたいことに、全公演立ち見がでましたので、最終的な数字は分かっていませんが、2万人を超えたかったのですが、そこまではいかなかったです。演劇で2万人超えるとね、かなりの成功なんで、2万人超えたかったんですが、さすがにそこまではいかなかったです。これから来年にかけていくつか吟味しながら本日、報告できませんが、色んなことを準備はしています。

 それから古典に関してですが、神奈川文化賞を取った竹本駒之助さん、人間国宝なんですが、神奈川県の文化賞を4年前に取られたんです。その時に、その後間を置かずしてKAATで竹本駒之助さんのシリーズをずっと続けています。今年の2月に用意をしているんですが、先の公演が文化庁の芸術祭賞の音楽部門の大賞を取りました。こういう大衆芸能が他を押しのけて取ったので、ものすごくうれしいです。この人が秦野に住んでいらっしゃるので、秦野の人は胸を張ってくださいという感じで、ちょっと発信しようかと考えています。とても素晴らしい80を越えた方なんですが、出る限りは、KAATでやりたいと言っていただいているので、来年からも、古典芸能やれやれと文化庁うるさいので、やります。これは後援ではありますが、ウチが申請したんです。やっぱり竹本駒之助師匠をリスペクトするために竹本駒之助さんの名前で出したんですよ。その戦略が成功して、竹本駒之助さんの個人受賞となりました。300人もいるクラッシックの団体に勝った。うれしい。

 朝日が非常に良い評価をいただいてありがたいなと。実は、ダンス部門の石井達朗先生、評論家の方が真ん中にKARASと入っている、これKAATの作品なんです。勅使河原三郎さんとウチが、横浜市さんの事業というものの一部に私どもも参加させていただきまして、これまでご一緒に取組みをさせてもらうこともなかったので。今年は横浜市さんと連携事業をたくさんさせていただいて、これはいいなというものばかりだったので、これからも形を変えて連携事業をもっとご一緒させていただければと思っています。KARASもそのプログラムの一部ですし、白井晃氏の作品以外にも、On7というのがあるんですが、実はもうすぐウチでプログラムに挙げているんです。朝日さんが目を付けているということについては、なんとなく私ども外部の目から見てもかなり魅力的なプログラムを作っているかなと思っています。そこに安住するのではなくて、それを丁寧に変えていかなくてはならないとは思いますが、こういう方向でやっていけばと思います。

 

■座長

 ありがとうございます。この朝日新聞の記事がお手元にあるかと思いますが、何人かの評論家の方が今年最高だったという3作品を挙げているんですが、2番目の巽大介さんが3つ目に松竹のスーパー歌舞伎Ⅱワンピースを挙げていますが、これは横内謙介さんの脚本・演出によるものですね。

 

■横内氏

 ご配慮ありがとうございます。まだまだ続いていますので、どうぞよろしくお願いします。

 

■座長

 マグカルの仲間が社会的に評価される、また権威の方々が認めておられるのは本当にうれしいことです。白井さんもずっと神奈川県からミュージカルを創りたいとおっしゃっていましたが、私も白井さんの音楽でミュージカルができるといいなと思いますけれども、「ミュージカルあふれる神奈川」はどうですか。

 

■白井氏

 この二十年で私は何曲も神奈川県からの子どもたちの歌を作ってきたので、もう既にCDはあるんですね。音楽的には核になる柱の部分くらいはあると思うんです。あと、神奈川県も含めて地震の心配という部分もあると思いますから、地球のなりたちから学べるような、自然を子供たちに根付いてもらえるような大きな時空の中で今を捉えてもらえるようなミュージカルができたらいいなと懇々と思っているんです。私は日々の毎日のことでバタバタしちゃって、ここに来るだけで、みんなすごいなと思っちゃうことが正直なんですけれども、どなたか協力してくださる方が、いろんな意味で、金銭的なところも含めて。もっともっと私も大きく旗を振らなきゃいけないなと思っているんですけれども、ぜひこういうところもありまして、黒岩知事はじめ皆さんにも協力していただいたらうれしく思います。

なにより眞野さんとはお話をさせてもらって、3年かかるよと言われ、気がつけばもう2年くらい経っちゃったもんですから、私も歌えている限りですね、これが現実になればいいなと思っています。

 今年はなんといってもベトナムフェスタが印象的で、藤川さんに私もアフリカ大好きだから、藤川さんがアフリカフェスタをやる度に私も誘ってもらって、横浜で何回もやってきているんですけれども、やはりベトナムという地域が日本からすごく近いということを、顔も形もみんな似ていますし、本当に実際にたくさんの人たちに来ていただいて、ものすごく兄弟というかですね、つながりの深いことを感じました。なので、今もう地球がどうなるんだろうという戦いの日々でもありますから、本当に日本という国が輪の中心になって、アジアの中心になって、愛と平和のイベントを紡いでいくということがすごい大切なことだということをこのあいだベトナムフェスタを通じて実感しました。大きいことも大切なんですけれど、小さいところでは、私はこのあいだベトナムフェスタで心を配ったのは、ベトナムの歌を何か一曲、皆さんベトナムの歌を知らないから、何か一曲でいいからみんなが知っている、「上を向いて歩こう」とか「さくらさくら」とかの歌はなんですかと聞いたら、「美しい竹」だということで、それを教えてもらったら、日本語の歌はないということで、私は急遽向こうの直訳を教えていただいて、日本語の歌詞を書いて歌いました。ベトナムの詩を知事にも聞いていただきましたけれども、そういう細かな作業というんですかね、日本人にちょっとでも親しみをもってもらうような、英語とかフランス語とか外国の言葉だけではなくて、日本人の心の中に入っていくような、日本語で外国をしっかり分かってもらえる作業が仲良くなる大きなきっかけになるのではないかとすごく思ったので、それをきれいにきっちりやれて良かったなと思っています。来年もそんな思いを紡いでいきたいと思っていますので、協力していただけたらと思っています。

 あと、北山修さんと今仲良くさせていただいて、来年4月にアルバムを出して、そして作品発表のコンサートを原宿でやるんですけれども、知事にはまだお話していないんですけれども、神奈川県も非常に精神的に病んでいる人が多くて、自殺する人が多いと。そんなときにやはりいい音楽とかね、いい演劇とかが希望を与えるし力を与えるし、そういうことにまた特化した演目というかコンサートも含めてですけれどもあってもいいんじゃないかと思っていて、特に北山さんは、そういうところで彼自身とても苦しんで歌詞が書けない状況になって、でもやっとお世辞でもうれしいですけれど、私に会ったことで、詩が書けるようになったと言ってくださって、3曲ほど北山さんと一緒に新曲も作りました。そのアルバムを出すんですけれども、精神的に病んでいる人たちも一緒になって作ってあげられるような、そんなミュージカル国になったらいいなと思います。

 

■座長

 ありがとうございます。ぜひ白井さんも一緒に盛り上げていきたいと思います。ここで知事が退席されます。知事、よろしければ、一言お願いします。

 

■知事

 今色んなヒントが頂けたなと思っておりまして、横内さんはパフォーミングアーツアカデミーをやっていただいてありがとうございます。そんな中で出口というのはたしかにそのとおりだと思います。元々宝塚みたいなものを作ろうとイメージがあって、宝塚のパワーというのは、舞台がセットであるから、勉強してきたら舞台がそのままあるというね。そういう流れを作りたいと思います。今すぐには舞台はないけれど、舞台とセットというのは早くやりたいなと思います。

 それはそれでやりたいというのは、ベトナムで、ベトナムとの合作のミュージカルは絶対やりたいと思っています。実はこの話は既にこの間7月にベトナムへ行ったんですけれども、その時に国家主席と会談することができました。2回目なんです、国家主席とは。その時に既に言いましたから、やりたいんだという話は。国家主席も楽しみにしていますと。そういう状況になっていますから、是非具体化させていただきたいと思っています。だから、眞野さんが進めている話と交通整理をやった方がいいと思います。両方でも構わないと思いますが。ベトナムとは、やはりあの時史上最大のベトナムフェスタをやるんだという話をしてね、藤川さんのお力で、本当に史上最大のベトナムフェスタになったんですよ。ああいう言葉が大事だと思ったのは、史上最大だと言ったことで、ベトナムが動いたんですね。ベトナムが本気になって入ってきて、打合せの段階からベトナム大使が、ご本人が県庁までやってこられて、打合せに参加されたという力の入れようになって、最終的に、本番の時には大使が代わったんですけども、新しい大使はまた前の大使に負けてなるものかというようになってきて、それだけ史上最大のことをやるんだったらということで、今後は、ベトナムの最高指導者であるチョン書記長を連れてきた。チョン書記長を連れてきたということによって、ベトナムのメディアが全部ついてきて、ベトナムフェスタというのは1日中ベトナムに流され続けたという、そういうことになったんで、ベトナム大使は喜んでいるし、チョン書記長はこんなすごいことをやってくれてんだという感じで喜んでくれているし、もうすごく熱くなってですね、だから熱いうちにどんどん攻めていこうと思っているんで、今日みたいな話もね、いろんな形でまたベトナム関係でなんかあったらね、いっぺんに全部つないでやっていくというのがね、とてもいいと思います。そのためには色んな形で我々もサポートしたいと思っています。ぜひこのチャンスを生かしていっていただきたいと思います。

 それと、北山修さんとの話で、心の病を治すような音楽という、実はそういうアプローチも実はすごく大事だと思っているんですね。つまり未病を治すという話をしているときに、病気を治すんだったら薬でしょと。では未病を治すと言ったときに、食事だとか運動習慣、社会参加と言っているんですけれども、音楽の力とかいったもので未病を治すというのは実はある話で、そういう形での展開というのは、県がやっているメインの施策の中にすっと入っていけるものだと思うんですね。笑いというのも、未病を治す上では、実に重要な要素になってくる。そういった形での文化芸術といったものを活用していくというものも入れていきたいと思っているんですね。その中で、市民ミュージカルをずっと見てみると、色んなことをやってらっしゃるんですよね。その福祉施設で、そういうミュージカルをみんなでやっているという、ヘルパーさん達が出てきて歌い踊るみたいな、そんなのをやっている。そして施設に入っている人たちも一緒になって楽しむというようなミュージカルを映像で見せてもらいましたけれども、けっこう本格的なミュージカルをそこでやってたりするのもあるし、住宅公社の理事長がおもしろい人で、おじいちゃんおばあちゃんばっかり集めて、大コンサートをやったら、みんなそれに合わせて、認知症じゃないかというようなおじいちゃんやおばあちゃんも一緒になって歌う、はりきってやっているみたいな、そういったことも含めてやっているというようなものもありますから、幅広い県民運動的なミュージカルの裾野を広げることと同時に、世界トップレベルのミュージカルもあるし、国際的な合作ミュージカルも出てくるぞみたいな、そういう流れを作っていきたいと思います。それで、その流れを加速するためにやっぱり教育現場にもっていくというのが一番いいのかなと思っているので、中学生のミュージカルの選手権とかね、高校のミュージカルの選手権とかね、今ダンスバトルなんてもの既にやっているんだけれども、演劇大会というのも前からあるんだけれども、そういうものをミュージカルに特化する形でやったならば、中学生らが動き出すと一気にそういう流れができてくるのかなと。今からその人たちが動き出すと、次の世代がどんどん育ってくると思っているんですね。ぜひそういう流れで進めていきたいという思いがあります。ありがとうございます。(知事退出)

 

■座長

 ありがとうございます。それから今までの委員会でも皆さんからお話がありましたけれども、鈴木先生から、民主導で色々なプロジェクトをおこなっていて神奈川県は裾野が広い、サイドからサポートしてあげるのが県の役割で大切ではないか、もっと発信してレベルアップできるようにサポートしていくべきだというご意見がありましたが、再度、お話いただけますか。

 

■鈴木氏

 既に何度か県内の団体が集まるような機会を持ちましたけれども、それぞれの団体で取り組んできた歴史もあって、ノウハウを持っているということもあって、そういう人たちが次のステップに進んでいけるような機会を作っていくというのは、オリンピック・パラリンピックに向けてのロードマップの中で重要な位置付けになるんではないかなと思います。

 街道絵巻パレードとリ・古典のイメージがありますが、若干会場とかのエリアにずれがありますね。相模湾沿岸ということですが、東の方はカバーしていないですね。別荘文化、いわゆる神奈川県が庭園文化として振興しているエリアはもう少し東の部分にいっぱいあるなと思いますし、例えば葉山の森山神社というのは御用邸のすぐ近くにありますが、昔はそこで歌舞伎をやっていたんですね、農村歌舞伎ではなくて、要は避暑にやってくる人たちを対象にして、本物の歌舞伎役者がやってきて歌舞伎をやった歴史とか、久しく演劇には使われていないんですけれども、舞台があって階段状の設え、スロープがあって神社があるんですよ。

 というようにかなりローカルなカルチャーといっても、逗子や葉山というところは、かなりハイカルチャーに近いようなところまで、昔はカバーしていたんですね。

 そういうところを含めてやっていければいいんじゃないかということと、おそらく主に夏の時期に開催されていると思いますが、相模湾沿岸、夏のお祭りが多いということで、既に注目はされているんですけれども、アジアの色々な国に行くんですけれども、これだけ子供たちがお囃子を練習している、数は減っていますけれども、そういう国はないと思うんですよ。なぜそれを思い出したかというと、ベトナムに私、最近行かせていただいているんですけれども、ハノイの36通り地区というところでは、一旦中越紛争のときに、中国人が出て行ったんですね。文化的なものが断絶してしまっていて、古い文化だとかいうものを復興しようと。昔のお寺の中でやる伝統的な歌があるんですけれども、一時期途絶えてしまったものを、地元の人たちが復興しようとしている、努力しているわけですね。そういうものを見ると、今の日本とベトナムとのつながりで、ローカルな文化をどうやって支えていくかというようなことを何かこう1つのサイドストーリーとして持ってもおもしろいんじゃないかと。

 日越の大きな合作のミュージカルがある一方で、ローカルな文化を何とかしたいという思いも、ベトナムというのは強いんですね。経済的に潤っていく一方で、そういったものがどんどんなくなっていく現実の中で、ベトナムと神奈川をつなぐストーリーの中に入ってくるといいのではないかと思いました。

 

■座長

 ありがとうございました。平澤さんがマグカルという言葉の言い出しっぺだったかと思うんですが、ブロードウェイは自然と生まれてくるもので、行政はそのための環境を作るべきだ、実際にのようなストリートを作るのはお金も時間もかかるが、まずはネット上にエンタメストリートを創ろうじゃないかということでしたね。そこからマグカルドットネットがスタートしたわけですけれども、今までを振り返ってみて、平澤さん、こういう点は良かったけれども、こういう点はもっと変えていくべきじゃないか、今度、マグカルのロゴマークを変えるという話になっていますが、さらにはマグカルという名前自体も変えた方がいいんじゃないかとかご意見はいかがですか。

 

■平澤氏

 知事いらっしゃらないんだけども、元々神奈川ブロードウェー構想みたいな話を一番最初におっしゃられていて、先ほども宝塚のようにという話をされたんですよ。例えば、ブロードウェーもそうだし、宝塚もそうなんだけど、やっぱり街があって、宝塚なんて、宝塚ファミリーランドという遊園地があって、その横に宝塚の演劇場がある。こういうエンターテインメントですよね。これも100年くらい、やっぱり時間がかかっている。なので、私は一番最初に今も神奈川県内に色んな演劇も含めてエンターテインメントやっているんだったら、まずは、ネット上で、ウェブ上で展開しましょうと。そこに行けば全部情報が入っているという話をしたんですけれども、最近簡単にできるんじゃないかっている事例があって、やろうと思えば。演劇の中身がいいかどうかってのは置いといて。何かって言うと、ハウステンボス歌劇団なんですね。ハウステンボスの中に歌劇団を作って、もうこの間学校ができましたよね。ものすごい競争倍率で、また、一組増えた。それで二回公演やっているんだけど、毎回満席。それでたった3年なんですよ。

 僕は一番最初に申し上げたんだけど、ブランディングというのもすごい大事なことで、これは西川さんのご専門なんですけれども、今日初めてお伺いした話も多いんですね。これはブランディングの問題だと思っていて、こんなに素晴らしい活動をされているのに、今日聞いて初めて知るというのはブランディングの問題のような気がして、やっぱりそこは一つ神奈川でこういうシンボリックな活動をしていますというときに、「ミュージカルあふれる神奈川」というと少し長いんですよね。これだと長い。これはフィロソフィーでいいんだけども、シンボリックにブランディングをしていかないと、せっかくこれだけ盛り上げても、やっぱりもう世界には広がっていかない可能性があるので、私はここは角度を変えてブランディングということをこの活動でした方がいいのではないかと思いました。

 

■座長

 ありがとうございます。平澤さんからのお話がきっかけとなり、まずはバーチャルの世界からスタートしたわけですけれども、リアルの世界もまさにやり方次第ですね。

 私も、実際、「道の駅日光」にもなっていますが、日光市の「日光街道ニコニコ本陣」という施設のプロデュースをお手伝いしましたが、おかげさまで来場を待つ車が途切れない盛況になっています。

作曲家の船村徹先生の記念館を含む日本の心のうたミュージアムと劇場、そして、特産品・名産品を堪能できるレストランやショッピングの施設なんですが、リアルサイトもシャッター街だった商店街もやり方次第では人気を呼ぶことは可能です。

 神奈川県では、藤沢駅前にある、都市計画遺産にもなっている「フジサワ名店ビル」が50周年を迎え、年間のイベントをプロデュースさせていただきました。北原照久さんと組んで「昭和レトロ大博覧会」や、円谷プロと「ウルトラヒーローワールド」を開催したり、30年ぶりに屋上ビアガーデンを復活したり、世界的に注目を集めているジオラマ作家の荒木聡さんと「懐かしい!昭和ジオラマ展」を開催したりして老若男女の大勢の人でにぎわっています。

 いくらネットの時代になっても、ライブイベントは逆に動員数も増えていますし、リアルな施設もやり方次第では大いに情報発信し、たくさんの人が来るわけです。

 ただ、平澤さんもおっしゃったように、マグカルの事業についても、私も初めて知ることもたくさんあります。これは今までにも委員の皆さまからも何度かお叱りを受け、私も申し上げてきたのですが、マグカルテーブルの委員の中には、横内さん、白井さんをはじめ素晴らしい活動をされている方々がいらっしゃいます。あるいはKAATでも色々な活動をしておられます。黒岩知事も黒岩知事で発信をし、横浜市は横浜市でいろんな事業をおこなっておられます。一方、マグカルドットネットはドットネットとして発信していて、これらの活動と発信がバラバラなんですね。

 マグカルでやっている事業でも、マグカルドットネットで取り上げていなかったり、KAATの事業でさえ出ていなかったり、メンバーの方が色んな発信をしているのに、つながっていなかったりします。

よくお役所の縦割りの弊害が問題になりますが、マグカルに関連する事業や発信においてだけでももう既に縦割りになってしまっていて、各々が別々に動いていて連携がなされているとは言えません。マグカルの青少年センターも、パフォーミングアーツアカデミーも、こんなに頑張っている人がいるんだよと横のつながりを持っていく、連携がなによりも大事です。

 マグカル、マグネットカルチャーのマグネットは、つながってこそ磁力を持ちます。砂鉄のような一つ一つの小さなマグネットをつなげて磁石にしなければなりません。磁石は反発しあっていても逆側に持っていくとくっつくんです。男性と女性も反発しあうところもあり、ひかれあうところもある。マグカルに関する各々の活動同士も、市町村と県も、民と官も、当然反発しあうところもあるでしょう。ですが、バラバラの砂鉄のような一つ一つの磁石をくっつけて神奈川県という大きな磁石にしていかねばなりません。リニアモータカーが神奈川県内の相模原市あたりを通る予定ですね。反発しあっている力をしっかりコントロールすればリニアモーターカーになるんです。そのためには、反発する力をコントロールして連携することが大事です。

 もちろん公平性は担保しなければなりませんが、少なくともほとんど手弁当でお手伝いいただいているマグカルテーブルの委員の皆さんの神奈川県内での活動もマグカルドットネットで発信するべきだし、機会があればもっとマグカルのイベントでもキャストとして使っていただきたい。例えば、マグカルのイベントをどちらかの会社が受託されたとすると、では歌は誰々さんお願いします、司会は誰とか、鈴木先生の大学で開催しようなどと連携した方がいいに決まっています。

 べニュー、場所のお話になりましたので、まさに会場のビジネスをずっとやってこられた杉本さんはいかがですか。

 

■杉本氏

 横内さんの100年の扉というのはなんかいいなと思いました。今ミュージカルも使ってくれる劇場は、六本木でやっているんですけれど、出口っていうのはすごくテーマで、動員できるものが2.5次元といわれている、アニメコンテンツのものなんですね。これは当然若い人たちも興味あるだろうし、もしかしたらそういうミュージカルに出たいという気持ちで学んでる人も多いんじゃないかなと。特に若い世代は、ポップカルチャーに憧れが強いじゃないですか。もしかしたらそこには産業があって、登竜門になるようなものがもしあるのであれば、すごくいいなと一つ感じて、そこで100年の扉なんですけれども、今数多くの2.5次元系のミュージカルを制作している会社がコンテンツの取り合いになってて、なかなかコンテンツのプロダクト側が許諾しない。もし100年の扉みたいな大技が使えるのであれば、テーマとして例えば、精神的に辛い子であったり、若い子に限っちゃうと思うんですけれども、そういう人たちはどっちかというとオタクと言われている属性があって、アニメ好きであったり家の中で好んで生活している子も多いと思うんですよね。その子たちを見出すという意味では、横内さんとかが脚本を作り、100年の扉を使って、許諾させ、それをリハーサルできる場所もあり、それで上演できる場所もあるということでつなげていけるのであれば、もしかしたら今までできなかったものが、原作者というか許諾する側も、そういう企画意図があれば、もしかしたら出しやすいんじゃないかなと。当然作品自体に力があれば産業化できるでしょうし、当然動員もあるだろうし、それをKAATで、例えば2年後に上演するというようなことを具体的なテーマとして作るのであれば、意外とやれるんじゃないかなと、今日の話を聞いて思いましたね。

 

■座長

 ぜひ100年の扉を次々と開けていただきたいものです。

 

■横内氏

 実際劇場をお持ちになって何年でしたっけ。

 

■杉本氏

 六本木は今年からです。実は来年稼働率が98%で、3日の保守点検の日しか空いていないんですね。来年以降も当然そういうオファーは既に頂いているんですけれども。1ヶ月単位でほとんど貸しているもんですから、まあ大型のミュージカルが入ってくるんですけれども、正直僕らが素晴らしい内容だなと思うものが動員が悪かったり、これがっていうものが動員が良かったり、みたいなことがすごく多くて、実際ショービジネスなわけですから、動員させてなんぼという世界に立ち返ると、作る側がしっかりしていれば、多分いいものっていうかできてくるんじゃないかなと僕は感じてて、ほとんどはイケメンをどう使うかということがテーマになってしまっていて、あまり内容にこだわりがないように僕は感じています。そういう意味じゃ若い子たちを育てていきながら協力しながら本格的な踊れて、宝塚のように歌えてみたいなものを、アニメって切り口でもいいんですけれども、それこそ横内さんの中でディビジョンじゃないけども、作ってやれたら多分引く手はけっこうあるんじゃないかなと思いますね。

 

■横内氏

 作品作りというのは、結局眞野さんがいたり、できると思うんですよね。それがさらに力を持てばそれはいいんだけど、それはみんなが考えていることで、さっき平澤さんがおっしゃっていた、例えばずっと毎日やっている会場で、2.5次元シアターの考え方のおもしろいところは、今はやっぱりイケメンの主役じゃないと集められないというところも問題となっていて、本来は俳優の名前ではなくてキャラクターの名前でお客さんを呼ぶんだと。つまり、ワンピースで言うとルフィというのは世界中の人が知っているから、外国から来た人が、ジャニーズの誰々で見るのではなく、ルフィを観に行くのだという感覚だから、ボーダーを越えていけるだろうというところが、そもそもの2.5次元の一つのウリで、僕はいいと思ったのね、実力で見せられる時代が来るぞと。つまり、僕らがブロードウェーに行って、名前では見ていませんよね、演目で見てて、その中でスパイダーマンてのがあって、スパイダーマンを見に行くのだ。スパイダーマンを誰がやっているのか関係なく見る。ああいう感覚に2.5次元ならできるんじゃないかというのが2.5次元の一つのポリシーで、これはいいと、実力がようやく発揮できると。

 ところが、ふたを開けてみると、2.5次元でも一番客を集めているのが、いわゆる2.5次元でスターになったイケメン俳優と言われている、実力も最近競争が激しくなって上がってはきているけれども、やっぱりそういう事情でしか動いていない。宝塚がやっぱり素晴らしいなと思うところは、あの劇場と劇団に人がついている。もちろん当たり外れはあるけれどもそこには夢の世界があり、親子三代で観ている、それから、代変わりをし、ずっと観続けていく。それがハウステンボスで始まっているとすれば、そこから100年いくかは分からないですけれども、それはすばらしいことだと思う。誰が出ているかではなく、そこで、ハウステンボスで観るのが楽しみという風になっていたりする。

 僕らの願いはやっぱりそういう場所が劇場とか劇団とか、何かそういうものが生まれるといいなと思うんですよね。でも、ハウステンボスがあるからその中に劇場は作りやすかったと思うんですけれども、横浜だとどういう可能性があるのかな。

 

■座長

 やはり、神奈川県内において、テレビ神奈川、神奈川新聞の情報発信力、そして、才能を発掘し育ててこられた力は大きく、その功績も大きいです。また、いろいろなイベントの主催や後援するなど、神奈川県の文化を長きにわたりバックアップしていただいていますけれども、今までの議論を振り返ってみて、長倉さん、いかがですか。

 

■長倉氏

 そういったお言葉いただけてありがたいんですけれども、私もこういった貴重な場でお話を聞けば聞くほど、若干のジレンマと言いますかね、もうちょっとですねご協力できることが多いんじゃないかなというのが個人的に思っています。それは私が会社に戻って、よりこういったいい話をどんどん中で発信していって、すこしでもお役に立てるようにしたいなと。

 特に、白井さんから出た心の病の話と、知事が退席する前に言った笑いの話もね、そういった意味では役に立つというのか、心に残る話ですし、本当に勉強させていただいている場みたいになってて、もう少し貢献できるように協力していきたいなと思っています。

 

■座長

 皆さんからもお願いして、連携させていただければと思います。東さん、どうでしょうか。

 

■東氏

 そうですね。今会社の一階で、月に1回くらい横浜に事務所を構えられた吉本さんが、お笑いをやっているんですよね。ウチみたいに小さいところで、100人くらいですけれども、定期的にやっていくということで、そういうお芝居だとかそれくらいのスペースでできるものがあれば、活用をして、賑わいを作っていきたいと思います。あと、宝塚も、ずっと県民ホールという小さい舞台ですので、フルではできませんけれども、横浜神奈川公演を何年もやっていますし、あと日本のお祭りで神奈川のお祭りを、あれはダイドードリンコさんが協賛していただいているんですけれども、それも毎年番組作っていますし、もう今ここに出ているものが一つになっていなくて連携がなかなか難しいというのを感じていますので、年間を通して連携した形でやっていくのか、あとやっぱり横内先生がやっているような出口になるような番組をドキュメンタリーでずっと撮っていくとか、そのところどころでは撮影させたりしていますけどね、なかなかそれがきちっと点が線になっていかないような、その点を考えて協力して何かできればなと思っております。よろしくお願いします。

 

■座長

 ぜひ、お願いします。ありがとうございます。

 このマグカルテーブルは、横浜市の林市長と、神奈川県の黒岩知事がお話しする中でプロジェクトが立ち上がり、ご一緒に進めてきました。本日も、横浜市財団の島田京子専務理事にご参加いただいておりますし、松村横浜魅力づくり室長にもご参加いただいております。横浜市ではいろいろな文化事業を取り組んでおられますが、今日はそれらについてご報告いただきます。

 

■松村氏

 ありがとうございます。今日はお時間を頂戴いたしまして、今年はダンスのフェスティバル、Dance Dance Dance @ yokohama2015を開催させていただきましたので、そのご報告をさせていただきたいと思います。8月1日から10月4日までの65日間をコア期間として、11月30日にポスト期間を終了いたしました。期間中に216のダンスプログラムで来場者数は、約104万9千人ということで、多くの方にご来場いただくことができました。知事にも色々な事業に足をお運びいただきまして、このテーブルの皆様にもご協力いただき深く感謝しております。おかげさまで無事に幕を閉じることができました。ありがとうございました。改めて御礼申し上げます。

 続きまして、来年どんなことをやっていくのかというのを簡単にご紹介させていただければと思います。来年の横浜芸術アクションは、音楽をテーマにやっていこうと考えております。東京オリンピック・パラリンピックの文化プログラムが本格的に始まる年でございますので、それを視野に入れて音楽フェスティバルを考えております。音楽のジャンルだとか世代を越え、またプロ・アマなどが共に楽しみ、障害の有無に関わらず参加できるとか、国内外からの注目度の向上を目的とした芸術性・発信力の高い公演、また横浜市18の区がございますので、こちらでの事業展開とか、市民の皆様に参加を実感していただけるような事業、そして次世代育成を充実させて、国際色豊かな事業の展開を考えてございます。「横浜音祭り2016」と題しまして、来年9月22日から11月27日の67日間、クラシック、JAZZ、ポップス、伝統音楽などオールジャンルで想定しております。今のところの主要企画は、例えばオープニング企画としまして、国内外で人気の実力派シンガーのオーケストラによる共演や、ヨコオト・ライブは、市民公募のバンドや合唱のチームが本格的なステージで日頃の成果を発表していただきます。また、パラミュージックとして、障害の有無に関わらず楽しめるコンサートのようなものも考えております。また、これからもどんどん練っていきたいと思っておりますけれども、今後とも、Dance Dance Danceに引き続き、一層皆さまの御協力をいただければと思っております。横浜らしい、皆さまに喜んでいただけるような事業にしていきたいと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。お時間いただいてありがとうございました。

 

■座長

 ありがとうございます。本当に盛りだくさんのすばらしいダンス・パフォーマンスですね。今にも踊り出しそうな素晴らしい発表で感動的でした。横浜は日本を代表する世界的な地域ブランドですし、横浜市あってこその神奈川県であるし、神奈川県があってこそ横浜市があります。これからもご一緒に発信していければと思いますので、よろしくお願いします。横浜市の松村横浜魅力づくり室長からお話をいただきました。ありがとうございました。

 島田専務理事からもお願いできますか。

 

■島田氏

 私どもの12の施設は、横浜市と連携して行っております。それからマグカルについての課題を感じた点ですけれども、一つは、オリンピック・パラリンピックでかなり勢いづいてくるとは思いますが、それを定着させるには10年、20年かかると思いますので、オリンピック・パラリンピック後の計画というかその後を見据えてやっていく必要があると思います。それの一つのとして、アーティストを育てるということはかなり一生懸命やってらっしゃると思うんですが、マネージをする人、運営をする人、それは県だけではなくて、それぞれ地域に作って行く必要があると思います。

 二点目は、鈴木先生もお話された伝統芸能ですよね。まだまだ地域の伝統芸能だけで、例えば重要文化財を取っているものとか、相模人形劇だとか色んなものがありますよね。そういったものをもっともっと拡げていく方がいいんじゃないかなと思いました。

 それから、ベトナムの話が出たのでちょっとだけ。私どももみなとみらいホールとか能楽堂とかも含めてベトナムとの連携をやっておりまして、白井さんの方から美しい竹というキーワードが出たので、私どももみなとみらいホールで池辺晋一郎館長プロデュースで、竹取物語を日本で上演して、同じものをベトナム人によるオペラっていうあまり一般的じゃないですが、むしろ日本より話題になったようです。やっぱり竹というのは、やはり生活に密着したもので、共通のキーワードのようです。以上です。

 

■座長

 ありがとうございます。島田さんから、オリンピック・パラリンピック後を考えるべきであること、そして、マネージメント・プロモートする人の重要性、そして古典のあり方、ベトナム関係など大切なお話をいただきました。ありがとうございます。これからも横浜市と神奈川県で一緒に盛り上げていきたいと思います。よろしくお願いいたします。それでは、本日はこのあたりで閉会とさせていただきたいと思います。皆さん、ありがとうございました。

 

■マグカル担当課長

 それでは私の方から事務連絡をさせていただければと思います。

 本日はお忙しい中、貴重なご意見をありがとうございました。

 次回のマグカルテーブルなんですけれども、今のところ5月の下旬を予定しております。近くなりましたらまたご相談させていただきたいと思っています。

 本日は、お忙しい中、ありがとうございました。

                            以上 

会議資料

マグカル・テーブル(第9回)次第 [PDFファイル/3KB]

資料1 マグカル事業の取組み [PDFファイル/1.67MB]

配布資料:ベトナムフェスタin神奈川 事業報告 [PDFファイル/2.61MB]

配布資料:横浜芸術アクション事業について [PDFファイル/591KB]

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神奈川県

このページの所管所属は 国際文化観光局 文化課 です。