ヤマビルにご注意を!

掲載日:2015年6月1日

ヤマビルにご注意を!

丹沢山地東部を中心に、ヤマビルが生息し、被害が発生しています!

ヤマビルとは?

 ヤマビルは、円筒形で体長2~5cmで、伸びると5~7cmになります。体の前後腹面に吸盤があり、ほふく運動で(尺とり虫のように)人や動物に接近し付着します。寿命は3~5年程度と言われています。
 ヤマビルは陸にすむヒルですが、落ち葉の下など湿気の多いところを好みます。
 活動期は、4月から11月までで、特にヤマビルの生息や活動に最も適した気象条件(気温、湿度及び降水量)になる6月から9月までは生息密度も高まり、特に雨中及び雨後は活動が活発です。
 ヤマビルの活動域の拡大は、人や野生動物が媒介しているとも言われています。
 ヤマビルは、動物や人が吐く息に含まれる炭酸ガスや体温などで、その存在を知り移動します。移動速度は1分に1m程度とのこと。
ミミズやゴカイの仲間(環形動物)で体長1.5~5センチメートル。前後に吸盤を持ちしゃくとり虫のように移動しながらシカなどの動物から吸血して生息する。

県自然環境保全センター撮影
▲ヤマビル(背景の目盛りは1cm四方) 

ヤマビルの分布は?

全国的には秋田県、千葉県などで分布・被害が報告されています。
県内では丹沢山地東部を中心に確認されています。

ヤマビルによる被害の内容は?

吸血されます。
吸血の際に、吸血時の痛みをなくし、血液の凝固を妨げる「ヒルジン」という物質を出すため、本人は吸血されていることに気づかず、しかも吸血後傷跡からタラタラと出血が続きます。

自衛方法は?

吸血されないために

 忌避剤を足下を中心に靴や衣類に塗る方法があります。
(薬剤)
 市販の虫除けスプレーなどでも短時間(2~3時間)なら効果がありますが、ヤマビル専用の忌避剤(主成分は虫除けと同様ですが、忌避効果の持続性を高めたもの)も市販されています。ヤマビル専用の薬剤は直接皮膚には使えません。所定の使用方法に従って靴などに塗布してください。
(その他)
 あら塩を靴などに塗り込むことでも効果があります。

ヤマビルが特に多い場所でヒルの数を減らすために

 殺ヒル剤(薬剤)や、消石灰、木酢液、食塩などを使ってヒルを駆除します。(塩は大量に散布すると土壌や植物への影響が危惧されます。薬剤は所定の使用方法に従って使用して下さい。)
 少ない施量で高い効果をあげるためには、駆除する地域で予め人間が歩き回ってヒルをおびき出すなどした後に先に述べた殺ヒル剤などを散布します。落ち葉の裏などにヒルが隠れた状態では効果があがりません。

ヤマビルがすみつきにくい環境にするために

 ヤマビルは乾燥に弱いので、草刈りや落ち葉などの片づけ、樹木の間引き(間伐)などにより、風通し・日当たりをよくすることで、ヤマビルの定着・増殖を抑制することができます。
 また、結果的にヤマビルを運んでいる野生動物の侵入を防ぐことも大切です。(神奈川県では関係機関の協力によりシカとサルの保護管理事業を実施しているほか、各市町村が実施する有害鳥獣による被害対策を支援しています。)

吸血されたら?

出血が原因で生命に関わることはありません(やがて出血は止まる)が、ごく稀に傷口から細菌類による感染を起こし、じんましんや発熱などの症状をきたす場合があります。
その予防のためにも次のことに注意しましょう。
吸血しているヒルはすぐに除去する。無理に除去しても構わないが、皮膚を損傷することもあるので、タバコの火を付けたり塩をかけたりすると、すぐ取れるので、そのようにすると良い。
傷口から血を押し出すようにして、血と一緒にヒルジンなどの成分を流し出すと治癒が早い。虫さされの際の毒を吸い出す器具(ポイズンリムーバー)を使うと便利。
抗ヒスタミン剤(虫さされ用軟膏など)を塗布し、バンソウコウなどで傷口をふさぐ。

ヤマビル対策マニュアル

「ヤマビル対策マニュアル」等を作成しました。

引用・参考文献

ヤマビルの生態とその防除方法(2005) 谷 重和・石川恵理子 森林防疫 No.638  2~10.

ヤマビル対策共同研究

ヤマビル対策共同研究報告書(概要版) [PDFファイル/3.14MB]

ヤマビル対策共同研究報告書 [PDFファイル/3.62MB]

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神奈川県

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