表丹沢:平成27年5月27日-28日 堂平-丹沢山-蛭ヶ岳-檜洞丸-石棚山-箒沢公園橋 の巡視情報

掲載日:2015年6月10日

確認日: 平成27年5月27日(水曜日)-28日(木曜日)
コース: 堂平-丹沢山-蛭ヶ岳-檜洞丸-石棚山-箒沢公園橋
天気: 晴れ
気温: 27日(水曜日) 11時、堂平にて25℃
    28日(木曜日) 5時、蛭ヶ岳にて13℃

登山道情報

● 登山口付近は、長い間、手入れのされていないスギやヒノキの植林地でしたが、近年の間伐により、日が差し込むようになり、林床には下草が回復してきました。しかし、よく見るとテンニンソウなどのシカの好まない植物が多いようです。(写真1)
● 登るにつれて、植林は少なくなり、目の前には新緑が美しいブナ林が広がります。堂平の標高1200メートル付近は、「丹沢堂平のブナ林」として、かながわの美林50選にも選ばれています。(写真2)
しょくりんち
(写真1) スギやヒノキの植林地

ぶなりん

(写真2) 堂平のブナ林

● 蛭ヶ岳から檜洞丸の間は、丹沢でも奥まった場所で、難所も多いです。
● 蛭ヶ岳から臼ヶ岳への道は、急坂やクサリ場が複数あります。また、崩落により道幅が狭くなっている箇所があります。注意して通行してください。(写真3、4)

くさりば

(写真3) クサリ場

ほうらくかしょ

(写真4) 崩落箇所

 

● 臼ヶ岳から檜洞丸の道は、数年前の工事によって構造階段等が新設され、歩きやすい道になりました。しかし、金山谷乗越付近には難所もあるので、注意して通行してください。(写真5.6)

こうぞうかいだん

(写真5) 新設された構造階段

金山谷乗越

(写真6) 金山谷乗越

<自然情報>

● 堂平から登り始め、丹沢三峰の稜線に近づくと、マルバダケブキとオオバイケイソウが競うように葉を広げていました。(写真7)
  夏になると、その茎の先にマルバダケブキは黄色の花を、オオバイケイソウは緑白色の花をたくさん咲かせます。
● 全体的に、トウゴクミツバツツジは見ごろ。ゴヨウツツジ(シロヤシオ)は見ごろ過ぎでした。しかし、丹沢山や蛭ヶ岳、檜洞丸など標高の高い場所では、まだつぼみや見ごろの株もありました。(写真8.9)
  ヤマツツジは、蛭ヶ岳から西丹沢方面へ向かうと見られるようになり、見ごろの株が多かったです。(写真10)

マルダケブキとオオバイケイソウ

(写真7) マルバダケブキとオオバイケイソウ

とうごくみつばつつじ

(写真8) トウゴクミツバツツジ

ごようつつじ(しろやしお)

(写真9) ゴヨウツツジ(シロヤシオ) 

やまつつじ

(写真10) ヤマツツジ

・その他の確認できた草花:ツルシロカネソウ、クワガタソウ、タニギキョウ、マイヅルソウ、ミヤマカラマツ、ツルキンバイ、ジシバリなど。(写真11、12、13、14)

くわがたそう

(写真11) クワガタソウ

まいづるそう

(写真12) マイヅルソウ

みやまからまつ

(写真13) ミヤマカラマツ

つるきんばい

(写真14) ツルキンバイ

・その他の確認できた木花:ミズキ、ツクバネウツギ、ヒメウツギ、カマツカ、ミヤマザクラなど。(写真15、16) 

かまつか

(写真15) カマツカ

みやまざくら

(写真16) ミヤマザクラ


<見どころなど>

● 丹沢主稜もいよいよ新緑に包まれ、夏らしい装いへと変わりました。
● 丹沢山から蛭ヶ岳へ向かう道は、なだらかな気持ちの良い稜線です。展望も良く、雄大な稜線歩きを楽しめます。稜線には、「テッペンカケタカ」などと聞きなしされるホトトギスの力強いさえずりが響き渡っていました。我々の耳を楽しませてくれるこのさえずりには、メスに対する求愛と他のオスへの縄張り宣言の意味があります。(写真17、18)

りょうせん

(写真17) 丹沢山から蛭ヶ岳へ向かう稜線

ほととぎす

(写真18) ホトトギス

● 蛭ヶ岳山頂からは、ほぼ360度の展望を楽しめますが、この日はあいにくガスがかかり、遠くまで見渡すことはできませんでした。しかし、沈みゆく夕日と富士山の情景を楽しむことができました。(写真19)
● 石棚山稜は美しいブナ林の中で、静かな山歩きを楽しめます。(写真20)

ふじさん

(写真19) 夕日と富士山

ぶなりん

(写真20) 石棚山稜のブナ林


神奈川県

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