表丹沢:平成28年4月20日 菩提峠-二ノ塔-三ノ塔-牛首 の巡視情報

掲載日:2016年4月24日

確認日: 平成28年4月20日(水曜日)
コース: 菩提峠-二ノ塔-三ノ塔-牛首
天気: 晴れ
気温: 12時頃、二ノ塔付近にて15℃

<自然情報>

●先日の強風の影響でしょうか、風の通り道になるような場所で枝が折れている木が多く見られました。(写真1)
登山道に支障のあるものを処理している中で、ウツギの仲間が多く折れていることに気がつきました。ウツギは漢字で書くと「空木」。その名の通り、枝が中空になっています。これは少ない材料で枝をつくるための知恵だと言います。また、中空することで軽くてしなやかな枝になっているとも言われますが、今回の強風には耐えられなかったようです。

写真_折れたウツギ(写真1)折れたウツギ

●気温の上昇とともに、冬眠していたニホントカゲもいよいよ動き出したようです。木道の上で気持ちよさそうに、日光浴をしていました。トカゲなどの爬虫類は、自身の体温が外界の温度によって変動する変温動物であるため、日向と日陰を行き来してこのように体温調節しています。(写真2)

写真_ニホントカゲ(写真2)ニホントカゲ

●マメザクラとオオシマザクラは、丹沢でよく見かけるサクラの仲間です。

●マメザクラは、名にある「マメ」の通り、葉も花も小さく、花が下向きにつくのが特徴です。二ノ塔の標高1000メートル付近から山頂の間で、見ごろでした。(写真3)

写真_マメザクラ(写真3)マメザクラ

●オオシマザクラは、大きく香りのある白色の花をつけます。葉と花が一緒に出ているのが特徴です。二ノ塔の標高850メートル付近で見ごろでした。(写真4)

写真_オオシマザクラ(写真4)オオシマザクラ

●このサクラの仲間を困らせているのが、「てんぐ巣病」です。糸状菌(カビ)の一種によって発生して、枝の密生や変形などを引き起こします。(写真5)美観を損ねるとともに、樹勢が衰退してしまう原因にもなります。江戸時代から広く知られている病気でありながら、その有効な防除法は病気の枝の切除と切り口の保護と、現在まで効果的な防除法が見つかっていないと言います。

写真_てんぐ巣病(写真5)てんぐ巣病

●その他の確認できた花:タチツボスミレ、ナガバノスミレサイシン(写真6)、エイザンスミレ、ミツバツチグリ、ジロボウエンゴサク、ナツトウダイ、ミツバツツジ(写真7)、ニガイチゴ、クサボケ、アセビ(写真8)、クロモジ(写真9)

写真_ナガバノスミレサイシン(写真6)  写真_ミツバツツジ(写真7)

写真_アセビ(写真8)  写真_クロモジ(写真9)


神奈川県

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