審議結果

掲載日:2011年3月1日

審 議 結 果

 次の審議会等を下記のとおり開催した。

審議会等名称

神奈川県港湾審議会(平成21年度第1回)

開催日時

平成22年1月27日水曜日15時から17時まで

開催場所

神奈川県庁新庁舎9階 議会第5会議室

出席者

 

会長 柴山  知也(早稲田大学理工学術院教授)

委員 畔柳  昭雄(日本大学理工学部海洋建築工学科教授)

    山本  俊昭(神奈川県議会建設常任委員長)

    桐生 秀昭(神奈川県議会建設常任副委員長)

    青木  健(真鶴町長)

    北山  斉(国土交通省関東地方整備局港湾空港部長

オブザーバー 三好  正則(大磯町長)

次回開催予定日

未定

問い合わせ先

所属名、担当者名 砂防海岸課砂防計画班 槇

電話番号 045-210-1111 内線6505

 

下欄に掲載する

もの

 

・ 議事録全文

要約した理由

 

経     過

 

1 会議の運営について

  ・審議会の公開について、公開することに決定した。

2 報告事項

 ・葉山港に係る指定管理者の選定状況について

  事務局から、葉山港に係る指定管理者の選定状況について報告した。

委員   指定管理者選定審査委員会では点数が付けられたということです 

    が、行政システム改革調整会議のほうでも、点数はつけたのですか。

事務局  つけていません。指定管理者選定審査委員会から提示されたもの

    が、適切であるかどうかについて、行政システム改革調整会議は、

    判断しております。

委員   県土整備部の審査が、今回から省かれたということですが、決定方法についてお聞きしたいのですが。

事務局  一昨年の段階では県土整備部内での審査の過程があったのですが、それを今回からは省きまして、外部の審査委員会からいきなりトップの行政システム改革調整会議で最終的に審査すると。前回の3段階から真ん中を外した2段階の審査システムに今回からなったということです。

委員   審査委員会の審査は、有識者の審査ですよね。有識者の審査があって、県土整備部が点数つけて、最後にトップの行政システム会議で3段階の審査だったのが、県土整備部の審査がなくなりました。その代わり有識者の審査は残っていますと。そういう解釈でいいのですか。

事務局  前回から、県土整備部では、点数はつけていなかったのですが、その評価が適正かどうかという議論はやっていました。今回からはその部分を省きました。選定委員会に、県土整備部は、事務局としては入りましたが、点数をつける審査には加わっていません。

委員   港湾の管理というのは、常に現場を見ていないと、何が経費節減できて、何がサービスの向上になるのか分からないでしょう。だから、有識者である専門家の方が点数つけるのは良いことだと思う。それから、県土整備部の職員が、始終見ているわけだから、審査に入れるべきじゃないか思っています。

委員   審査をされて、一番高得点90点を獲得した団体に決まった、ということは結構だと思うんですけれども、上位3つの団体が90点、86点、84点と、6点差以内ですね。下位の2団体が同点で68点ということで、上位3つの団体と20点近い差が開いているのですけれども、上位との違いというのは、特にどういった事項に重点を置いた結果なのですか。

事務局  審査点数については、コスト縮減に関する点数が100点満点のうちの20%、最大で20点あったのですが、コスト縮減に関して、下位2団体のうちの1団体については、提案額が県の提示額よりも高かったこともあって、コスト縮減に関しての評価点が0点、合計68点ということになってしまいました。ですから逆に20点ありますと88点になったわけで、最高点の団体の90点と比べるとそんなに差がない提案だったということになります。ほかには、86点、84点と、僅差の団体があったのですが、この辺は、自主事業の提案が一番良かったのが最高点の団体であったと、審査委員のほうからは聞いております。

委員   最高点の団体から提示された金額により、10%の経費削減になったということですが、葉山港は幾らで指定管理するのですか。

事務局  県が提示しておりました参考価格が7200万円だったのですが、今回提案があったのが、約6500万円ということで、10%ほどの節減があったということになります。

委員   5つの団体から応募があったということですが、応募するために満たすべき資格というのはあったのですか。

事務局  県内に事業所を持っていること、競争入札の制限をされていないこと、法人税等の税金をきちんと納めていることといった、一般的な条件です。特に条件を厳しくしたとか、そういうことはありません。

委員   基本的には総合評価方式になっていますので、各項目にどう重みをつけるかということが、結果を左右することになります。有識者の方に審議をしていただいて、重みづけもしたということですが、コストの部分がさっき20%とおっしゃいましたね。あとの80%はどういうふうに割り振ったのですか。

事務局  具体には、3つの大きな観点、サービスの向上、経費の節減、団体に業務遂行能力を持った組織体制が整っているかどうかという観点で、合計100点満点で点数をつけました。先生方にあらかじめ、審査基準表を作成していただき、これで応募の書類をご議論いただいて決めていったということです。

委員   総合評価方式のあり方についてなのですが、今回の評価について問題があるというのではなく、一般的に、配点にどういう重みづけをするかというのは、事業ごとに変わってきますので、次回評価をするときには、今回の経験を元に、重みづけ自体をきちんと再評価していかないと正しい判断が下せない、ということにもなります。次回は、今回の経験を生かした重みづけをしていくというのが、総合評価方式のあり方の基本だと考えています。

委員   サービス、経費、業務遂行能力、この3つが判断基準ということですが、この3つの配点も含めて、事前に申請者には公開をしていたのですか。

事務局  はい。募集要項の中でお示ししてございます。

委員   それなら、ガラス張りですね。

事務局  募集前に実施した、第1回目の委員会で、募集基準と配点を諮りまして、ご決定をいただいたうえで、これを公開して募集したということです。

     参考までに、その前年に湘南港の指定管理者の募集を行った時には、コストの評価基準があいまいだった部分があって、そういう反省も踏まえて今回の指定管理者の募集要項の中には、コストの評価基準と配点を具体的に示したという経緯がございます。たとえば、自主事業でもっと加点をしてもいいのではないかとか、そういうご意見もあろうかと思いますので、そういった点を踏まえながら、次の指定の中では取り組んでいこうかなと考えております。

 

  ・相模湾における海上交通に関する取組みについて

  (事務局から、相模湾における海上交通に関する取組みについて報告し

  た。)

 

委員   相模湾の港湾や漁港を活用して、周遊や複数の港を結んだ運航実験を実施されたということですが、乗客の反応はいかがでしょうか。

事務局  実際に実施できたのが、「よこすか灯台めぐり」と「サンセットイルミネーションクルーズ」の2回ということもあって、まだ、はっきりしたところは把握しておりません。これからまた年度内に数回開催しますので、その中で把握したいと思います。

委員   最終的には、各港湾を連携する海上交通網をつくっていくことを考えられているのでしょうか。そのために、まず、クルーズから始めて、一般の方々に認識していただこうということでしょうか。

事務局  海上交通というよりも、集客、地域経済の活性化といった、観光を主な目的にしています。観光地としての魅力をアピールしていこうということです。船舶会社の採算性というものが、重要なウェイトを占めてくるものと考えておりますので、試験運航をしてみて、参加された方の反響や運行時間といったことを検証したいということで、県の観光室が事業の中心となって、私どもは、港湾の管理をしている立場から一緒にやっていこうということで進めているというところでございます。

委員   観光について4港湾が連携することはいいことだと思いますし、さらに、4港湾から大島または伊豆七島に向けて、不定期でもいいですから、事業を展開されたら、より効果が大きいのかなという気がするんです。県境を越えて熱海港まで入るとか、東京湾まで入っていくとか、こういったルートに発展していくことも期待しています。真鶴から大島も行かれますよとか、大磯からも大島に行かれますよということができると、また違った意味での交流ができてくる。交流人口が増えることを期待したいということで、うまく観光のほうとも連携をとりたいと思っておりますので、よろしくお願いします。

事務局  この件については、漁港を管理している平塚市さん、茅ヶ崎市さんも非常に大きな関心を寄せられていまして、ぜひ漁港も入れながら検討していただけないかという話も寄せられておりますので、そういったことも含めてさらに検討を進めているところです。

 

 ・湘南港管理事務所の建替えについて

  (事務局から、湘南港管理事務所の建替えについて報告した。)

 

委員   建替えの必要性ということで、利用者に対する危険防止という理由があるんですが、完成して、供用開始までには数年まだ時間がかかりますので、利用者が実際に怪我とかされては困ります。そこで、現在、どういう安全対策を講じられているのか、確認のためにお話を聞きたいのですが。

事務局  安全対策につきましては、神奈川国体のときに、1億数千万円をかけて大規模な改修を行いましたが、つい最近も、台風で屋根がめくれるといったことがありました。

     ひさしの部分などにコンクリートの剥離がある箇所では、その下を立入禁止にしておりますし、緊急を要する補修工事については、毎年約500万円をかけて補修をしているという状況で、日常の管理の中で、必要最小限の安全管理には努めてきているところですが、それだけでは、いつ起こるかわからない地震に対しては対応ができませんので、早期に建替えることが必要だということで計画を進めているところでございます。

委員   耐震的に問題があり、コンクリートの剥離とか、塩害もひどい。湘南港を利用している知合いからは、「10億円もかけて、ほんとにやるの」という質問が出ています。県の財政がきびしい中で、本当にやるということでいいのですか。

事務局  予算は非常に厳しいわけですが、補修をしても結果的には耐震力がないわけですから、地震に対しては建替えていかなければいけない。ただ建替えには少し時間がかかりますので、その間の最低限の維持補修をしながら、利用者に危険が及ばないように建替えをしていくと。こういうことで来年度予算にも計上させていただいて、議会のご承認を得られれば来年度設計を終えて、再来年度から工事にかかると、このようなことを考えております。

委員   建替えたときに、ヨットファンだけでなく、広く県民が楽しめるものにするために、どのようにしていくのか。この辺の問題もあると思う。年に100回レースをやっているということで、全国大会も県大会もやっているでしょうし、それだけでなく、子どもたちにヨットを教たり、さまざまなことをやっておられるようですが、広く県民が、あそこを建替えてよかったねと思えるように、アピールしながらやっていくと、より10億円が生きてくると思うんですね。大人だけでなくて、子どもや青少年、男だけじゃなくて男女ともが参加できる、もっともっとそういう企画も練って、県民に理解を求めていくということも考えてほしいと思います。

委員   新しく管理事務所ができる用地は、現在どのように利用されているのですか。

事務局  ヨット置場になっています。

委員   そうすると、新しい管理事務所ができたあとは、今事務所があるところはヨット置場として使うのですか。

事務局  ヨット置場として使用することになります。また、新しい管理事務所と現在の管理事務所の間のスペースには、現在管理事務所の中に入っている船具庫、ヨットに使う機材を置く倉庫を、コスト面や利用者のみなさんのご希望から、別途建設する計画で進めているところです。

委員   今ある管理事務所の跡地利用については、広く県民の方々が利用できるような施設をつくるという考え方もあるでしょうから、いろいろな県民の意見を聞いていただいて、県民の声を反映できるような、そんな計画を立てていただければありがたいなと思います。

オブザーバー 参考までにちょっとお伺いしたいのですが、環境に配慮した、太陽光発電装置のようなものは、この施設にはつくるのですか。

事務局  太陽光発電装置を設置したいと考えております。ただ、海に近いところですから、塩害による影響がどのくらいあるのかなど、技術的な視点から検討しております。

オブザーバー 大磯港の整備をしていただくときにも、その辺の配慮もしていただければなと、これはお願いでございます。よろしくお願いします。

委員   海に近い施設ですから、塩害など、環境が非常に厳しいということで、太陽光の利用という省エネとあわせて、なるべくメンテナンスにお金がかからないようにという考え方が、この設計思想の中に入っているのかなということが気になるのですが。

事務局  設計については、設計会社に委託しておりますが、外からの採光を取り入れた部屋の配置だとか、建物の構造、そういったことも踏まえて検討をしているところです。

会長   建替えについては、さまざまな団体からいろいろな意見が出てきたということですが、40年くらい前のことを思い出すと、江の島のヨットハーバーでは学生団体が大きな場所を占めていて、各大学・高校のヨット部がここを根拠に練習していたと思います。今回、特に学生、大学とか高校のヨット部の意見が計画にあまり反映されていないようですが、これは、学生たちがあまり利用しなくなってしまったということでしょうか。それほど多数が利用しなくなったということを反映しているのでしょうか。

委員   学生は皆、葉山港に行っていますね。

事務局  葉山港では、大学生が日々利用で利用しているというケースが多くあります。

委員   40年前ですと、大学のヨット置場があって、利用者も多かったのですが、今はそういうことはないということでしょうか。

事務局  学生の利用はあるのですが、合宿所とか宿泊施設として利用することについては、できないという回答をしておりまして、必ずしも学生さんの意見を聞いていないというわけではないです。

委員   湘南港をはじめとした4港湾の整備につきましては、ぜひとも進めていただきたいと思います。県議会の先生方には、ぜひとも力になっていただいて、議会の了解が得られるように希望したいと思っております。よろしくお願い申し上げます。

 

 ・台風18号による葉山港の被災状況について

  (事務局から、台風18号による葉山港の被災状況について報告した。)

委員   今後の対応として、同じような自然災害、50年に1度だという話もありましたが、現在予定されている復旧については、どのくらいの波を想定しているのでしょうか。たとえば陸閘の構造計算ですとか。従来と同じものを設置すると、同じような被害がまた起きるのではないかなという懸念を抱くわけです。それぞれの部分について、どのような考え方で、今後、復旧事業を実施していこうとされているのか、確認のためにお聞きしたいと思います。

事務局  国の災害復旧の査定方針というのは、あくまでも現状復旧が建前となっております。また、港湾施設の設計基準がありまして、50年に1度の確率で来る波の周期、波の強さに耐え得る構造とされています。今回の復旧はこういった考え方で取り組んでまいります。ただ、一方で、過去最大の波高を記録したわけですが、南南西の風が非常に強く、特に新港は被害が大きかったというようなことを踏まえて、新たな消波ブロックの設置などを中・長期的に検討しなければならないという課題がございます。事業費との兼ね合いでございますが。そういったことも含めて今後検討を進めてまいります。

     現場サイドから話をさせていただきますと、今委員からお話がありましたように、港湾の内側から波にやられているなど、想定していなかった被害がありますので、そういった被害への対策はないかとか、消波ブロックについても、短期的に工夫ができないかとか、浮さん橋についても、もう少し波による上下移動について工夫できないかとか、そんなことも含めて、国の災害査定の他にも、工夫できる面があれば知恵を出していきたいと思っております。

委員   できるだけ知恵を出していただいて、全く同じということではなくて、少しでもよりよい整備に向けて、自然災害への対応をお願いしたいと思っております。よろしくお願いします。

委員   葉山港を実際に視察してきましたが、今回は風速、波高、潮位という3つの自然現象が重なって、異常な波が発生したということです。例えば、陸閘にしても、どんなに計算しても、あのようにふっ飛ぶことは予想できなかった。しかし、実際、飛んでしまった。その辺は、工夫すれば、もう少し波高が高くても、風が強くても止まる方法はあるかもしれない。国庫負担にプラス県の費用ということになるのでしょうが、幸い、漁港に迷惑がかかったということもないし、きちんと直してくださればよいと思う。ただ、ここを利用されている方々にとっては迷惑な話だから、少し工夫をされるといいのではないかと思います。

事務局  その辺は、現場をよく検証して、破壊の原因を検討しながら対応していきます。

委員   この問題については、工夫すれば少しよくなるという面もあるのですが、長い目で見ると、港湾の設計波高をこのままにしておいていいのかという問題もあります。北日本、北海道とか東北の青森県辺りですと設計波高を変える必要があります。日本近海の海水面の温度上昇が、おそらく原因で、低気圧が衰えないままに北日本まで至るという例が増えてきました。しかしながら、神奈川県がどうかということについては、まだ結論が出ていません。全国的に見ると、北の方は変える必要があるけれども、それ以外の部分については、検討していくということになると思いますので、今後、問題になってくると考えていただきたいと思います。

     また、名古屋港では、今回の台風で、高潮が起きたと、とらえています。明らかに吸い上げと吹き寄せによる高潮が起きていると思いますので、現象として風速、波高、潮位が重なったということですが、これは高潮と高波浪が重なったと、とらえたほうが正しいと思います。高潮という言葉を入れるべきだと思います。

会長   ここまでの議題全体を通して何か、あるいは、議題以外にも何かご発言いただくということがあれば、ぜひお伺いしようと思いますが、いかがでしょうか。

     それでは、本日の港湾審議会における議題についてはこれで終了ということにさせていただきたいと思います。

 

神奈川県

このページの所管所属は 県土整備局 河川下水道部 砂防海岸課 です。