審議(会議)結果

掲載日:2016年8月22日
  • 様式3

次の審議会等を下記のとおり開催した。

審議会等名称平成29年度 神奈川県環境放射線監視委員会
開催日時平成29年7月18日(火曜日)13時50分から15時10分まで
開催場所神奈川県庁第二分庁舎6階 災害対策本部室
出席者

◎ 石榑 信人  名古屋大学名誉教授(元医学系研究科教授) 

  長岡 鋭     国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 研究嘱託
  米内 俊祐    国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 放射線医学総合研究所

         加速器工学部照射システム開発チーム チームリーダー

◎印は、委員長
次回開催予定日未定
問い合わせ先

所属名、担当者名 安全防災局安全防災部危機管理対策課危機管理対策グループ 山本、金谷

電話番号 045-210-3465

ファックス番号 045-210-8829

フォームメール(以下をクリックすると、問い合わせフォームがご利用いただけます。)

安全防災局 安全防災部 危機管理対策課のページ

下欄に掲載するもの
  • ●議事録
  •  議事概要

議事概要

とした理由

 
審議(会議)経過

議題

1 平成28年度原子力施設稼働状況等について

2 平成28年度環境放射線モニタリングモニタリングデータの評価について

 

(上田危機管理対策課長)

 それでは、本日ご出席の委員の先生をご紹介させていただきます。

 まず、委員席中央が石榑 信人(いしぐれ のぶひと)委員長でございます。名古屋大学名誉教授でいらっしゃいます。

 次に、皆様からご覧いただいて、石榑委員長の左にいらっしゃいますのが、長岡 鋭(ながおか とし)委員でございまして、国立研究開発法人日本原子力研究開発機構研究嘱託でいらっしゃいます。

 そして一番右にいらっしゃいますのが、米内 俊祐(よない しゅんすけ)委員でございます。国立研究開発法人 量子科学技術研究開発機構 放射線医学総合研究所 加速器工学部照射システム開発チーム チームリーダーでいらっしゃいます。

 委員のご紹介は以上でございます。委員の先生方、本日はよろしくお願いいたします。

 それでは、これより石榑委員長に神奈川県環境放射線監視委員会運営要綱第5条により議事の進行をお願いいたします。

(石榑委員長)

 それではよろしくお願いいたします。次第に従いまして進行していきますが、まず議題1として、原子力施設の事業者の方から平成28年度の施設の稼働状況についてご説明をお願いいたします。

 まず、 東芝原子力技術研究所の方からご説明をお願いいたします。

(東芝)

 東芝原子力技術研究所の青木と申します。よろしくお願いします。

 平成28年度の稼働状況について、説明、報告させていただきます。

 私どもの施設は、原子炉でNCAという施設がありまして、炉物理の実験を行っています。その他に、核燃料物質を用いました分離分析等の化学実験、物理実験等の研究施設もございます。この中で、平成28年度の原子炉の管理についてですが、NCAの施設に関しましては、平成28年度は稼働ございません。

 放射線管理について、気体・液体廃棄物の放出の放射能濃度についてですが、排気につきましては、1年間を通しまして、ダストのβ+γ、α、ガス、いずれも検出限界以下でございました。

 排水に関しましては、排水を行ったのが、平成28年11月25日と12月2日、いずれもその濃度は検出限界以下の濃度でございました。

 あと、固体廃棄物の状況ですが、200ℓドラム缶換算で50.2本相当の保管になっております。こちらも変動はございません。

 続きまして、敷地境界における空間放射線量率ですが、ポストの1と2で1年間を通して計測しております。その結果、例年どおりで、大きな変動はございませんでした。

 被ばくの管理状況ですが、放射線業務従事者の1年間の線量分布ですが、原子炉に係わる者の被ばく線量に関しましては、年間5mSv以下の者が69名、これで全てでございます。原子炉以外に係わる者の1年間の線量分布ですが、124名が該当しておりまして、124名全てが5mSv以下という値となっております。

 以上でございます。

(石榑委員長)

 どうもありがとうございました。

 それでは、質疑に入りたいと思います。何かご質問ございますでしょうか。

(長岡委員)

 最後のページのポストの値ですが、検出器はNaIの検出器ですか。

(東芝)

 はい、NaIでございます。

(長岡委員)

 例えば6月ですと、最大が87.4nGy/hとかなり高いですが、どういう理由かということは把握されているのでしょうか。

(東芝)

 非破壊検査によるものです。

(長岡委員)

 そうすると、7月の62.0 nGy/hも普通より高いですが、こちらも非破壊検査によるものでしょうか。

(東芝)

 こちらも恐らく非破壊検査だと考えております。

(長岡委員)

 そのあたりはどのように判断されていますか。上がり方のパターンとか、あるいはγ線のスペクトルですとか。

(東芝)

 γ線のスペクトルまでは確認していないのですが、隣接する工場からも非破壊検査をやりますという連絡をいただいておりまして、そちらを基に非破壊検査だと考えております。本日の別の資料で、6月の10日、11日に県のモニタリングポストの方でかなり高いレベルを計測されておりまして、我々も離れてはいますが、少し影響を受けますので、我々の事業所の方も少し高くなっているのかなと思います。

(長岡委員)

 2ページ目に放出量が出ていますね、排水口だとか排気口だとか。排水口のところに濃度がありますが、核種は何でしょうか。何かに換算していると思いますが。

(東芝)

 濃度の核種ですが、ウラン換算をしております。

(長岡委員)

 ということは全βですか。

(東芝)

 はい、全βの値を使っております。

(米内委員)

 2ページの排水の放出が11月、12月にあったという報告がありましたが、昨年度も運転していないところで排水があったと思いますが、これも昨年度と同じように定期的な保守点検によるものなのでしょうか。

(東芝)

 定期的な点検で発生した点検用の排水でございます。

(石榑委員長)

 1点確認なのですが、固体廃棄物の保管量、昨年度から増えていないというご説明がありましたが、分離や分析の研究をやっておられるという話がありましたが、そちらの方からは固体廃棄物は発生していなかったということでしょうか。あるいは別の場所に保管しているのでしょうか。

(東芝)

 こちらで挙げておりますドラム缶の本数ですが、原子炉の運転で発生したものだけを挙げております。ご質問のありました化学分析等で発生する廃棄物に関しましては、別の廃棄施設で保管しております。

(高岡上席放射線防災専門官)

 規制庁高岡と申します。最後のページの線量の変化の表ですが、1時間最大値について、雨などの気象の要因を含んで結果的にこうでしたという値なのでしょうか。教えてください。

(東芝)

 気象等を含めまして、この値になっております。

(石榑委員長)

 それでは、引き続きまして、グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパンさんの方からご説明いただきたいと思います。

(GNF-J)

 GNF-Jの森と申します。

まず、冒頭に、弊社、グローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパンの業務概要を口頭説明させていただきます。

 弊社の前身であります日本ニユクリア・フユエルは、原子力発電所向けの原子力燃料製造会社として、株主であります日立、東芝、米国のGE社との合弁会社として、1967年の5月に設立されております。その後、2000年1月に、設計、開発、製造、並びに営業部門を統合して、2001年9月に、現在の社名でありますグローバル・ニュークリア・フュエル・ジャパンとして改名してございます。

 資本金約40億円、従業員数約300名の会社でございまして、その業務としては、米国のGNF-Aなどから二酸化ウラン粉末を調達しまして、弊社の工場にて燃料集合体を製造するという業務でございます。具体的な内容としましては、二酸化ウラン粉末を成形加工して、焼結したセラミックス形態の原子燃料を金属配管に収めまして、核燃料棒を作ります。その核燃料棒を複数本束ねまして、燃料集合体として製品に組み上げて、国内の発電所各所に納める業務を執り行っております。

 それでは、お手元の資料に従いまして、ご報告させていただきます。

 まず2ページ目、1.加工施設運転状況でございます。これは弊社におけるウランの出入を示したものでございます。月々のウランの入出荷量を棒グラフで示していて、このグラフのスケールですが、1目盛り10t-U、フルスケールで60t-Uとして示してございます。

 昨年度1年間の実績ですが、入荷はございませんでした。出荷については、多い月で9月に約50tとなっております。1年間の累計実績としては、2015年度の入荷量の総計は、左下に書いてございますが、7t、逆に出荷した量は70tでありました。また、工場内の在庫量につきましては、右上に記入しましたが、本年の3月末日で444t、昨年3月末では501tとなっております。以上がこの1年間における弊社のウランの入出庫の推移でございます。

 次に3ページ目、2.排水・排気実績についてご説明いたします。

 お手元の資料の、向かって左の図が弊社から工場排水として、周辺監視区域内の河川に排水する際に測定した、水中のウラン濃度を測定した結果でございます。いずれも、弊社の保有しております測定器の検出限界である3×10-4Bq/cm3未満でございまして、これは例年と同じ状況を継続してございます。

 また、右半分の図は、弊社工場排気口から、屋外へ放出する際の排気中のウラン濃度の測定結果でございますが、こちらも弊社の測定器の検出限界であります

3.1×10-11Bq/cm3未満を継続しておりまして、これも例年と同じ状況となっています。以上が排水・排気の実績でございます。

 次に4ページ目、3.敷地境界における空間放射線測定(計測場所)について、ご説明いたします。

 まず、弊社では、構内2カ所にモニタリングポストを設置しております。設置場所は図に示しましたように、弊社の敷地北側にモニタリングポストNo.1、西側にNo.2を配置してございます。いずれも低線量率用のNaIシンチレーション検出器と、高線量率用の電離箱検出器の2つをセットにして、常時測定を行っております。

 次に5ページ目、そのモニタリングポストの敷地境界における空間放射線測定結果についてご説明いたします。

 昨年度の1年間について、4月から3月まで、月次の結果をNo.1、No.2それぞれについて、その数値等をグラフ化したものを記載してございます。

 まず、表の左列の、空間放射線の集計の項目でございますが、一番上のセルが1時間の最大値、その次が最小値、その月の平均値、それから各月での積算値、そして点検等の調整時間、この順に集計しております。

 また、一番右の方の列では、昨年度、平成28年度の年間値と、参考として、平成14年度から27年度までの14年間での集計したものを記載してございます。

 昨年の特徴といたしましては、平成28年度の平均値では、平成23年3月に発生した、東日本大震災発生前の月平均値、約21から32nGy/h程度に比べて、およそ1.5から1.6倍程度で推移しておりますが、これは福島第一原子力発電所からのフォールアウトによる降下物の影響がまだ若干続いているものと推測しています。

 また、調整時間につきましては、No.1は昨年12月に12時間、今年1月から3月にかけまして数時間、No.2につきましては、昨年4月に4時間、6月から9月にかけて数時間、12月に20時間、1月に6時間と時間を要しましたが、No.1、No.2ともに12月につきましては、メーカーによるルーティンの年次の保守点検、その他につきましては、いずれも検出器の更新や整備のための時間でございました。以上が弊社敷地境界における空間放射線測定結果でございます。

 続きまして、6ページ目と7ページ目の、4.周辺環境モニタリング結果(1/2)、(2/2)について、ご説明いたします。

 こちらの表は、神奈川県及び横須賀市との安全協定に基づきまして、土壌並びに河泥、河水、そして久里浜湾における海底沈積物、海水、ワカメの養殖場から採取した海産生物中に含まれるウラン濃度を測定した結果でございます。

 表の一番左側に、採取地点番号を付してございますが、1番から6番は陸の土壌、7番から13番は河泥と河水で、14番から16番までが海底沈積物と海水、17番、18番がワカメの測定結果となっています。採取場所、頻度、測定手法等については、神奈川県及び横須賀市との協定上の取り決めに従って実施しています。1番から13番までは四半期に一度、14番以降の久里浜湾内のサンプルにつきましては年に1回、サンプリングを行っております。

 なお、これらのウラン濃度の測定ですが、全てのサンプルにおけるウラン濃度の測定を第3者機関に委託してございます。測定方法はICP質量分析法となっています。その測定結果ですが、全体としては、非常に高い値が検出される、継続的に高い値が観測される、あるいは測定結果が徐々に上昇していくといった蓄積傾向は見られることはなく、工場から周辺環境への影響は認められないと考えております。分析結果の評価については、過去からの分析結果のトレンドや、過去の最大値、最小値、一般に公開されている環境試料中のウラン濃度等と比較することで、総合的な評価を行っています。

 東日本大震災以降、当社における生産量は、震災前と比べて1/10程度ですが、生産量の減少に伴って、ここ数年の環境試料中のウラン濃度が低くなったというような傾向は確認されていません。また、一方で、生産量が低いにもかかわらず、徐々に環境試料中のウラン濃度が上昇していくといった蓄積傾向も見られておりませんので、私どもの結論としては、当社における生産量と、周辺の環境試料中のウラン濃度は相関していないと考察できるのではないかと考えております。以上が周辺環境モニタリングの結果でございます。

 以上をもちまして、弊社GNF-Jの施設運転実績平成28年度の報告とさせていただきます。以上です。

(石榑委員長)

 どうもありがとうございました。

 それでは、質疑応答に移りたいと思います。ご質問、何かございますでしょうか。

(長岡委員)

 まず、排水排気中のウラン濃度の分析はどなたがされているのですか。自前ですか、分析センターですか。

(GNF-J)

 弊社、事業者自身で測定した結果でございます。

(長岡委員)

 分析法は大雑把に言えばどういったやり方をされていますか。

(GNF-J)

 排水中のウラン濃度の方は、連続的に放出しながら測定しているわけではなくて、放出前にサンプリングして、放射能を測って、検出しないということを確認して、バッチ処理で合格を確認して、排水するというやり方をしてございます。排気の方ですが、こちらはバッチ処理ではないので、連続的に放出しながら、ろ紙に集塵して、そのろ紙をカウンターで測るという測定手法で事業者自身でやってございます。

(長岡委員)

 検出器はどのようなものを使っているのですか。βでやっているのか、γでやっているのか。

(GNF-J)

 全αで測定しています。

(長岡委員)

 どちらもですか。

(GNF-J)

 はい。

(長岡委員)

 3番の空間放射線の測定結果、先ほどの東芝さんにも伺いましたが、上昇分については、どういう要因であるかということは確認されているでしょうか。

(GNF-J)

 私たちの方ですと、特に昨年ですと、9月とか11月がやや高かったかと思いますが、いずれも降雨の影響によって、一時的に上昇したものでございます。

(長岡委員)

 先ほどの東芝さんの場合には、非破壊検査の影響がはっきりと出ていたように見えますが、こちらでは非破壊検査の影響というのは見られませんでしたか。

(GNF-J)

 見られておりません。工場の中で何かそういうものを使うという時は勿論、放射線管理部門がキャッチして注意しますし、たいていは今回のように降雨とともに上がるというような現象が確認されるのみでございます。

(米内委員)

 6ページの周辺環境モニタリング結果の表で、地点番号7、9、11の3つの所で他の地点に比べると、9月の結果が他の日より低い印象を受けますが、何かに影響されているものなのか、何か分かりますでしょうか。過去にこのようなばらつきはあったのか教えていただければと思います。

(GNF-J)

 結論から言いますと、この程度の数値はばらつきの範囲内の値であると考えております。12月の測定者結果の右側に平成12年から27年までの最小値と最大値を載せておりますが、河水の地点番号7は最小0.1と最大1.5という事例がございます。また、社内的にも過去10年間の平均値に対して、3σ(シグマ)というところで線を引いて見ておりますので、そこから考えますとばらつきの範囲内と理解しています。

(石榑委員長)

 せっかくデータがたくさん貯まっているのであれば、平均値とともに標準偏差も分かるようにしてあると、こちら側も理解しやすいと思います。あと、細かな話で申し訳ありませんが、2ページ目のウランの入出のグラフですが、四捨五入の関係だと思いますが、ウランの在庫量の去年の3月と今年の3月の差は57トン、一方、入出荷量の収支は58トンになるかと思いますが、それは四捨五入の丸めの関係でしょうか。

(GNF-J)

 はい、その理解です。

(長岡委員)

 今のお話とも関連するのですが、時系列的なデータも一度見ておいた方がよいと思います。特に空間放射線量率は福島の影響がはっきり出やすいので。あと、ここにはありませんが、例えば海底土であるとか、ものによっては福島の影響がはっきりと出ることがあるので、そういうデータを取っておくと今後何かがあった時に色々と分析に使えることがあると思いますので、基礎データとして取っておいた方がよいと思います。

(GNF-J)

 ありがとうございます。

(高岡上席放射線防災専門官)

 最後の6ページ、7ページで教えていただきたいのですが、約束事の話だと思いますが、平成28年度の報告という中で、採取日が28年3月24日というものがあり、その次のページでは、平成27年の2月12日のものがあったりしています。年度では何回取るようにしていると見るのでしょうか。教えてください。

(GNF-J)

 4半期に1回採るようにしています。採取した日を記載していますが、実際に報告している月は翌々月くらいに報告しておりまして、県と市に報告しているデータとしては、年度内のものですが、採取日とずれているところがございまして、3月に採ったものは5月に報告しておりますので、そういった理解で見ていただければと思います。

(高岡上席放射線防災専門官)

 ありがとうございます。そうすると6ページは4半期に1回採り、7ページは半期に1回と理解すればよいでしょうか。

(GNF-J)

 7ページは年に1回となっております。こちらはさらに1年前のものを参考までに載せていますが、28年度という意味では1回になっております。

(高岡上席放射線防災専門官)

 最終ページの平成28年度の報告は、28年の2月8日に採ったもので、隣の27年のものはあくまで参考として載せているだけですということですね。了解しました。

(石榑委員長)

 ありがとうございました。よろしければ、次に移りたいと思います。

では、次の議題にまいります。議題の2といたしまして、神奈川県の方から平成28年度の環境放射線モニタリングデータ結果についてご説明をお願いいたします。

(事務局)

 それでは、平成28年度に神奈川県が実施した環境放射線監視結果について、ご説明申し上げます。資料3-1aと3-1bをご覧ください。

 平成28年度の空間放射線量率の測定結果でございます。これは県が設置しております川崎市内の5局、横須賀市内の8局の計13の測定局にて、モニタリングポストあるいはモニタリングステーションのNaI検出器で計測した結果の一覧でございます。

 1ページ目には川崎市、2ページには横須賀市での結果を記載してございます。

 まず、表の見方でございますが、1ページ目の川崎市をご覧下さい。一番左に測定局を表示してございます。測定局ごとに5つの集計項目がございます。上から1時間の最大値、最小値、月平均値、積算値、調整時間を並記いたしました。積算値は、空間放射線量率の1か月間の合計値で、調整時間は、システムの保守点検等で測定ができなかった時間でございます。それぞれの集計値を右横に平成28年4月から本年の3月まで、月ごとに記載してございます。

 平成29年3月の結果欄の右に、それぞれの平成28年度の年間値が記載されてございます。

 さらに一番右の欄に平成25年度から27年度の年間値の幅を参考に記載してございます。

 では、各局の3段目の月平均値をご覧下さい。単位はnGy/hです。全13局で月平均値の最小値は1ページ目の川崎の千鳥局の8月の28.5、最大値も同じページの川崎の塩浜局の11月の45.9でございました。いずれの局についても、若干の増減はありますが、全体的に減少傾向が認められ、福島第一原子力発電所の事故に由来する人工放射性物質の影響が低減しているものと思われます。

 次に、1時間最大値ですが、1ページ目の川崎の浮島局の6月の欄をご覧ください。224.0とございます。単位はnGy/hでございます。この値は、平成28年度の最大値でございます。観測日時は6月10日の19時から20時です。資料3-2aに6月10日の空間放射線量率の1時間値の推移を上段に、下段に2分値の推移を示しました。なお、この日は、東芝より非破壊検査を近くの事業所で実施する情報を提供いただいていました。次に、資料3-2bの当該時間におけるNaIのMCAスペクトル図をご覧ください。県衛生研究所でMCAスペクトルを解析し、警報が発生した当該時間のスペクトルを左に、右に参考としてIr-192線源を用いた非破壊検査が行われたと推定した際のスペクトルを示しました。右の典型的なスペクトルに比べると、ピークが明確ではありませんが、スペクトルの形状と放出エネルギーの値が類似していることから、Ir-192線源を用いた非破壊検査が行われたため、線量率が上昇し、1時間値が高くなったものと推定しております。

 続きまして、資料3-3をご覧ください。こちらに、平成28年度にモニタリングポストで線量率上昇を観測した件数を表に示しました。この表の1番下の計の行をご覧下さい。

 上段が警報の発生件数で、年間19件でございました。下段が線量率の上昇を観測した件数で年間243件でございます。なお、線量率の警報は、2分値が200 nGy/hを越えた場合に発報するよう設定しており、その発報があった件数を計上しています。線量率の上昇としたのは、線量率の10分値のトレンドで上昇傾向があった場合を集計しています。

 比較として、前年度の平成27年度の件数を表の一番右の列に示しています。警報は5件、線量率の上昇は166件でした。

 28年度は、27年度と比べると、警報の発生件数、線量率の上昇件数ともに増加しました。

これら警報の発生及び線量率の上昇の原因は、MCAスペクトル解析の結果、横須賀市佐原局の警報11件を除き、非破壊検査あるいは放射性医薬品を投与された方の通過によるものと推定しました。残る横須賀市佐原局の警報11件は、NaI検出器が反応せず、電離箱検出器のみが反応し、警報レベルを超えた事象であり、電離箱検出器における点検作業時の調整不良が原因と考えられ、調整後、この事象は解消しました。

 それでは1ページ目及び2ページ目の表にお戻り下さい。平成28年度の年間積算値についてご説明させていただきます。表の右から2列目の各局4段目が年間値でございます。川崎市内及び横須賀市内全13局で、一番低いところは、1ページ目川崎市、上から1つ目の千鳥局の0.25mGy/y、一番高いところも同じページの上から4つ目の塩浜局の0.39mGy/yでした。自然の放射線を含めても、公衆の被ばく線量限度であります年間1ミリシーベルトを十分下回っていました。

 なお、9月から11月にかけて調整時間が多いのは、モニタリングポストの定期点検を実施したためです。

 資料3のご説明につきましては、以上でございます。

 続きまして、資料4をご覧下さい。

 これは、平成21年度から28年度までに神奈川県が実施いたしました環境放射線積算線量の調査結果でございます。

 積算線量の計測は、5つの局で実施しております。年間線量及び四半期毎の線量測定に、各局それぞれガラス線量計素子を3つずつ設置してございます。ただし、浮島局については、積算値のばらつきが見られましたので、平成22年度第3四半期より、素子を5つに増やしております。

 1ページ目は、四半期毎の積算値の平均値の推移を局毎に示したグラフと表です。

 この四半期毎の積算値では、全体的に見ますと、27年度6月期頃までは、福島第一原発事故の影響は漸減傾向にありました。しかし、27年度9月期以降は、明確な減少傾向が認められなくなってきています。

 2ページ目をご覧下さい。これは平成28年度の年間線量結果でございます。設置期間は364日間でございました。この表の、最大値は最上段の浮島局で、平均値で551.4μGyでした。こちらの結果も先ほどの空間放射線量率の年間線量と同様、自然の放射線量を含めても、年間の線量限度であります、年間1ミリシーベルトを下回っていました。

 3ページ目以降は、1ページ目の表を作成する際に使用した四半期毎の報告書でございます。

 資料4の説明につきましては、以上でございます。

(石榑委員長)

 ありがとうございました。

 それでは、只今の説明につきまして、ご質問ございますでしょうか。

(長岡委員)

 最初の資料の1ページの表で、一番上の行で1時間最大値、7月が63.8とありますが、少し高いと思いますが、これは非破壊検査によるものでしょうか。

(事務局)

 しっかりここを調べられておりませんが、7月につきましては、非破壊検査もありますが、どちらかと言うと、全局も高くなっておりますので、7月は降雨の影響で高くなっている可能性があります。大島局などは基本的に非破壊検査が検出されない所ですので、そこで76.9と表示されておりますので、恐らく降雨の影響であると考えております。

(米内委員)

 降雨の場合、時々、20から30nGy/hぐらい、ぽんと跳ね上がることがありますが、そういった場合は出来るだけ、統計との対比で検討がつくと思いますので、チェックして、これは降雨だと分かるようにしておいた方がいいと思います。

(事務局)

 それについては、チェックはしております。高くなった時の上昇の部分のところは、非破壊検査の警報が鳴ったものを上段、下段を書いてある件数等で高くなったところというのは10分値を見てトレンドで確認しております。また、降雨の状況ですと、10分値のトレンド等もなだらかに上がって、なだらかに下がるというような傾向も確認しております。

(米内委員)

 2点教えてほしいのですが、資料3-3のところで、先ほど電離箱の不具合があり、調整後、不具合が解消されたという説明がありましたが、具体的に言うと、どのような不具合があったのでしょうか。

(事務局)

 資料3-3の米印に書いておりますが、高圧電源のコネクタ部の接触不良が考えられるということで、基盤の接触をもう一度接続させたら、不具合が出なくなったと聞いております。

(米内委員)

 コネクタの所を交換したということですか。

(事務局)

 そういうことではないらしいのですが、配電盤の接着部分を一つずつ確認していったと聞いております。繋ぎ合わせ直したというか、そこは実際に見ていないので、分かりませんが。

(米内委員)

 コネクタ部のハンダがよくないとかは、よくあることで一番弱い所だと思います。

 あと、資料3-2bのスペクトル図の所で、むしろ右側の参考と書いてある非破壊検査情報無しの方がスペクトルのピークがきれいに見えている気がするのですが、これは非破壊検査が行われていたプラス場所も近かったとかそういうことも推測できるのですか、過去同じようなものはありますでしょうか。

(事務局)

 たまたま今回翌日にとてもきれいなピークがあったので、典型例として出させていただいたのですが、Ir-192と判定した時はこのような典型的なピークが出ておりまして、それで今回たまたま出させていただいているのですが、非破壊検査の情報が前日まではありました。6月11日については、非破壊検査の情報は東芝さんからいただいていませんので、やはり場所が違う所で行われていて、それで感度的にもきれいに拾ったのではないかと思って、判断しております。

(石榑委員長)

 情報は事前に入ってくるものなのでしょうか。

(事務局)

 事前にいただいております。

(石榑委員長)

 後からこういうきれいなスペクトルが見えたが、その時にはどうでしたかというような情報は取るようにはしておられないのでしょうか。

(事務局)

 それはしておりません。非破壊検査がある場合には必ずいただいているので、その時に対しては、東芝さんに確認しても、別の事業所がやっている非破壊検査と判断しているので、連絡しても分からないだろうと思って、やっておりません。実際に非破壊検査の情報をいただいても、γ線とかX線とかという情報はいただけるのですが、何のγ線の線源でやっているかというところまでは情報はいただけていないという状況です。

(石榑委員長)

 それはお願いすることは難しいですか。どのような線源か、イリジウムかX線か、あるいはもっとエネルギーの高いものなのかぐらいのことが分かれば、スペクトルの解析をする時にいいですね。迷わずに判断できますよね。今は答えが難しいですか。

(東芝)

 今現在は、隣接の事業者さんから日にちと時間の情報をいただいています。昨年度の6月10日の時は事前の情報があったのですが、我々の方のポストも少し上がったのと、県のポストがかなり上がったので、少し調べてみたのですが、翌日は同じように上がった時には情報がなかったので、同じパターンかなと思ってしまいました。

(石榑委員長)

 核種の情報は別に気にする情報ではないと思うので、多分いただけるのではないかと推測するのですが、あるいは規制庁さんの方にあらかじめ届け出るわけですよね。臨時的にそこだけを管理区域にして、非破壊検査をしますと。そういった情報は規制庁の方にはあらかじめ何月何日から個別に線源を出すところまではいかないかもしれませんが、ある期間に渡って、どこそこに管理区域を臨時に設けて非破壊検査をしますというような申請があるのではないかと想像するのですが。

(高岡上席放射線防災専門官)

 多分あったとしても別の所掌になるのですが、絶対にこういったものを使いますという許可を取ってやっていただいている中での行為なので、一つ一つの作業の時に、申請が来て許可を出すというような類いのものではないと思っています。

(石榑委員長)

 分かりました。6月10日、11日はスペクトルを見ても非破壊検査、しかもIr-192を使った非破壊検査であると推定されるということでよろしいですね。

(高岡上席放射線防災専門官)

 資料3-3の所で、何回も上がっているものの原因究明とかご苦労なさっていると思いますが、備考欄で2月の特定できなかった1件を除き、そうでしたと書いてあって、特定出来なかった1件に対しての扱いというのはどういう扱いにされるのでしょうか。

(事務局)

 総カウント数もそこまで上がっておらず、低エネルギー側に少し上がっているか、バックグラウンドより高くなっているかということで、顕著なピークが見られなかったので、我々もこういうパターンはあまりないので、非常に困っているところで、どういうふうに扱うかということも、トータル的に警報が鳴るようなレベルではなかったということと、200以下のエレクトロンボルトのエネルギーだったので、天然由来なのか、判断ができないというところが今後データを集めていかなければならない事象なのかなと思いました。どういうふうに判断するかということは、基本的にはバックグラウンドとほとんど差がないという状況でしたので、一応、ピークはほんの少し上がったということで報告させていただいておりますが、原因究明には至っておりません。

(石榑委員長)

 その他、ご質問ございますでしょうか。

それではありませんようでしたら、環境モニタリングデータの評価結果について、事務局の方から評価結果の案が提出されておりますので、事務局の方から読み上げていただきたいと思います。

(事務局)

 それでは、皆様のお手元に配布されたと思いますので、読み上げさせていただきたいと思います。

 平成28年度神奈川県環境放射線モニタリングデータの評価結果について、神奈川県環境放射線監視委員会において検討、評価した結果は次のとおりである。

 県内原子力施設周辺の環境放射線は、非破壊検査など自然でないものも検知されているが、周辺住民等への線量としてみれば、公衆の年間線量限度、1mSvを下回っており、周辺住民等の健康並びに安全上、問題となるものではない。

 以上でございます。

(石榑委員長)

 配布された評価案につきまして、何かご質問ございますでしょうか。よろしいでしょうか。それでは委員会としても、こうした県の案のとおりでよろしいということで了解というふうにしたいと思います。どうもありがとうございました。

 それでは他に無いようですので、これで議事を終了し、司会をお返ししたいと思います。よろしくお願いします。

(上田危機管理対策課長)

 石榑委員長、どうもありがとうございました。

 それでは、これをもちまして、平成29年度神奈川県環境放射線監視委員会を閉会いたします。委員の皆様ならびに関係者の皆様、どうもありがとうございました。

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神奈川県

このページの所管所属は くらし安全防災局 総務危機管理室 です。

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