かわさきFM 川崎県民センター情報 放送アーカイブス 平成29年6月7日放送

掲載日:2017年6月7日

県立川崎図書館「社史フェア2017」のご案内

出演者:県立川崎図書館 松本 ひかり(まつもと ひかり)


今日は、「社史フェア2017」のご案内ということで、神奈川県立川崎図書館の松本 ひかり(まつもと ひかり)さんにスタジオにお越しいただいています。
よろしくお願いします。

問: 県立川崎図書館は、これまでも時々ご紹介していますが、とても特徴ある図書館ですよね。改めて、どんな図書館なのか、また、松本さんはそこでどのようなお仕事をされているのか教えてください。

松本: 当館、県立川崎図書館は、科学と産業に特化した全国的にも珍しい公共図書館です。小説などは置いていないのですが、JISのような規格や、特許の関連資料、科学技術系の図書や雑誌などを所蔵しています。企業の技術者や研究者のほか、理系の分野に興味のある一般の方にもご利用いただいています。
私は、図書館で働く司書という専門職で、科学技術系の図書や雑誌を使った調査や、イベントの企画などを担当しています。また、会社の歴史をまとめた「社史」という本を集めている社史室を、同僚と一緒に担当しています。

問: 今日は、松本さんがご担当されている社史室の関連イベントのお話ですね。
「社史フェア2017」を今月21日水曜日から24日土曜日まで県立川崎図書館で開催されるそうですが、そもそも、「社史」とはどんなものなのでしょうか。

松本: 社史とは会社の歴史をまとめた本です。「○○株式会社五十年史」とか「百年史」などといった本です。書店で購入できるものではありませんので、会社に依頼をして寄贈していただいています。当館では、こうして集まった社史を1万8千冊以上所蔵していて、全国でも有数のコレクションとして知られています。大部分は社史室で公開しているため、直接手に取ってご覧いただけます。貸出も可能です。

問: 今月21日から開催の「社史フェア」では、どのくらいの数の社史が紹介されるのでしょうか。

松本: 当館にご寄贈いただいた、2016年に刊行された社史を、およそ200冊以上、まとめて展示します。今年は、これまでの「社史フェア」の中で過去最多の社史をご紹介できる予定です。すべての社史を机に並べて、説明のパネルを作るので、見どころなどがわかりやすいと思います。新しい社史をまとめてご覧いただける機会は、日本でも唯一です。

問: 川崎図書館の「社史フェア」は、毎年この時期に開催される恒例イベントになってきましたね。昨年の「社史フェア」はどのような様子でしたか。

松本: 2016年は4日間で180名の方にお越しいただきました。また、初めての試みとして、渋谷の朝日新聞社メディアラボでも2日間の「社史フェア」を行いました。社史の作成を考えている方が多いようで、長い時間をかけて、社史を手にとって、じっくりご覧になっていました。もちろん、「社史って、どんなものだろう」と気軽にいらしていただいても、十分、楽しんでいただけるイベントです。

問: 今回の「社史フェア」で、松本さんが「これはおもしろい」と思った社史はありますか。

松本:それぞれに個性があって面白いのですが、私が個人的に素敵だなと思ったのは、金属表面処理加工を行う「新免鉄工所」(しんめんてっこうじょ)という企業の『百年の歩み』という社史です。まず表紙全体に広がる鉄の扉の写真に興味をひかれて手に取りました。中をめくると、「100年前、はじまりは1台の旋盤(せんばん)でした」という物語のような見出しが目に飛び込んできて、そこからひきこまれて読んでしまいました。写真や文字の配置も工夫されていて読みやすいのですが、社員の方だけでなく、ご家族とのエピソードや写真も多く掲載されていて、温かい社風が伝わってくる社史です。

問: 川崎図書館のホームページで、社史を紹介する「社楽」(しゃらく)というページがありますが、毎号いろいろな切り口で社史を取り上げ紹介されていておもしろいですね。

松本: 「社楽」という社史室の情報紙は、同僚が担当しているのですが、社史の楽しみ方や社史に関する情報をお伝えするために、ほぼ毎月刊行しています。朝ドラに関連した話題のトピックを取り上げたり、最近では、マンガの社史や外国語で書かれた社史や、社史のタイトルによく出てくる言葉を取り上げた号もあります。現在70号まで刊行していますが、まだネタ切れの心配はないようです。

問: 「社史フェア」にいらっしゃる方の中には、実際に社史編纂に携わっている方もいると思いますが、普段、県立川崎図書館で社史について調べたい場合は、どのようにすればよいのでしょうか。

松本: ぜひ直接、社史室にいらしてください。大部分の社史を公開し、企業の業種ごとに並べています。冊数だけでなく、使い勝手のよさも社史室の特徴です。
また、昨年5月からは、当館のホームページに「バーチャル社史室」というページを開設しました。社史室の書架を写真に撮って、棚のように並べて公開しています。社史室にどのような本があるか、イメージがしやすいと思います。もちろん、当館のホームページから蔵書の検索をすることもできます。

問: それでは改めて、「社史フェア2017」の開催日時、会場となる県立川崎図書館へのアクセス、お問い合わせ先のご案内をお願いします。

松本: 「社史フェア2017」は6月21日水曜日から24日土曜日まで開催します。時間は21日のみ13時から17時まで、22日から24日は10時から17時までです。事前のお申し込みは不要です。当館へはJR川崎駅、京急川崎駅から、市役所通りを歩いて15分くらいです。詳しいことは県立川崎図書館(電話番号044-233-4537)までお問い合わせください。当館の開館時間は、平日は9時から19時まで、土・日・祝日は9時から17時までとなっています。毎週月曜日と第2木曜日は閉館日です。

問: 最後にリスナーの皆さんに何かメッセージをお願いします。

松本: 皆様に社史の魅力を知っていただき、活用していただけるよう頑張っています。今年の「社史フェア」で対象となる2016年刊行の社史はもちろん、それ以外の年に刊行された社史についても、寄贈のご協力をお願いいたします。ご寄贈いただける場合には、事前に当館までお電話などいただければ幸いです。


県立川崎図書館「社史フェア2017」に関するお問い合わせ

県立川崎図書館
  所在地:〒210-0011 川崎市川崎区富士見2-1-4
  電話:044-233-4537(代)
  ファクス :044-210-1146

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